「ナスとキュウリの醤油漬け」みずみずしい夏野菜のハーモニー

コクハク編集部
更新日:2020-05-07 06:00
投稿日:2020-05-07 06:00
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・千駄ヶ谷の和食店「台楽おおた」の今井恵子さんに、夏バテ予防に最適な「ナスとキュウリの醤油漬け」のレシピを教えていただきました。

汗をかいた後、レモンサワーと一緒に

 夏野菜のナスとキュウリは水分が豊富な半面、栄養価は低いイメージですが……。

 しかし、キュウリには汗をかいた時に不足しがちなカリウム、ナスには抗酸化作用のあるポリフェノールの一種「ナスニン」が含まれ、ミネラルのバランスが良く、生体調節機能も期待できる優れもの。ナスもキュウリも体温を下げる効果があり、夏バテ予防には最適です。

「昔ながらの田舎料理で、私は姉から教わりました。夏場にさっぱり食べられるので、うちの店でも毎年この季節に出しています。ナスは普通のサイズで6等分、大きいサイズなら8等分にしてください。水ナスを使う場合は、ビニール袋に入れて麺棒などでたたきほぐし、手でちぎります。いわゆる『たたきナス』ですね。こちらもさわやかな味で、暑い夏にオススメです」

 ミョウガや大葉はさっぱり感、豆板醤は食欲を増します。汗をかいた後、レモンサワーと一緒に。涼しい気分になれそうです。

【材料】

・キュウリ 半分
・ナス 1本
・塩 大さじ1
・ミョウガ 1個
・長ネギ 5センチ
・大葉 3枚
・おろししょうが 適量
・醤油 適量
・豆板醤 適量

【レシピ】

1. キュウリを縦に4等分に切る。
2. ナスのヘタを落とし、縦に6等分に切る。
3. キュウリとナスをザルに入れ、塩大さじ1をまぶして揉むようにして水分を出す。
4. 水で洗って塩気を落とし、しぼって皿に盛る。
5. ミョウガをみじん切り、長ネギを輪切り、大葉を千切りにして上にかけ、おろししょうがをひとつまみのせる。
6. お好みで醤油を回しかけ、豆板醤を皿の脇に小さじ1添える。

本日のダンツマ達人…今井恵子さん

▽いまい・けいこ
 福島県出身。上京後、銀座や渋谷などで飲食店を経営したのち、高田馬場にもつ焼き店「とんちゃん」をオープン。約20年間、多くのファンに愛され、数々のメディアにも取り上げられた。 2012年、“最後にゆっくり自慢の家庭料理を提供したい”という思いから、千駄ケ谷に「台楽おおた」をオープン。

▽台楽おおた
 ちょっと風変わりな店名は「台所が楽しい」の略と、女将の旧姓を組み合わせたもの。文字通り、台所好きの女将が作る家庭料理は、食べる側も楽しい気分になる心温まるメニューがズラリ。銀だらの西京焼きを定番とした週替わりメニューや新鮮な刺し身も人気。東京都渋谷区千駄ケ谷4―10―5。

(日刊ゲンダイ2018年5月18日付記事を再編集)

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

関連キーワード

フード 新着一覧


「ヘルシーカツレツ」豚肉とクレソンとグリッシーニを一緒に
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は山形・鶴岡のイタリアン「アル・ケッチァーノ」の奥...
「コチュマヨツナの味噌キャベツ」マッコリと一緒に韓国気分
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は横浜の焼肉店「そうる肉食堂 承」の三原承達さんに...
「山わさびのせ豚ロースステーキ」あくまでも中火でじっくり
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は北海道・札幌の居酒屋「澤」の西澤一暢さんに、さわ...
「長芋のチーズ焼き」意外な組み合わせとホクホク食感が新鮮
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・新宿の海鮮居酒屋「よしだ海岸」村瀬文吾さん...
「定番のオム豚キムチ」ご飯が何杯でもいける“最強おかず”
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・千駄ヶ谷の和食店「台楽おおた」の今井恵子さ...
「トンビ豆腐」豚の尾を“野菜だし”と3種の唐辛子でコトコト
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・祐天寺のもつ焼き店「ばん」の小杉潔さんに、...
「シラス山椒」爽やかな山椒が香る和風マリアージュの王道
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・銀座の割烹「銀座魚勝」の柳橋克彦さんに、和...
「ナスのひき肉詰めムサカ仕立て」余り食材がおしゃれに変身
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は広島市・鷹野橋駅の鉄板料理店「こぱん亭」の鬼頭典...
「ちくわの向こう側」えのき明太マヨがちくわにピッタリ
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・五反田の小料理屋「きになる嫁デラックス」の...
黄身を崩して絡めたらも~最高! 絶品☆新玉ねぎのサラダ
 旬が短いからこそぜひ食べてほしい「新玉ねぎ」。通常の玉ねぎより水分を多く含んでいて辛みが少なく、柔らかな食感なので、生...
ぐっち夫婦 2020-04-28 15:10 フード
「クロスティーニ」あらびき肉とクリームチーズのハーモニー
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回はミシュランの「ビブグルマン」にも選ばれた、東京・...
「マラケシュのポテサラ」4種のスパイスが食欲を刺激する!
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・神保町のバル「Bal Marrakech」...
「ナスの生姜焼き」甘じょっぱいタレはだれもが好きな味
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・渋谷の居酒屋「酒井商会」の酒井英彰さんに、...
「ハッスルたらこ」お酒と白飯がグイグイ進む危険なおつまみ
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・外苑前の「ごはんやパロル」の桜井莞子さんに...
「チーズの葉わさび和え」ダイエット中の人にもお勧めしたい
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は北海道・札幌の和食店「酒と肴 類」の菊岡正輝さん...
「大山鶏山椒煮」抜群の素材の味を引き出すシンプルな味付け
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・赤坂の居酒屋「がっしょ出雲」の野津宏太さん...