「里芋のエビあんかけ」宝石箱のイメージで盛り付けて♪

コクハク編集部
更新日:2020-03-12 06:00
投稿日:2020-03-12 06:00
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は北海道・札幌の和食店「酒と肴 類」の菊岡正輝さんに、日本酒と相性が抜群の「里芋のエビあんかけ」のレシピを教えていただきました。

燗酒好きにもおすすめ

 とろとろのあんかけは日本酒と相性が抜群です。里芋は素揚げし、ホクホクに。あんの具には食感、色みにバリエーションをちりばめてあります。宝石箱のように作るのがポイントです。

「昆布は60度が、うま味成分のグルタミン酸をいちばん抽出できる温度です。緑茶の適温が60度といわれるのも同じ原理。ちょっと熱いお茶くらいの温度とイメージしていただければ、だしの味が格段に変わりますよ」

 合う酒は酵母が生きた生もと仕込みの純米酒。

「燗酒ならなおいいですね!」

【材料】

・里芋       2個
・車エビ      1尾
・ゆり根    大さじ1
・しいたけ   4分の1
・三つ葉      少々
・ヤングコーン(または、ぎんなん)   大さじ1
・生麩      1切れ
・おろししょうが  小さじ2分の1
・ワケギ      少々
・みりん 小さじ4分の1
・薄口しょうゆ   少々
・塩        少々
・水溶き片栗粉   少々
・揚げ油

〈だし1リットル分〉
・昆布 1枚
・かつお節 1パック

 昆布を1リットルの水にひと晩漬け、60度で1時間煮たら昆布を取り出し、かつお節を加えてひと煮立ちしたら、こす。

【レシピ】

1. 里芋の皮をむき、とぎ汁で軟らかくなるまで茹で、水にさらしてから、だしで30分ほど炊き、水気を切る。
2. 1に片栗粉をまぶして、素揚げする。
3. 1のだしに刻んだエビとしいたけとヤングコーン、1枚ずつに分けたゆり根、生麩を入れ、火が通ったら、みりん、薄口しょうゆ、塩で味を調え、水溶き片栗粉を加え、とろみが出たら火を止める。
4. 椀に2の素揚げした里芋を入れ、3のあんをかけ、最後に、おろししょうがと刻んだワケギをのせる。

本日のダンツマ達人…菊岡正輝さん

▽きくおか・まさき
「酒と肴 類」の名物店長。1973年、札幌生まれ。20代から飲食の世界に。日本酒の魅力にハマり、時間を見つけては全国の蔵元を巡る。「蔵元さんとお客さまの懸け橋になれれば」と蔵元の思いを伝えることをモットーに日々店に立つ。

▽酒と肴 類(るい)
 和食と酒をゆったり楽しむ店をコンセプトに、1階にある「鉄板焼みつい」の分店としてオープン。常時80種ほどの日本酒がそろう。同じ銘柄の年数違いなど飲み比べができる。また喫煙率の高い北海道では珍しく、全席禁煙。札幌市中央区南3条西7―7―2 鉄板焼みつい2階。

(日刊ゲンダイ2019年3月13日付記事を再編集)

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

フード 新着一覧


 「肉のハナマサ」で激ウマポテチを発見!2021.10.7(木)
 関東地方を中心に展開しているスーパー「肉のハナマサ」は、とにかくお肉が安く買えるということで有名ですよね。筆者も月に1...
ほっぺた落ちる「鶏そぼろ」で温玉うどん♡ 2021.10.6(水)
 デジタル大辞泉によると、 【ほっぺたが落ちる】たいへんおいしいことを表す言葉。ほおが落ちる。  そうなんで...
「ちりめんじゃこ山椒煮」丁寧に極力時間をかけて煮詰める
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・鐘ヶ淵の鳥割烹「鳥田中」の田中惣一郎さん...
「半熟!味付きうずらの卵焼き」極意は“お湯で温めておく”
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・鐘ヶ淵の鳥割烹「鳥田中」の田中惣一郎さん...
「コンビネーションカレー炒め」予約の取れない店のまかない
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・鐘ヶ淵の鳥割烹「鳥田中」の田中惣一郎さん...
「鶏すき焼きの黄金比のたれ」コクとうま味の秘密はザラメ
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・鐘ヶ淵の鳥割烹「鳥田中」の田中惣一郎さん...
甘くて香ばしい「海老芋の唐揚げ」思わず笑みがこぼれます
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・鐘ヶ淵の鳥割烹「鳥田中」の田中惣一郎さん...
今が旬! ぶどう4種を食べ比べ 2021.9.29(水)
 信州の知り合いから、ぶどうをいただいたので食べ比べてみました。一度に一房を平らげてしまうほどのぶどう好きの筆者。こんな...
「鶏そぼろ豆腐」プロの仕上がりに少しでも近づける技とは?
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・鐘ヶ淵の人気焼き鳥店「鳥田中」の田中惣一...
「豚肩ロースで作るふわトロ角煮」煮込み1時間の時短レシピ
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・築地のイタリアンバル「TIME」の時任健...
色鮮やか!「季節野菜のピクルス」は下準備とスパイスが肝
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・築地のイタリアンバル「TIME」の時任健...
大人のティラミス 2021.9.24(金)
 今回は「大人のティラミス」レシピを紹介していきたいと思います! 前回のアマトリチャーナに引き続き、本格イタリアンのお料...
「ブロッコリーのアーリオ・オーリオ」茹で時間は1、2分でOK
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・築地のイタリアンバル「TIME」の時任健...
「たっぷりキノコのアヒージョ」キノコは“事前に冷凍”がコツ
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・築地のイタリアンバル「TIME」の時任健...
ピーマンと豚肉好きにはたまらないレシピ 2021.9.21(火)
 この夏、ピーマンの料理をたくさん食べました。一時期、台風などの悪天候が重なり高騰したこともありましたが、それでも手頃で...
「ジャガイモのアンチョビーマヨネーズ」至福の無限ループ!
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・築地のイタリアンバル「TIME」の時任健...