ホワイトアスパラガスと、長ネギの青いところ。2023.5.6(土)

コクハク編集部
更新日:2023-05-06 06:00
投稿日:2023-05-06 06:00

食べたり、飲んだり、食べたり

 5月5日、石川県で最大震度6強の地震がありました。被害がこれ以上大きくならないようにと願うばかりです。

  ◇  ◇  ◇

 最大で9連休となる2023年のGW。全国的に天候に恵まれた日も多く、安近短でお出かけになった人は多いのではないでしょうか。

 筆者は関東近郊の実家に帰省し、食べたり、飲んだり、イベントに参加したり、食べたり、食べたり……。母親の作る五目煮だのマカロニサラダだのアジの開きだの、食べ慣れた品々を久しぶりにつつき、胃袋がほっこり~。

 そんななか、唯一の高級グルメといえば、ホワイトアスパラガス! 以前よりお世話になっている飲食関係者のご厚意で、輸入物のホワイトアスパラガスをちょいとお得なルートでの購入することが叶ったのです。

突如、長蛇の列が…!

 めったに手にしない高級食材を抱えての帰り道、転ばないようビビりながら歩いていると、長蛇の列が目の前にドーン。

 看板には「鶏肉専門店 信濃屋」とあります。食い意地が張っているので素通りできるわけがなく、最後尾にいそいそと……。

 唐揚げや焼き鳥といったお惣菜系も、モーレツに惹かれたのですが、ここはやっぱり生肉だろうと、「熟成鶏特選もも肉」(100g190円)を1枚購入します。手にした途端、お口と頭ん中が早くも鶏肉とホワイトアスパラガスでいっぱいになり、我慢ならん! と帰ろうとした矢先、左目の視界にお得そうな“物体”がチラリ。

 んん?

長ネギ(青いところ)1袋50円!

 信濃屋さんの軒先に、「長ネギ(青いところ)1袋50円」の張り紙が……。

「うどん、サムゲタン、お好み焼き等」とおすすめの使い道まで記されています。長ネギの青いところだけが袋詰めされたそれは、両手で抱えないと落としてしまいそうなほどずっしりとしたボリューム感! 袋の大きさは縦20センチは優にあるのではないでしょうか。

 白い部分はきっと焼き鳥のねぎまなどに使われたんだろうなあ、などと想像しながら、もちろん追加で購入(笑)。

「勝ったな……」とひとりつぶやき、両手に袋をぶらさげ、今度こそ帰宅したのでした。

フライパンで焼くだけのごちそう料理

「鶏肉専門店 信濃屋」をググるととても立派なHPがありました。以下、HPより引用させていただきます。

《毎日産地から直送で仕入れた鶏を、一羽ずつ手作業にてさばいていますので、鮮度がよく旨みがあります。大山どり・あかね鶏・信玄どり・親鶏などを、部位別で全て取り揃えております。その他、自家製つくね・特製ブレンドひき肉などもございます。》

 ショーケースに並ぶお肉たちはどれも美しくハリがあり、新鮮そのもの。丁寧にさばかれたものだと一目瞭然でわかります。品川区五反田界隈が生活圏の方が羨ましい……!

 鶏肉は塩を振り、フライパンで焼いただけ。焼いた後、肉のおいしい脂と旨みの残ったフライパンに食べやすい大きさに切った長ネギの青いところをインして焼けば、それはもうごちそうです。

シンプル・イズ・ベスト

 ホワイトアスパラガスは皮をそいで湯がき、卵黄、溶かしバター、塩、白コショウ、レモン汁で作る簡易版オランデーズソースを添えて。

 新鮮で良質な食材の調理は、シンプル・イズ・ベストですよね。

DOPのタグ付き

 ホワイトアスパラガスは、伊バッサーノ産のもの。蒸留酒のグラッパでも有名なバッサーノ・デル・グラッパの町で作られるDOP(保護指定原産地表示)に認定された村の特産品。1kg(15本)で樋口一葉と夏目漱石のお札が1枚ずつは必要な高級品ですが、大フンパツをしました。

  ◇  ◇  ◇

 偶然出合った長ネギの青いところは、“お得の極み”! 鶏肉もホワイトアスパラガスも、そして、長ネギの青いところも、頑張っている自分へのご褒美になったのは言うまでもありません。

(編集O)

「鶏肉専門店 信濃屋」
address:東京都品川区西五反田1-13-1
お店のHPはこちら

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

関連キーワード

フード 新着一覧


「干し柿バター」切って“酒マリネ”をして混ぜて待つだけ!
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・赤坂の居酒屋「赤坂 まるしげ」の与那覇朝雄...
「千枚蕪と柿の酢物」シャクシャクとトロッのハーモニー
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は福岡・中央区にある「博多料亭 稚加榮」の平山克浩...
生のカリフラワーを使うのがポイント!「いもフラワー」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・有楽町のフレンチレストラン「Restaur...
彩り野菜と塩がうまさを引き立てる「鯛のカルパッチョ」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は大阪・西区のイタリア料理店「トラットリアパッパ」...
ふわっとした食感に仕上がる「白子のバターしょうゆ焼き」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・赤坂の和食店「多に川」の阿部学さんに、軽い...
玉味噌の風味とナスが溶け合う「米ナスの田楽牛肉添え」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は千葉県・流山市の老舗割烹「割烹柳家」の青柳宏幸さ...
「きのこのマリネ 半熟卵添え」一晩寝かせてマイルドな味に
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は大阪・豊中市のフレンチ「ビストロ・リッペ」の中尾...
【パクチーえび餃子】パクラー集合! お好みで追いパクも♡
「仲良しメンバーで年末集まろ~!」「鍋パーティーしよ~!」などとワイワイごはん会の計画を立てている方に朗報です!(笑)今...
ぐっち夫婦 2020-01-15 14:57 フード
外はカリッと中はふわっふわ「ジャガイモとツナのフリコ」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・学芸大学のイタリアン「あつあつ リ・カーリ...
砂肝の皮を使った「砂肝ポン酢」 コリコリ食感がやみつきに
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・吉祥寺の焼き鳥店「焼き鳥 しょうちゃん」の...
すし酢を使ってまろやかな味に「トマトとバジルのマリネ」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は札幌・すすきのの居酒屋「おばんざい屋 まる」の平...
「シュークルート」寒い夜は煮込み料理で体の芯から温まろう
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・浅草橋のビストロ「ジョンティ」の斎藤光さん...
「数の子の芋サラダ」定番のポテトサラダが“和”のおつまみに
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・銀座の寿司の名店「銀座 すし延」の伊東純司...
おなじみのスナック菓子が大変身!お手軽「ポテサラ明太」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・人形町の和食料理店「いわ瀬」の望月洋介さん...
銀座の名店の味を自宅でも!ヘルシーな「季節野菜のマリネ」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・銀座のフレンチ「ルヴァン・エ・ラ・ヴィアン...
肝を加えてコクを出す「サンマとクリームチーズのリエット」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は沖縄・那覇のビストロ「Refuge」の大城忍さん...