これまでのあらすじ
全ての画像を見る久美さん（36歳大学病院勤務医／既婚・子供なし）は、医師として仕事に邁進する日々だったが、母がガンで亡くなったことで人生が大きく変わった。
母の死後、開業医の父（70歳）は、医療スタッフとして働いていたマレーシア人女性・サラさん（37歳）と「再婚したい」と言い出したのだ。久美さんは大きなショックを受ける。
一方、彼女にも出会いがあった。15歳下の卓也（21歳大学3年／独身）だ。四国の大学を休学して「1年間だけ東京で生活したい」と話す彼は長身で笑顔がまぶしい爽やかな青年だ。
交際に発展した2人だが、東京で働き始めた彼の収入は月25万円弱。収入の差や15歳上の既婚者である後ろめたさもあって、デート代や旅行費用、ホテル代まで久美さんが負担することに。
そんな中、職場では「不倫」の噂が立ち、久美さんは月の半分を沖縄の離島の勤務医として働くことになった。彼との時間は激減したが、職場での居心地の悪さもあった久美さんにとって渡りに船だった。一方、卓也さんは「昼職の他に、夜は銀座の高級クラブで黒服として働きたい」と言い出した。
久美さんは知人を通じて知り合った元クラブのママに「夜の世界の闇」を聞いて――。
夜職に就こうとする年下恋人に失望
久美さんは語る。
「驚きました！ ただでさえ逢える時間は限られているのに、夜の仕事もしたいだなんて…。睡眠時間さえ確保できるか危ういのに。でも、卓也くんとしては『夜の高級クラブに通う経営者や成功者との人脈を作って、自分もステージアップしたい』と楽観的に考えているようです。
甘いというか…他力本願ですよね。美しいホステスたちと一緒に働けることも男心を大いに突き動かしたようで、私の存在は何なの？ と失望しました」
久美さんは続ける。
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