「中華風冷ややっこ」みじん切りにしたニラとミントをのせて

コクハク編集部
更新日:2020-09-15 06:00
投稿日:2020-09-15 06:00
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・四谷三丁目の中華料理店「南方中華料理 南三」の水岡孝和さんに、ハーブが香る「中華風冷ややっこ」のレシピを教えていただきました。

ニラとミントのタレが新鮮

 台湾留学経験もあり、台湾料理が好き。だから、店を開いた時も台湾をテーマのひとつにしたそうです。

「ほかの地域と共通性を持たせるために、台湾全般ではなく“台南”に」

 雲南と湖南は、中国を一周して食べ歩いた時、味を気に入った地域です。3つの地域を主軸にしたのには、「深掘りする余地がある」ということに加え、「外国人の自分だからこそ、いろいろな地域の料理を組み合わせられる」と感じたからだといいます。

「中国を一周した時、地域の特色がすごいな、と感じました。4月だったんですが、上海では気温15度なのに、北京では5度。成都では25度。気温が違えば、住んでいる人の気質も違い、方言も全く違う。だけど、中国の人は地元の料理が一番好きなんですよね。上海人は上海料理が一番、北京人は北京の料理が一番。でも、関連性があるエリアの料理を組み合わせれば面白いのではないか、と。ネタが広くて編集が難しいですが、その分、アイデアが無限に広がる」(水岡さん)

 今回の料理は、ニラとミントを組み合わせているのがポイント。雲南省の料理ではミントをはじめとするハーブ類がふんだんに使われています。ニラ、ミント、ショウガのタレは、そうめんなどと和えてもおいしいです。

【材料】

・ニラ
・ミント
・ショウガ
・ブラックペッパー
・豆腐
・サラダ油
・ナンプラー
・酢

【レシピ】

(1)ニラ、ミント、ショウガを全てみじん切りにし、ボウルに入れる。分量は1対1対0・5が目安。
(2)サラダ油を180度に熱して、1にかける。ナンプラーと酢を加え、味を調える。
(3)水気を切った豆腐の上に2をのせる。

本日のダンツマ達人…水岡孝和さん

▽みずおか・たかかず
 1981年生まれ、千葉県出身。両親が共働きだったため、子供の頃から料理はお手のもの。中学時代には「料理の鉄人」の陳建一シェフに憧れ、近所のスーパーで手に入らない中華食材を求めて上野・アメ横へ。豆板醤を使った麻婆豆腐など本格中華を作っていた。料理の専門学校卒業後、「A―Jun」「御田町 桃の木」「黒猫夜」「蓮香」といった人気中華料理店を経て、2018年5月7日に「南方中華料理 南三」をオープン。

▼南方中華料理 南三
 料理は月替わりで5000円(税別)のおまかせのみ。「珍味盛り合わせ~鴨舌スモーク、大腸芯パリパリ揚げ、ウイグルソーセージ」は毎月登場する定番メニュー。お酒は、白、ロゼ、赤の各種ワイン、自家製レモンの焼酎漬けを使ったレモンサワー、ハートランド、中国の穀物を原料とする蒸留酒である白酒。東京都新宿区荒木町10―14 伍番館ビル2階B。

(日刊ゲンダイ2018年9月20日付記事を再編集)

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

関連キーワード

フード 新着一覧


相性は立証済み「カレースパイス風味の鳥ハム秋りんご添え」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・本所吾妻橋の「割烹 船生」の船生宜之さん...
焼いた餅にサンド「からすみ餅」甘味と塩辛さのハーモニー
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・本所吾妻橋の「割烹 船生」の船生宜之さん...
プロの味に近づける「小松菜と油揚げ、えのき茸のおひたし」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・本所吾妻橋の「割烹 船生」の船生宜之さん...
一度食べると病みつきになる!「カニ味噌レーズンバター」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・本所吾妻橋の「割烹 船生」の船生宜之さん...
風味引き立つ「甘エビの魚醤漬け」翌日の朝食に使う裏ワザも
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・本所吾妻橋の「割烹 船生」の船生宜之さん...
お寿司とお酒の楽園「独楽寿司」レポ 2021.11.26(金)
 寿司をツマミに酒を飲む――。THE大人!って感じで憧れます。しかしながら、筆者の少ないお給料では、そうそうできることじ...
「鶏肉の紹興酒漬け」茹で鶏が紹興酒でバージョンアップ!
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、北海道・札幌の「台湾小籠湯包 ファンズ・マルヤ...
手軽に本格的な味「台湾甘酢漬け」優しい甘みと柔らかな酸味
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、北海道・札幌の「台湾小籠湯包 ファンズ・マルヤ...
アボカドも一緒に揚げる「エビとアボカドのマヨネーズ和え」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、北海道・札幌の「台湾小籠湯包 ファンズ・マルヤ...
夜市の定番「台湾風ネギ卵焼き」お酒のアテや豪華なおかずに
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、北海道・札幌の「台湾小籠湯包 ファンズ・マルヤ...
地味だけど美味!ブロッコリーのパスタ 2021.11.20(土)
 晩秋から3月ごろまで国産ものが多く出回るブロッコリー。買い物に出かけ、粒がぎっしり詰まってみずみずしい“上物”を見つけ...
「客家式ピータン豆腐」ピータンのコクと豆腐の甘味が一体に
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、北海道・札幌の「台湾小籠湯包 ファンズ・マルヤ...
“ふわふわ系”グミ7種を食べ比べ 2021.11.18(木)
 コンビニやドラックストアで購入できる「グミ」。SNSで空前の“グミブーム”が到来していることもあり、種類も豊富な印象で...
ビールに合う「ガパオガイ」はキング・オブ・エスニック!
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・新橋の「タイ料理バル タイ象」のジットダ...
タイ北部のサラダ「ラープガイ」 3色のさっぱりスパイシー!
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・新橋の「タイ料理バル タイ象」のジットダ...
「パクチーポテトサラダ」香りが苦手な人でも食べられる!
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・新橋の「タイ料理バル タイ象」のジットダ...