安価な食材が大変身「牡蠣もどき」で手軽に楽しむ磯の風味

コクハク編集部
更新日:2019-08-25 06:00
投稿日:2019-08-25 06:00
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は広島市・鷹野橋駅の鉄板料理店「こぱん亭」の鬼頭典久さんに、牡蠣が苦手な人でも磯の香りを楽しめる「牡蠣もどき 」のレシピを教えていただきました。

精進料理をヒントに考案

「牡蠣」といえば、言わずと知れた広島名物ですが、地元の人が皆、好物とも限りません。生が苦手な人もいれば、食あたりで二度と食べたくないという人も……。その点、この牡蠣もどきなら、心配はご無用。安価な材料で磯の香りを楽しめるんです。

「『桃屋』ののりの佃煮を使います。種をスプーンですくって、のりで巻いて揚げるだけ。佃煮の味がついているので、味付けは不要です。もずくと一緒に食べると、一層、雰囲気が出ます。種は混ぜ過ぎず、ある程度ブツブツが残っていた方が食感を楽しめます。広島の地酒、亀齢や西条、賀茂鶴なんかとよく合いますよ」

 テレビで放送していた精進料理の特集をヒントに思い付いた一品なんだとか。店のお通しでも出しているそうですよ。

材料

・豆腐 1丁
・のりの佃煮 大2
・青のり 大1
・生卵 1個
・片栗粉 大2分の1
・天ぷら粉 適量
・マイタケ 1パック
・味付けのり(八つ切り×6枚) 2パック
・塩 適量
・こしょう 適量

作り方

1. 豆腐はキッチンペーパーではさみ、重しをして水切りをする。マイタケは炒めて粗みじん切りに。
2. ボウルに①を入れ、残りの材料を合わせる。
3. 味付けのりで②を包み、天ぷら粉をつけ、油でこんがり揚げる。
4. 牡蠣の殻にもずくを敷き③を盛り付ける。

本日のダンツマ達人…鬼頭典久さん

▽きとう・のりひさ
 中学生のころから料理人を目指していたが、テレビ番組「料理天国」を見て料理の世界で働きたいと強く思い、高卒後、大阪の辻調理師専門学校に入学。東京・青山のフランス人シェフの店で4年間、さらに代官山、麻布台の店で2年間修業。広島に戻り、3年間、広島ターミナルホテルで働く。再度、上京して修業を重ね、広島の会員制イタリアンを経て1996年に独立、西洋食堂「コパン」をオープン。その後、店名を「こぱん亭」に変え、現在の場所に移転した。

▽こぱん亭
「こぱん」とはフランス語で「仲間」とか「友達」という意味。カウンターの前には大きな鉄板があり、ジャンルを問わず、夜は50種類ほどのメニューから和食、洋食とバラエティーに富んだ料理を味わうことができる。

広島市中区大手町5―8―13
TEL 082・246・7724。火曜定休

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