コロナ禍の結婚はコスパ良し? これからの婚活方法を考える

田中絵音 日本合コン協会会長
更新日:2021-04-30 06:00
投稿日:2021-04-30 06:00
 新型コロナウィルスの猛威により、外出自粛生活が始まって早一年。3度目の緊急事態宣言が発令され、マスクなしで生活ができる日は、残念ながらもう少し先になりそうですね。
 そんな中、婚活中の独身者たちも悩ましい日々を送っています。人との接触がはばかられるこのコロナ禍で、一体どうやって婚活を進めていけば良いのでしょうか? 今回は、この1年間の婚活業界の情勢とともに、コロナ禍のリアルな婚活方法について深掘りしていきます。

コロナ禍をきっかけに結婚願望が高まっている!

 結婚相談所の「IBJメンバーズ」のデータによると、コロナ前の2020年1月と比較して、1回目の緊急事態宣言明けの2020年6月は、20代の入会割合が2倍に増加。以降、成婚カップルが過去最高となる9,732組が誕生したとの結果が出ています。

 また2020年4月のデータとして、結婚相談所の「サンマリエ」では婚活や入会に関する相談が前年比で約20%増、︎結婚相談所の「NOZZE.」でも婚活や入会に関する相談が前年比で10%以上増だったということです。

 恋活系・婚活系のマッチングアプリに新規登録する人も、コロナ禍によって急増したと聞きます。筆者の周りでも、今までリアルな場で出会いを掴んできた層の人たちまで「初めて登録した」という報告を複数受けました。

 コロナ禍による自粛生活により「人恋しい」と思ったり、将来の不安を感じる人が増え、「一緒に生きていくパートナーが欲しい」との思いから結婚願望が強くなる人が増えたと考えられます。

 婚活人口が増えることは、潜在的なターゲット層も広がるので婚活者にとっては嬉しい傾向ですね。

ある婚活女性の苦悩

 そろそろ婚活に本腰を入れはじめた、A子さん(東京在住/31歳)のケース。

 まだ結婚相談所に入るほどではありませんでしたが、友人の紹介や合コン、婚活パーティーなど積極的に出会いの場へ参加してきました。ところがコロナ禍により、このようなリアルな出会いの場は激減。彼氏もできないまま、一人暮らしの自宅でリモートワークをする生活が始まったのです。

 寂しさを紛らわせようと、オンライン飲み会への参加やマッチングアプリも始めたA子さん。しかしこのコロナ禍で、ネットで知り合った男性とリアルに対面するまでのハードルは高く、コロナ以前のように気軽に男性とデートをすることはなかなかないのが現状でした。

 基本的には、家に一人でいる生活です。

「誰にも会わないから、いいや!」

 そうなってくると、美容院に行く頻度が減り、マツエクやネイルサロンへ行くことも徐々に減っていったのです。そして、夜は晩酌しながらスマホ片手にSNSをダラダラと見ては夜ふかし。お肌も荒れていき、ボディラインもゆるんできました。

「外出するときも、どうせマスクをするので顔の半分は隠れてるし……」

 そんな気持ちが根付いてきて、気づけばA子さんは自分磨きを怠るようになっていたのです。このままいくと、女を捨てかねない!

 しかし幸いなことに、マッチングアプリで意気投合した男性と会うことになったそうです。そこで、「このままの自分じゃマズい!」と気づき、急ピッチで自分磨きを再開して、かつての自分を取り戻し始めたそうです。

「あのままダラけた一人の生活を続けていたら、女としての意識が無くなっていったと思います。やっぱり緊張感って大事ですね」と、A子さんは再び婚活モードに入ってキラキラ輝いていました。

 自粛生活をしていると、どうしても美容関係のことは後回しにしてしまいがち。“いつ出会っても大丈夫!”という万全の体制でいないと、せっかくの出会いがあっても逃してしまいます。常にベストな自分でいるために磨き続けていることが、婚活するにあたってとても大事なことだと、今回改めて感じました。

田中絵音
記事一覧
日本合コン協会会長
一般社団法人日本合コン協会会長、恋愛アドバイザー。2000回以上の合コンイベントに携わり、男女の恋愛心理に精通する。また一児の母であり、ママ向けイベントを行う「東京ママパーティー」の主宰も務める。著書に「こじらせ男子の取扱説明書(トリセツ)」
(双葉社)など。
ブログXInstagram

関連キーワード

ラブ 新着一覧


不倫の落とし穴教えます…彼は本当に離婚してくれますか?
 真面目で、男性に免疫のない女性ほどハマってしまいやすい不倫。既婚者の彼はほどよく肉食で、マメで、サービス精神も旺盛で…...
深志美由紀 2019-04-05 02:20 ラブ
今までの投資って…合コンで出会った普通のアラフォー男子
 親よりもヨボヨボのおじいちゃんを紹介され、笑いのネタと化したお見合いパーティーですが、他の相談所も似たり寄ったり。中高...
高齢化社会を実感…60半ばのおじいちゃまからの“交際希望”
 知り合いがココで結婚したという、お見合いおばさんが主催するパーティーに参加しました。  案内された席には、息子...
これってホントにデート? 私が90分でギブアップしたワケ
 婚活で出会った男性とデートをすることになりました。ところが、待ち合わせから嫌な予感。  待ち合わせ場所は、渋谷...
好印象だった42歳男性 LINEのやりとりですっかり恋人気分
 婚活パーティーで連絡先を交換した中に、印象のいい男性がいました。「携帯の番号を登録したらLINEが出てきたので……」と...
負のスパイラルにはまる…男性にとって“サイズ”は死活問題
 前回、相談所を介して女性を食いまくる男性がいるという話をしましたが、「お付き合いを始めても、女性側からお断りすることが...
モテないから? カラダ目当てで相談所に来る男性にご用心
 相談所で、よそに所属していた女性からこんな質問があったそう。 「あの……、いつも会って2回目には男性のお部屋に...
態度も悪ければ言葉のセンスも…女性に“逢いたい”は絶対NG
 目も合わせずたばこをふかし、婚活パーティーなのにお酒で赤ら顔……JR保線部署に勤める45歳の男性。2次会に行くと外国人...
プチモテ期がきたと思ったのに…2次会で見えた男のウツワ
 前回のパーティーでの取材を生かして、オーバー40歳のパーティーに参加。グループトークのおかげであまり話さずにニコニコし...
やっぱり直接会わなきゃ!40代向けパーティーに潜入したら
 パソコンで婚活相手を探すのと違い、ジカ当たりできるパーティーは好感触だったので、今度は40代メーンのパーティーに参加し...
個性派気取り? パーティー会場にいた残念すぎる服の男性
 会員限定の大きなパーティーに行くと、ちょっと地味だけどマジメそうな男性がいっぱい。なぜか身長の低い人が目立ちます。 ...
会員制パーティー初参加も…アピールタイムはたったの3分
 せっかく結婚相談所に入会したのにまともな男性に会えないのでは意味がないと、今度は会員限定のパーティーにチャレンジです。...
街コンで一目惚れした福山似イケメンにドン引きした理由
 婚活中と公言すると、さまざまな経験談が耳に入るようになります。街コンに行った友人(美容業・34歳)からこんな話を聞きま...
趣味は「絵画鑑賞」 ハイソで知的なメンズだと思ったのに
 第1弾の紹介書にあった男性陣の容貌にゲンナリして、その後コンタクトを断念。新たなアクションは、会員サイトからの相手探し...
見た目が全てじゃないけど…ありのまますぎる男性陣に落胆
 16人分の紹介書が届きました。年齢は49歳6人、48歳4人、47歳2人、46歳1人、44歳2人、43歳1人。年齢50歳...
今度はどんな男性が…大手企業と契約している2社目に挑戦
 相手の写真を見るまでに時間をかけている余裕はないので、今回は、紹介資料が月に2回届くというB社に入会しました。ここは大...