「肉体関係は神聖なもの」頑なに恋人を抱かない36歳男の事情

並木まき ライター・エディター
更新日:2022-04-30 06:00
投稿日:2022-04-30 06:00
冷酷と激情のあいだvol.88〜女性編〜」では、恋人のヨウヘイさん(仮名・36歳)と、交際開始から一度もカラダの関係がないことに悩む女性・華絵さん(仮名・34歳)の苦悩をお届けしました。
 お付き合いを始めてすでに4カ月以上が経過。キスはするけれどエッチには至らないことについて、ヨウヘイさんはどのように捉えているのでしょうか。

結婚すると決めた女性以外とはしたくない

「もう大人だから仕方ないのかもしれないけれど、付き合ったらカラダの関係を結ぶのが当たり前みたいになっていることが不思議だし、僕はそういうことは、結婚をするって決めた女性以外とはしたくないんだよね。

 華絵ちゃんは、僕と違って一度は結婚して失敗しているから、次は失敗したくないって思いは強いみたいなんだけど、それでも僕に対して簡単にカラダを許そうとしてくるところは、僕には理解に苦しむというか……。

 まだそんな関係になる前の段階で、お互いをよく知ることを優先したほうがいいと僕は思うのに、華絵ちゃんは形式にとらわれている感じがするんだよね」

 身近な知人に対して、こう漏らしていたというヨウヘイさん。華絵さんとは交際はしているものの、「将来を約束した関係でもないのに、肉体関係を急ぐ必要なんてどこにもない」と認識しているとのこと。

理解してほしいけど、激怒された過去も…

「それに今は、コロナ禍だから安易に他人と距離を近づけすぎないほうがいいっていうのもあるんじゃないかなって。僕は自分でも認める潔癖タイプなので、余計にそういう考えが強いのかもしれないけれど、華絵ちゃんがやけにカラダを求めてくることには、ちょっとした嫌悪感も覚えているのが正直なところかな」

「今の時代は、婚前交渉をする男女が多いことも知ってはいるけれど」と前置きをしたうえで、「自分はやっぱり肉体関係については神聖なものだと思っているから、気軽にはできない」と考えているヨウヘイさん。

 本当は、この考えを華絵さんにも理解してもらいたいそうですが、どう伝えれば華絵さんを傷つけずに理解してもらえるのかがわからず、苦悩を抱えているそうです。

「前にちょっとだけ付き合った彼女も華絵ちゃんみたいな感じで、付き合ってしばらくしたらエッチをしたいって言ってきたんですよ。

 そのときは、僕は素直に事情を話して、“だから結婚したいって思えるくらいに、お互いの愛情が深まったときにそうしよう”って提案したんだけど、その子にはまったく理解してもらえなかったばかりか、気持ち悪いものを見るような目で僕のことを見て、そして激怒されちゃったんですよね。

 そういう経験があるから、華絵ちゃんにはそうなってもらいたくなくて、どうやって伝えればいいのかなぁって迷っています」

並木まき
記事一覧
ライター・エディター
元市議会議員・時短美容家(一般社団法人 時短美容協会・代表理事)の肩書きを有する。20代から見聞きしてきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様への分析を活かし、美容や恋愛に関するコラムを中心に、さまざまな媒体に寄稿。
Instagram公式HP

日刊ゲンダイ掲載「あの人は今」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/277865

関連キーワード

ラブ 新着一覧


嫉妬心を消すには「逃げる」or「立ち向かう」の2択しかない
 仕事で活躍する同僚、好きな人の彼女、スタイルが良く笑顔が素敵な女友達、芸能人――。例えを挙げればキリがないほど、誰もが...
孔井嘉乃 2019-03-08 18:39 ラブ
上げ底に比例? シークレットシューズを履いた男のプライド
 ノンフィクションでお届けしている「ザンネンな恋の話」。今回は、身長168cmのモデル体型のんちゃん(仮名)が出会ったハ...
田中絵音 2019-03-28 20:58 ラブ
男性の「ちょっと距離を置こう」は何日? 結論を急ぐ女性へ
 お付き合いをしている男性からの「ちょっと距離を置こう」の言葉。「いつまでって何日!?」と、つい問いたくなりますよね。そ...
孔井嘉乃 2019-04-11 06:28 ラブ
【渋谷編・上】“いきなり恋人”からカジュアルに宗旨替え!
 もたもたしてる間に、幼なじみは結婚して子育てするなど教科書のような人生を歩み始めた――。アラサーに突入して焦燥感が高ま...
高輪らいあん 2019-04-22 23:05 ラブ
男の褒め言葉「かわいい」は「ブスじゃない」と同義だった
 合コンなどの前情報では、女性が「かわいい子を連れていくね!」と言っても、信じない男性が多いと聞きます。「女の言う“かわ...
並木まき 2019-04-08 01:48 ラブ
なかなか恋愛モードに入れない干物女子は“匂い”から入ろう
「最後に付き合ったのいつだったっけ?」  ある調査では彼氏が現在いない女性のうち、なんと40%以上が5年以上彼氏が...
しめサバ子 2019-04-15 03:04 ラブ
40代が危険…“そこそこオバサン”に愛想尽かし離婚を望む男
 最近、立て続けに晴れ晴れとした顔で「離婚したんです」と打ち明けてきた40代男性たちと話す機会に恵まれました。  ...
並木まき 2019-04-09 06:28 ラブ
永久保存版 「意識高い系男子」とうまく付き合う5つの方法
 さて、なにかと話題の意識高い系男子。サイバー〇ージェントや、リク〇ートなどの“超一流企業”によく生息し、目線の高さ、将...
しめサバ子 2019-04-20 00:17 ラブ
30代からの恋愛…理想の男性に出会うためにすべきことは?
 働く女性が多くなった今、結婚年齢もどんどん上がり、アラサー、アラフォーでも婚活はこれから!という方は増えていると思いま...
しめサバ子 2019-04-06 03:25 ラブ
堕ちやすい罠…夫の浮気でメンタルを壊す妻がやっていること
「夫の浮気」が発覚したとき、うまく対処して被害を最小限に食い止められる妻と、立ち回り方を誤り、さらなる悲劇へと進む妻がい...
並木まき 2019-04-07 07:17 ラブ
婚活とは食べログ3.1くらいの隠れた名店を探すことである
 今回は、グルメのお店探しと婚活の共通点についてお話しさせていただきます。  新しいお店を探す時、すっかり定着した...
しめサバ子 2019-04-12 05:48 ラブ
恋愛中のLINE「既読スルー」が気にならなくなる3つの方法
 恋愛中の「既読スルー」って厄介なものですよね。自分が「?」を投げかけているのに返信が来ないと1日中もやもやしてしまった...
孔井嘉乃 2019-09-11 06:39 ラブ
結婚相談所で探すべきは…経営者好き女子にオススメの理由
 婚活の“最後の砦”といえば「結婚相談所」。男女ともに結婚願望が高まっている人が利用するため、成婚率は上がりますよね。 ...
しめサバ子 2019-03-31 05:53 ラブ
結婚すれば離婚も苦労 「疫病神でしかないダメ男」特徴3つ
 婚活を意識していらっしゃる読者のみなさまのなかには「もう、こうなったらダメ男でもいいから、とりあえずゴールインしちゃい...
並木まき 2019-03-28 06:12 ラブ
本気で理想の相手と結婚したい女性のための「SNS投稿術」
 皆さん、SNSを利用していまいすか? 今回はSNSを婚活にうまく活用するテクニックについてご紹介させていただきます。 ...
しめサバ子 2019-09-14 06:11 ラブ
合コンで口説いてきた男性…実は「友達の婚約者」だった話
 日夜、いたるところで繰り広げられている合コンにも、それぞれにドラマがあるものです。日本合コン協会の会長をしている私のと...
田中絵音 2019-09-10 06:44 ラブ