ビール一択から卒業!鶏の唐揚げに辛口の白ワインが合うワケ

市野瀬瞳 フリーアナウンサー
更新日:2023-01-11 06:00
投稿日:2023-01-11 06:00
 フリーアナウンサーの市野瀬瞳です。ワイン好きが高じて猛勉強の末、ワインエキスパートと世界共通のワインの国際資格である「WSET(level3)」を取得。皆さんにもっと手軽にワインを飲んでいただきたい、ただただその一心で、1000円台で買える“神旨”ワインをご紹介します!

鶏の唐揚げは本当にビール(orレモンサワー)一択?

 お正月料理に飽きてしまい、ホムパ続きで胃袋も勢いづく今日この頃。ついつい食べたくなる筆頭格のコッテリ系料理と言えば「唐揚げ」ではないでしょうか!? ここ数年、鶏の唐揚げ専門店が続々と出店するなど、唐揚げは老若男女問わず不動の人気ですよね!

「唐揚げに合わせるお酒はビール(orレモンサワー)一択でしょ!」とおっしゃる方が多いと思うのですが(私もワインエキスパートの資格を取るまではビール一択でした・笑)、実はそれに匹敵するぐらい、相性のいいお酒があるんです!

 それが……、キリリと冷えた白ワイン!!

 もうね、驚くほど抜群に合うんですよぉー! 実際にこのペアリングを体感して以降、私は「唐揚げには白ワイン一択!」になっちゃいました。

 今回は、2023年のアナタの唐揚げライフに変化と彩りをチョコっと添える、お洒落なペアリングをご紹介します♪

コスパ最強の辛口白ワインを発見!

 白ワインには数多くの種類がありますが、鶏の唐揚げにはまずコチラを合わせていただきたい! 今年も間違いなくお世話になる「成城石井」にて前回に匹敵するぐらい、コスパ最強の1本がありました!

 1,089円(税込み)というお財布にすこぶる優しい歓喜の価格で購入した『JACOB'S CREEK RIESLING(ジェイコブス・クリーク リースリング)』。オーストラリアで栽培された白ブドウ品種・リースリングでつくられた辛口白ワインです。

 リースリングはシャルドネと並ぶ“2大高貴白ブドウ”のひとつで、優雅さや繊細さが身上。ドイツが主産地ですが、フランスやオーストラリアでも栽培されていて、非常に強いシャープな酸味が最大の特徴のブドウ品種です。

見た目も味わいも爽やか

 グラスに注ぐときれいに透き通るグリーンがかったレモンイエロー色。ライムやレモン、グレープフルーツ等の柑橘系の爽やかな香りが中心ですが、青リンゴや可憐な白い花のようなやさしい香りもフワッと広がります。

 口に含むと、清涼感あるスッキリ・サッパリとした強めの酸味。甘さは一切なく、一口飲むとパッと目が覚めるような爽快感がありながら心地よいミネラル感が全体を包みます。

唐揚げにはレモンが添えられていますが…

 カリッとジューシーな鶏の唐揚げには、脂と相性の良いカットしたレモンが必ずと言っていいほど添えてありますよね。

 つまり、唐揚げとレモンの組み合わせがテッパンであるのと同じように、飲んだ瞬間、口中全体をサッパリさせてくれる柑橘風味の白ワインも最強に合うんです! 噛んだときにジュワっと出てくるジューシーな肉汁が、この白ワインの果実風味と相性抜群なんですね。

 レモンをキュッと搾るような感覚でこの白ワインを合わせると、ワインの酸味が衣の脂っぽさを洗い流してくれるので、口の中は鶏肉のおいしい風味とワインの香りだけが残ります。

 私もそうですが……、唐揚げ1個ずつに、た~っぷりのレモン果汁を絞って食べたいレモン好きの方には、間違いなく「柑橘系の酸味強めワイン」がペアリングとして最高です。

 それに複数人で一皿に盛られた唐揚げをいただく際は、「レモンを絞ってもいいですか~?」と尋ねるのがオトナのマナーですが、万が一、「レモン、苦手だからかけないで!」という方が同じテーブルにいた場合にも、安心してください! レモンかけたい派は、この白ワインがレモンの代わりになってくれますよ。

鶏の唐揚げと白ワイン、入りまーす!

 先んじてレモンかけたい派の私は、飲み会の席で鶏の唐揚げがオーダーとなった場合、白ワインも合わせて絶対に注文しています(笑)。

 これまで鶏の唐揚げにはビールを合わせてきた定番派の方も、ちょっと意外な組み合わせかもしれませんが、白ワインをお手に取ってみてください♪ このペアリングのおいしさを体感した今年のアナタはきっと「唐揚げには白ワイン宣言」をしたくなるでしょう。

 今回は鶏の唐揚げとのペアリングをご紹介しましたが、トンカツ、アジフライ、タコ唐、メンチカツ、ポテトコロッケetc……揚げ物とワインの相性ってとにかく奥が深い次第でして……それはまた別の機会に♪

  ◇  ◇  ◇

※「成城石井」のオンラインストアでも購入可能。本文内のワイン価格等は著者購入時のデータとなります。

市野瀬瞳
記事一覧
フリーアナウンサー
1984年12月25日新潟県生まれ。横浜国立大学在学中、女子大生リポーターとしてテレビデビュー。大学卒業後、NST新潟総合テレビの局アナになり、2012年に中京テレビに移籍。2020年にフリーアナウンサーになる。ラジオのレギュラー出演をはじめ、2021年には日本テレビ「踊る!さんま御殿!」に出演し話題となった。

2021年10月にJ.S.A.認定ワインエキスパートの資格を取得。2022年7月にはワイン国際資格であるWSET(Wine & Spirit Education Trust)Level 3に合格。2021年11月、日本酒サービス研究会・酒匠研究会連合会認定の「唎酒師」、2022年10月、ドイツワインケナー、日本酒と焼酎の知識に特化した「J.S.A.認定SAKE DIPLOMA」、2023年1月に「NAPA VALLEY WINE EXPERT」、2023年2月「J.S.A.ワイン検定認定講師」、2023年4月「日本ワインアドバイザー」を取得。

現在、東海ラジオ「Saturday Flavor」、MBSラジオ「クリス松村のザ・ヒットスタジオ」のレギュラー、テレビCM「みどり法務事務所」に出演中。

XInstagramYouTubeオフィシャルブログ事務所HP

関連キーワード

フード 新着一覧


ほっぺた落ちる「鶏そぼろ」で温玉うどん♡ 2021.10.6(水)
 デジタル大辞泉によると、 【ほっぺたが落ちる】たいへんおいしいことを表す言葉。ほおが落ちる。  そうなんで...
「ちりめんじゃこ山椒煮」丁寧に極力時間をかけて煮詰める
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・鐘ヶ淵の鳥割烹「鳥田中」の田中惣一郎さん...
「半熟!味付きうずらの卵焼き」極意は“お湯で温めておく”
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・鐘ヶ淵の鳥割烹「鳥田中」の田中惣一郎さん...
「コンビネーションカレー炒め」予約の取れない店のまかない
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・鐘ヶ淵の鳥割烹「鳥田中」の田中惣一郎さん...
「鶏すき焼きの黄金比のたれ」コクとうま味の秘密はザラメ
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・鐘ヶ淵の鳥割烹「鳥田中」の田中惣一郎さん...
甘くて香ばしい「海老芋の唐揚げ」思わず笑みがこぼれます
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・鐘ヶ淵の鳥割烹「鳥田中」の田中惣一郎さん...
今が旬! ぶどう4種を食べ比べ 2021.9.29(水)
 信州の知り合いから、ぶどうをいただいたので食べ比べてみました。一度に一房を平らげてしまうほどのぶどう好きの筆者。こんな...
「鶏そぼろ豆腐」プロの仕上がりに少しでも近づける技とは?
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・鐘ヶ淵の人気焼き鳥店「鳥田中」の田中惣一...
「豚肩ロースで作るふわトロ角煮」煮込み1時間の時短レシピ
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・築地のイタリアンバル「TIME」の時任健...
色鮮やか!「季節野菜のピクルス」は下準備とスパイスが肝
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・築地のイタリアンバル「TIME」の時任健...
大人のティラミス 2021.9.24(金)
 今回は「大人のティラミス」レシピを紹介していきたいと思います! 前回のアマトリチャーナに引き続き、本格イタリアンのお料...
「ブロッコリーのアーリオ・オーリオ」茹で時間は1、2分でOK
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・築地のイタリアンバル「TIME」の時任健...
「たっぷりキノコのアヒージョ」キノコは“事前に冷凍”がコツ
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・築地のイタリアンバル「TIME」の時任健...
ピーマンと豚肉好きにはたまらないレシピ 2021.9.21(火)
 この夏、ピーマンの料理をたくさん食べました。一時期、台風などの悪天候が重なり高騰したこともありましたが、それでも手頃で...
「ジャガイモのアンチョビーマヨネーズ」至福の無限ループ!
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・築地のイタリアンバル「TIME」の時任健...
ふんわりホットケーキの作り方  2021.9.19(日)
 毎回なんとなーく焼いてしまっているホットケーキ。ふと、メーカーの最新レシピを読んでみると、いつもの焼き方がすでに古くな...