注目度マシマシのオレンジワイン
近年注目されるようになったワイン界の新ジャンル――それは、オレンジワイン! マイナーなようで、人気と知名度はじわりじわりと高まっています。
「えー? ワインってブドウから造られるのに、なんでオレンジが原料なの!?」なーんて思った方は要注意! 大恥をかきますよぉ!(汗)
今回はサクッとマスターできる、“通っぽく”思われるためのオレンジワインの基礎知識と、まだ飲んだことがない方に超オススメの1本をご紹介します♪
白ワインのブドウを使って、赤ワインの製造方法で造る
オレンジワインとは、白ワイン用の白ブドウを原料に、赤ワインの製造方法で造られるオレンジ色に近いワインのこと。琥珀(アンバー)色にも近いことから「アンバーワイン」と呼ばれたりもします。
白ブドウの果皮、種、果汁をすべて一緒に漬け込んで醸造することで果皮中に含まれる風味成分やタンニンが果汁中に抽出され、長期熟成も可能な豊かで複雑な味わいのワインになるんです。
この“製法マジック”によって、白ワインと同じブドウを使ってもポリフェノールを多く含み、酸化に強いワインが造れることから、酸化防止剤である亜硫酸を全く使わない、もしくはごく微量しか使わない生産者が多いんですよ!(なので、オーガニック大好き女子たちには超オススメ♡)
めちゃくちゃ独特な香り
なんとな~く新しいと思われがちのオレンジワインですが、実は起源は意外と古く、コーカサス地方の国・ジョージアでは、紀元前6000年頃から生産されていたんです!(驚)
そんな“最古のワイン製法”とも言われるオレンジワインの特徴は、美しく透き通るオレンジ色に、強めのタンニン、時には苦味を感じる豊かな味わい。
そして、なんと言っても香りが独特で、潰したリンゴ(モノによっては漬物のような香りが強く、好き嫌いが分かれやすい!)、アーモンド、フローラル、蜂蜜、トーストパン、植物的なアロマなど様々です。
一般的には、ピノ・グリ、リースリング、日本の甲州ブドウといった果皮の色を抽出しやすい品種から造られることが多いのですが、この3品種ではなく、ペドロ・ヒメネス種(シェリーの主要品種として有名)で造られたオリジナリティ溢れる、非常に珍しい1本を北野エースで発見しました!!!
超絶オススメの1本!
『ペドロ・ヒメネス レゼルバ』(1450円・税抜き)。
グラスに注ぐと、オレンジ色ではなく意外にもイエロー寄り。淡い色合いのオレンジワインには初めて出会いましたが、色のヒミツは通常よりも早い時期に収穫されたから。んー、澄んだ輝きに癒されます♡
香りは、一瞬、濃いめの白ワインのように思いきや、そこは正真正銘、しっかりとしたオレンジワインらしさ全開。やさしいお花の香りの中に、若干、草や木の根っこを彷彿とさせる地球から湧き出てくるようなアース的な香りも……。
時間が経つとバニラやバター、甘やかな桃のような香りも出てきます。
初心者でも飲みやすい&親しみやすい♡
で、特筆すべきはココ!
オレンジワインは漬物のような少し酸化した独特の香りが立ちやすいのですが、この1本はそのクセがほぼなく、初心者でも飲みやすく、親しみやすい風味に造られています!
口に含むと想像よりタンニンは穏やかで、スッと喉を通りながらも舌にしっかりと残るブドウの存在感。クリーンでバランスが良く果実味溢れ、「ナチュラルなおいしさ」ってこういう味わいなんだろうな~と感じるワインです。
料理のジャンルはなんでもこい!?
白ワインのようで白ワインじゃない(なぜなら赤ワインの製法で造られているから!)オレンジワインは、魚介料理全般にはもちろん、中華料理から和食、揚げ物までなんでもこい。多種多様な料理とペアリングしやすく、優秀なところも魅力です♪
さらに、開栓から2日後に飲んでも味わいに変わりがない……いや、むしろおいしくなってる!?
白、赤、ロゼに次いで「第4のワイン」とも呼ばれるオレンジワインを知っているだけで、アナタ様はもう立派なワイン通(に見えること間違いなし!笑)。
オレンジワインネタ、ぜひ飲み会の席でサラっと口にしてみてください♪ そしてどうぞ躊躇せずに、とにかく飲みやすくクセのないこの1本で、オレンジワインデビューしてくださいね♡
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