シャキシャキ食感の「ゴニラ」味付はごま油とコチュジャンで

コクハク編集部
更新日:2020-07-22 06:00
投稿日:2020-07-22 06:00
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・お花茶屋にある居酒屋「東邦酒場」の遠藤泰典さんに、日本酒と相性抜群「ゴニラ」のレシピを教えていただきました。

コチュジャンは入れすぎない

 東邦酒場に行くと、まず最初に頼むのが「ゴニラ」です。お酒で潤した喉に、ごま油でコーティングされたニラがスルスルッと入っていきます。驚くのはニラの食感。水分があって、シャキシャキです。茹ですぎるとクタクタ、絞りすぎると繊維が潰れて食感を失ってしまうのだそう。

 コチュジャンは創業以来お世話になっている韓国食材店から買い付けています。味がまろやかなので、市販のものを使う場合は、半分~7割ぐらいの量で調節するのが無難だとか。入れすぎると味がとがってしまい、ニラが引き立たなくなるので要注意です。

 一番相性がいい酒は日本酒です。店では、奈良・上田酒造の「酒人」のみ。辛口で飲み口が軽くスッと入り、冷やでも熱燗でもウマいオールマイティーな日本酒です。もっとも、今どきインターネットで検索しても出てこない“幻の酒”で、酒造と直接取引をしているごく一部の業者にしか出回っていません。

「日本酒も時間が経つと味が落ちるからね。一時は日本酒の銘柄を並べたけど、味が落ちちゃ意味がないから探して、これにしたんだよね」

 家飲みは消費がスローペースゆえ、冷熱どちらでもおいしくて、軽やかな辛口を探すのがよさそうです。

【材料】

・ニラ  1束
・白髪ねぎ  5センチ分
・コチュジャン  大さじ1~2
・白ごま  少々
・ごま油  大さじ1

【レシピ】

(1)ニラを半分に切り、沸騰した鍋にニラの下半分を入れ、しんなりしたら、上半分を入れてサッと茹で、冷水に浸す。
(2)冷水から取り出し、繊維を潰さないよう手で軽く握って水分を絞り、長さ5センチ程度に切る。
(3)ボウルに、コチュジャンとごま油を入れてペースト状に混ぜ、ニラ、白髪ねぎを和え、最後に白ごまを飾りに振る。

本日のダンツマ達人…遠藤泰典さん

▽えんどう・やすのり
 中学時代から、父である先代と共に店に立ち、17歳から調理系専門学校、バーテンダースクール、ホテルの下ごしらえ専門業者などで修業を重ね、ジャンルレスなメニューを開発。料理のウマさに定評がある。

▽東邦酒場
 昭和32年創業、地元はもちろん、吉田類、銀座ロックフィッシュの間口一就氏も訪れる名店。「とんねるずのみなさんのおかげでした」(フジテレビ系)の「きたなシュラン」でも紹介され話題に。葛飾区宝町2―36―8。

(日刊ゲンダイ 2017年8月15日付記事を再編集)

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

関連キーワード

フード 新着一覧


「半熟!味付きうずらの卵焼き」極意は“お湯で温めておく”
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・鐘ヶ淵の鳥割烹「鳥田中」の田中惣一郎さん...
「コンビネーションカレー炒め」予約の取れない店のまかない
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・鐘ヶ淵の鳥割烹「鳥田中」の田中惣一郎さん...
「鶏すき焼きの黄金比のたれ」コクとうま味の秘密はザラメ
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・鐘ヶ淵の鳥割烹「鳥田中」の田中惣一郎さん...
甘くて香ばしい「海老芋の唐揚げ」思わず笑みがこぼれます
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・鐘ヶ淵の鳥割烹「鳥田中」の田中惣一郎さん...
今が旬! ぶどう4種を食べ比べ 2021.9.29(水)
 信州の知り合いから、ぶどうをいただいたので食べ比べてみました。一度に一房を平らげてしまうほどのぶどう好きの筆者。こんな...
「鶏そぼろ豆腐」プロの仕上がりに少しでも近づける技とは?
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・鐘ヶ淵の人気焼き鳥店「鳥田中」の田中惣一...
「豚肩ロースで作るふわトロ角煮」煮込み1時間の時短レシピ
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・築地のイタリアンバル「TIME」の時任健...
色鮮やか!「季節野菜のピクルス」は下準備とスパイスが肝
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・築地のイタリアンバル「TIME」の時任健...
大人のティラミス 2021.9.24(金)
 今回は「大人のティラミス」レシピを紹介していきたいと思います! 前回のアマトリチャーナに引き続き、本格イタリアンのお料...
「ブロッコリーのアーリオ・オーリオ」茹で時間は1、2分でOK
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・築地のイタリアンバル「TIME」の時任健...
「たっぷりキノコのアヒージョ」キノコは“事前に冷凍”がコツ
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・築地のイタリアンバル「TIME」の時任健...
ピーマンと豚肉好きにはたまらないレシピ 2021.9.21(火)
 この夏、ピーマンの料理をたくさん食べました。一時期、台風などの悪天候が重なり高騰したこともありましたが、それでも手頃で...
「ジャガイモのアンチョビーマヨネーズ」至福の無限ループ!
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・築地のイタリアンバル「TIME」の時任健...
ふんわりホットケーキの作り方  2021.9.19(日)
 毎回なんとなーく焼いてしまっているホットケーキ。ふと、メーカーの最新レシピを読んでみると、いつもの焼き方がすでに古くな...
子供にも人気「牛肉の甘辛煮」弱火で30分煮込んでトロトロに
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、横浜・天王町「ステーキクラブ『18』」の店長・...
辛さ再び! ペヤング「獄激辛麻婆」を実食 2021.9.17(金)
 まるか食品さんがまたやってくれました。今回の「極激辛シリーズ」は「麻婆やきそば」です。9月に入ってなんだか急に肌寒くな...