「もったいない」がヒントに
昔、鬼頭家に人が集まり、その時に、母親が作ってくれた鯛そうめんが余っていて、「もったいないなぁ」と思っていたのがヒントになったそうです。
鯛の煮つけは身をほぐして骨を取り除きます。鯛にこだわらず、残り物の刺し身でもOK。そうめんがバラけないよう、片栗粉をまぶします。気分によってはカッペリーニでも代用できます。煮汁は醤油とみりんと酒としょうが。めんつゆでもおいしいですね。
「鯛にこだわらず、前夜、食べきれなかった白身の刺し身などにちょっと火を通しても、酒のつまみにピッタリです。煮汁をアサリのバターソースにすることもあります。ご家庭にゆずがあれば、それもまた食欲をそそる味わいになります」
休日の昼に食べ残ったそうめんが、立派なおつまみに変身します。
【材料】
・鯛の煮つけもしくは刺し身 60グラム
・そうめん 50グラム
・大葉 2枚
・白髪ねぎ 適量
・めんつゆまたは魚の煮汁 150㏄
・水溶き片栗粉 適量
・塩、こしょう 適量
【レシピ】
1. そうめんで鯛(もしくは刺し身)を包み、上から片栗粉をかける。
2. フライパンに油をひき、1を焼く。
3. 煮汁(もしくはめんつゆ)に水溶き片栗粉を入れ、とろみをつける。
4. 大葉、白髪ねぎをのせて完成。
本日のダンツマ達人…鬼頭典久さん
▽きとう・のりひさ
中学生のころから料理人を目指していたが、テレビ番組「料理天国」を見て料理の世界で働きたいと強く思い、高卒後、大阪の辻調理師専門学校に入学。東京・青山のフランス人シェフの店で4年間、さらに代官山、麻布台の店で2年間修業。広島に戻り、3年間、広島ターミナルホテルで働く。再度、上京して修業を重ね、広島の会員制イタリアンを経て1996年に独立、西洋食堂「コパン」をオープン。その後、店名を「こぱん亭」に変え、現在の場所に移転した。
▽こぱん亭
「こぱん」とはフランス語で「仲間」とか「友達」という意味。カウンターの前には大きな鉄板があり、ジャンルを問わず、夜は50種類ほどのメニューから和食、洋食とバラエティーに富んだ料理を味わうことができる。広島市中区大手町5―8―13。
(日刊ゲンダイ2019年7月10日付記事を再編集)
フード 新着一覧