「お前は犬以下だな」夫のモラハラ発言が耐えられない! 40歳妻がそれでも離婚を拒む“打算的な”事情

並木まき ライター・エディター
更新日:2025-12-20 11:45
投稿日:2025-12-20 11:45

離婚は絶対にしたくない

「離婚はできないです。夫のことは好きだけれどキツイ言葉が出るたびに心が重くなり、しんどいです。今の暮らしぶりには満足をしていますし、離婚をしても私は路頭に迷うだけ。

 子どもはいませんが、今さら独身に戻って生活水準を下げたくありません。夫と結婚したおかげで、独身時代よりもかなり良い生活ができているので、そこは感謝しているんですよね。

 交際中にはモラハラ気質を疑うような発言は一切なく、むしろ優しかったのに。私の希望は、ただ毎日のモラハラ風発言をやめてもらえたら…って、それだけなんです」

 結婚後の夫の変化には驚くとともにどう対処をしていいのかわからず途方に暮れていると、加奈子さんは暗い表情です。

義母は味方になってくれなかった

「まさか自分がモラハラ夫と結婚をするなんて、思ってもいませんでした。でも離婚したくないから、なんとか夫に変わってもらいたいんです。

 吐き捨てるような話し方をやめてくれるだけでも、私のストレスはかなり減るのですが…。直接話をしても、『俺はモラハラなんて、していない』の一点張り。

 義母にもチラッと相談をしてみたんですけど『仕事が忙しくて、追い詰められているんじゃない? 言葉がキツいときは、あまり関わらずにそっとしておくのが一番よ』なんて言われてしまいました。

 う〜ん…、こういうのってどうしたら変わるんですかね? 今では、毎日夫が帰ってくる時間が憂鬱になりつつあります」

 離婚だけは避けたいと加奈子さんは、繰り返し訴えます。では、モラハラ疑惑を向けられている夫の言い分とは?

 実は、夫は夫で妻に複雑な心情を抱えていました。次回に続きます。

並木まき
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ライター・エディター
元市議会議員・時短美容家(一般社団法人 時短美容協会・代表理事)の肩書きを有する。20代から見聞きしてきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様への分析を活かし、美容や恋愛に関するコラムを中心に、さまざまな媒体に寄稿。
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日刊ゲンダイ掲載「あの人は今」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/277865

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