どうせ疑われるなら――友人3人の絆が崩壊。束縛女、浮気男、略奪女…本当に悪いのは誰?

蒼井凜花 官能作家・コラムニスト
更新日:2025-09-12 11:45
投稿日:2025-09-12 11:45

信頼は二度と元には戻らない

 不倫はいつか必ず露見する。そのとき最も傷つくのは、当事者ではなく「巻き込まれた周囲」だ。

 職場、友人関係、家族――一度失った信頼は、もう二度と元には戻らない。

 嫉妬深い妻を責めるのは簡単だ。だが、その妻を選んだのも栄太さんであり、彼自身が夫婦問題と向き合う責任を負っている。

「束縛がつらい」と愚痴をこぼすより前に、夫婦で話し合い、必要なら専門家やカウンセラーに相談する。本来はそれが筋だ。

 そして十和子さんも、「私が彼を癒してあげなければ」という誤った使命感から抜け出すべきだろう。

 友情を壊された怒りに駆られても、不倫で仕返しをしてしまえば、自分自身の人生をも汚すことになる。

本当の強さとは

 感情に支配されるのは簡単だ。

 しかし、本当の強さとは「一線を越えないこと」であり、「突き放す勇気」を持つこと。

 多くの場合、待っているのは後悔と、壊れた人間関係だ。

 そして――不倫に逃げても、そこに解決も救いも、何ひとつない。

蒼井凜花
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官能作家・コラムニスト
CA、モデル、六本木のクラブママの経歴を持つ異色の官能作家。近著に「CA、モデル、六本木の高級クラブママを経た女流官能作家が教える、いつまでも魅力ある女性の秘密」(WAVE出版)、「女唇の伝言」(講談社文庫)。
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