「カツオの魚醤マリネ」カツオは分厚く切るのがオススメ

コクハク編集部
更新日:2020-06-26 06:00
投稿日:2020-06-26 06:00
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・銀座のダイニングバー「麦酒屋るぷりん」の海老沢淳一さんに、シンプル調理だからこそ素材の味が引き立つ「かつおの魚醤マリネ」のレシピを教えていただきました。

お好みの魚醤でアレンジOK

「つまみって、一皿で100%完成させてしまうと、酒を飲んだときにしんどくなるんです。なので、あえて7割ぐらいで仕上げるようにしています。酒を飲んでちょうどいいくらいのイメージですね」(海老沢さん)

「カツオの魚醤マリネ」は、いわばマグロのヅケのカツオ版です。「マグロやカツオ、ブリなどの赤身の魚は分厚く切ったほうが断然おいしい」と約2センチの厚みにカットし、魚醤に1時間ほど漬けるだけでOK。

「店ではイタリアの魚醤・コラトゥーラを使っていますが、ナンプラーでもニョクマムでもしょっつるでも、お好みの魚醤でOKです。漬かりが足りないなと思ったら、上から“追い魚醤”を」(海老沢さん)

「カツオは赤身魚特有の酸味があるので、酸のキリッとした赤かロゼで、冷やして飲むタイプが合うかなと思います。特にこの時期は戻りガツオで脂がのっているので、その脂をきってくれるスパークリングがオススメです」(西塚さん)

 栃木の「ココ・ファーム・ワイナリー」の「ルビーの泡」を合わせてくれました。スパークリングワインの爽やかさと赤ワインのリッチな果実味がぴったりです。

【材料】

・カツオのサク 150グラム
・魚醤 大さじ4
・オリーブオイル 適量
・万能ねぎ(小口切り) 適量

【レシピ】

1. カツオは2センチくらいの厚さに切る。
2. バットなどにカツオを重ならないよう広げ、上から魚醤をまわしかけ、ラップをして冷蔵庫で1時間ほど置く。
3. 皿に盛りオリーブオイルをかけ、万能ねぎを散らす。

本日のダンツマ達人…海老沢淳一さん

▽海老沢淳一(えびさわ・じゅんいち)
 1977年生まれ。東京都出身。19歳で専門学校を卒業後、料理の世界へ。23歳でカフェバーのシェフとなり、以降、さまざまな店で腕を振るう。中目黒「Bar Sputnik」のシェフを7年務め、そのときに客として来ていた「麦酒屋るぷりん」の店主、西塚晃久氏と知り合い、13年から同店の料理人に。

▽麦酒屋るぷりん
 銀座西五番街のビルの3階に12年6月にオープン。日本の醸造家を中心とした6種類の樽生クラフトビール(小グラス800円~)のほか、日本酒、国産のワインやスピリッツが楽しめる。実は天然氷を使ったかき氷も人気。東京都中央区銀座6―7―7 浦野ビル3階。

(日刊ゲンダイ2019年9月13日付記事を再編集)

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

関連キーワード

フード 新着一覧


夏!愛する果物とヨーグルトで簡単ひんやりデザートを作ろう
 もう間もなく夏本番。暑い日も増えてきましたね! 夏はついついアイスを食べてしまいますよね。そこで今回は、おうちで作れる...
ぐっち夫婦 2020-08-16 15:23 フード
お酒に合う「長ナス、モッツァレラ、バジルのオーブン焼き」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・六本木ヒルズにあるイタリアン「オッジ・ダル...
スパイスとパクチーを効かせた「サバ缶とチーズの卵焼き」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・経堂のインド料理店「ガラムマサラ」のハサン...
夏に食べたいモツ料理「豚白モツのゼリー寄せ、夏野菜添え」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・門前仲町のミシュランにも掲載された割烹「ふ...
シンプルイズベスト! 3分で完成「万願寺唐辛子の焼き浸し」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・向島の老舗料亭「櫻茶ヤ」の添野光二さんに、...
「空揚げホルモン ジャンマヨ添え」サワーがグイグイ進む味
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・お花茶屋にある居酒屋「東邦酒場」の遠藤泰典...
ナポリの定番!海藻を混ぜて揚げる「マダコのゼッポリーネ」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・六本木ヒルズにあるイタリアン「オッジ・ダル...
辛口の純米酒と合う「鶏とアンチョビーのポテトサラダ」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・銀座の和食店「かこい亭」の栫山賢一さんに、...
「蒸しナスの中華サルサ」ピリ辛な時短レシピをテキーラと!
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・大井町にあるテキーラバー「Gatito」の...
「おきつねチョリソー」油揚げにのせてトースターで焼くだけ
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・銀座のバー「ロックフィッシュ」店主・間口一...
豚の煮こごり「フロマージュドテット」で最高級のおもてなし
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・神田のビストロ「関山米穀店」のオーナーシェ...
シャキシャキ食感の「ゴニラ」味付はごま油とコチュジャンで
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・お花茶屋にある居酒屋「東邦酒場」の遠藤泰典...
ピリ辛の濃厚ソースに病みつき「生シラスのアラビアータ」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・六本木ヒルズにあるイタリアン「オッジ・ダル...
暑い日には「手づかみ棒棒鶏」 キュウリで挟む逆転の発想
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・銀座の和食店「かこい亭」の栫山賢一さんに、...
トースターで極上おつまみ「しいたけのブルーチーズ焼き」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・大井町にあるテキーラバー「Gatito」の...
も~止まらない!ポテチ定番のり塩味をおかずにアレンジ!?
 一口食べたらつい止まらなくなってしまうあのお菓子。そう、ポテトチップス! みなさんは何味が好きですか? 私たちもたまに...
ぐっち夫婦 2020-08-02 15:37 フード