お悩み:浮気していないのに性器がかゆい!【薬剤師監修】婚約破棄危機30代女性への処方箋

コクハク編集部
更新日:2024-12-05 06:00
投稿日:2024-12-05 06:00
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、ちょっとした有名人です。タヌキか妖怪の噂も囁かれるなか、健康に関する知識はズバ抜けていて…。
 そんなえりのボスのもとには「デリケートゾーン(性器)のかゆみ」に悩む女性が立ち寄ったようですよ。

1. 性器がかゆいと伝えたら、彼からの冷たい一言…

 今回は、リナさん(32歳/仮名)からのご相談です。

「最近、その…アソコがかゆいんです。デリケートゾーン…性器のあたりが。それを婚約中の彼に伝えたら『性病だなんて! 浮気したのか!?』と一方的に責められて…」

「それはひどいわね…」

 泣きそうな顔でうつむいたまま、話を続けるリナさん。

「そうなんです。しかも婚約破棄とか両親に連絡とか慰謝料とか、どんどん話も大きくなって…。でも、誓って浮気なんてしてないんです! それなのに、どうしてこんなにかゆいんでしょうか?」

 身に覚えのない事実で責められ、困り果てた様子のリナさん。えりのボスも、そんなリナさんの様子を心配そうに見守ります。

 これは放っておけません!

2. 性器がかゆくなる原因は?

「勘違いしている人も多いけど、性器の周辺がかゆくなるのは性病だけが原因じゃないの」

「え、そうなんですか!?」

「そうよ。たとえば、サイズの小さい下着を着ることによる締め付け、汗やおりものによるデリケートゾーンの蒸れ、生理用ナプキンやおりものシートとの接触によるかぶれも一因として考えられるわ」

「そうなんですか…。でも、かゆみが気になってからは頻繁にナプキンやおりものシートを替えているので、蒸れたりかぶれたりはしていないような…?」

 不思議そうな顔をするリナさんに、えりのボスは続けます。

「他の原因として考えられるのは、感染症ね」

「でも、私、感染症にかかる心当たりなんてありません…」

 納得できない、という表情のリナさんに、えりのボスは優しく言います。

「感染症にかかる経路は性行為だけではないわ。カンジダという常在菌がからだに潜んでいて、疲れやストレスで免疫力が落ちたときに症状があらわれることがあるの。

 スパやプールで白癬菌(はくせんきん)という菌に感染することもあるのよ」

「私も彼も、お風呂が好きだからよく行ってます!」

 リナさんの表情が、少し明るくなりました。

【読まれています】アラフォーの性交痛 相性悪いから濡れない?

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

ビューティー 新着一覧


つい甘いものに手が…「コロナ太り」対策におやつを見直そう
 外出やジムに出かけられず、普段と行動が変わってきているので、食べ方に気をつけないとうっかり太ってしまいそうなこの時期。...
マスクでニキビが…!悪化させない肌荒れ対策&改善方法
 新型コロナウイルスが蔓延してから、一番の必須アイテムとなった「マスク」。しかし、毎日の長時間のマスク着用によって、「マ...
お家にいる時間で綺麗に!おこもり美容初心者に3つのススメ
 自宅で過ごす時間が増えた今「おうちだし、メイクしなくてラッキー! すっぴん万歳!」と考えるか「おこもり美容ができる!」...
正しいお手入れで理想の眉毛に♪ 絶対失敗しない5つのコツ!
 眉毛は顔の印象を大きく変える大事な部分。しかし、「左右のバランスがバラバラ」「剃りすぎてしまった」など、眉毛自体の悩み...
お家で運動=ワークアウトをする時に気をつけたい3つのこと
 お家の中でワークアウトをする人が増えている今、気をつけたい3つのことを紹介します。最近は、オンラインでの教室やYouT...
健康美肌へ…栄養士直伝“トレーニングと豆乳”のステキな関係
 おこもり生活が続いて体が重く感じたり、肌もなんとなく不調気味だったりする方もいるのではないでしょうか。そんな今こそ、家...
肌断食で美肌に♡ 効果とやり方&成功させる5つのポイント!
 モデルや芸能人の間でも広まっている「肌断食」をご存知ですか? 肌断食は、“スキンケアをやめて肌の調子を整える”という美...
30代からの基本のシミ対策!原因を知って正しいケアを♡
 30代を過ぎると、肌のトラブルに悩む女性も増加傾向。中でも、「肌のくすみ」や「シミ」で悩んでいる女性も多いのではないで...
アイブロウメイクの完成度を高める 100均&プチプラアイテム
 いろいろなアイブロウアイテムを使ってみて、辿り着いたのは100円均一とプチプラのアイテムでした。顔の印象を大きく変える...
ボディソープより赤箱!日焼け止めが落ちない悩みが解決した
「日焼け止めを塗らずして紫外線を浴びるなかれ」  筆者が10代の頃から自分に課してきた、唯一の美容法です。10代の...
ミニスカートは何歳まで?大人女性が可愛く着こなすコツ♡
 本来、ファッションというのは自由なものです。それなのに、「ミニスカートは何歳まで履いていいの?」という疑問や、脚を出す...
“おこもり・おうち美容”の落とし穴…在宅でやりがちなNG3つ
 在宅時間が増え「おうち美容」「おこもり美容」に取り組んでいる女性も増えています。しかし気合いを入れた在宅美容で、残念な...
今すぐ実践! 食欲を抑える6つの方法で美ボディを目指して♡
 食欲はダイエットの大敵! そう分かっていても、お腹が空いているわけでもないのに、ついつい食べてしまうことってありますよ...
初心者でも簡単!小ワザを駆使してふんわり眉に仕上げるコツ
 平行眉や、カーブがかった太い眉など、眉の形はいろいろです。眉毛の量が少なかったり、形に自信がなかったりすると、眉毛メイ...
ズボラな方がむしろ良い! おさぼり系美容法を試してみよう
 お家にいる時間が長い今だからこそおさぼり系の美容法を試すチャンス。普段は人に会うからと頭の先からつま先まで隅々お手入れ...
ウイルス対策で美容家が実践している「7つの美容習慣」
 新型コロナウイルスへの警戒から、日常生活における習慣を変えた人も増えていますよね。小さな対策を積み重ねることで、大きな...