離婚後に「自己保身」に走る モラハラ元夫の卑怯な作り話3選

並木まき ライター・エディター
更新日:2019-10-04 06:00
投稿日:2019-10-04 06:00
 モラハラ男と晴れて離婚が成立し「これで、自由で快適な生活が取り戻せた!」と喜んだのもつかの間、モラハラ元夫の卑怯な保身に悩まされる女性も、あとを絶ちません。
 魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様分析を得意とする並木まきが、離婚後にも嫌がらせを続けるモラ男の実態をご紹介します。

1:払ってもない慰謝料の話を盛られ…

「元夫とは以前の職場が一緒だったので、共通の知人が何人もいます。それで、この前久しぶりに当時親しかったメンバーと食事をして、びっくり。なんと元夫は、私との離婚での慰謝料や財産分与の話を盛りまくっていて、払ってもないのに『500万円も慰謝料を払った』だの『財産分与で2,500万円渡した』だのって、大嘘を付いていたんです!

 実際には慰謝料100万円、財産分与は200万円。お前のどこにそんなお金があったんだよ!って言いたいですし、モラハラだけでなく見栄っ張りで“ええ格好しい”の性格は、相変わらずだ…と呆れました」(40歳女性)

 縁が切れたあとに、自分を大きく見せるために大嘘をつくモラ男も少なくありません。くだらない自己保身の嘘に付き合わされる元妻の立場も、考えてほしいですよね…。

2:別れても器のデカイ男を演じられ…

「別れた夫と別居を機に、自分で買ったマンションに住んでいます。ところが、モラハラ元夫はなぜか周囲に、そのマンションは『俺が買ってあげた』って嘘をついている模様。しかも“ダメ妻を改心させようと努力したけど、失敗した俺”的なキャラを演じて周囲の同情を求めている始末。

『あの子の離婚後の住まいくらいは、用意してあげたくてさ』と、自分が買ってもないマンションを買ったことにして、器のデカイ男のフリをしています。モラ元夫は資産家の息子なので、そんな話にまわりもコロリと騙されていますが、実際には離婚の際に財産分与すらもケチりまくり、相場よりもかなり低い額しかよこさなかった男が、よく言うよって感じです!」(37歳女性)

3:子供に会えない“かわいそうな俺”を演じられ…

「モラハラ、DV、浮気…と、離婚原因だらけな元夫と別れ、子供の親権は私です。結婚生活中、元夫は子供にもひどい態度でしたが、子供にとっては父親なので、離婚の際には養育費のほか面会の頻度なども決めました。ところがいざ離婚してみたら、子供と約束の日になってもドタキャンやブッチだらけ。さらには養育費も滞りがち。

 ところがこの前、共通の知人に会って元夫の話になったら『子供に会いたいのに、会わせてもらえない』だの『相場以上の養育費を払っているのに、子供と会えない』だのって、大嘘をつきまくっている事実が発覚!

 その知人から『子供に会わせてあげなよ』って説教されたんですが、こっちは毎回、約束の日に朝からずーっと子供と待ちぼうけですよ。それを伝えても、その知人には、怪訝そうな顔をされてしまい…。元夫の嘘のほうが、信ぴょう性が高かったみたいでガックリしました」(33歳女性)

モラハラ男は自己保身のウソが得意

 モラハラ男は、不思議と自己保身の嘘が得意。それだけに、信ぴょう性のありそうな作り話をでっち上げ、周囲を巻き込むのも得意です。むしろ、モラ男の行動は非常識すぎる場合が多いので、元妻がどんなに事実を伝えていても、被害者である元妻の話のほうが奇妙に聞こえがちなのも否めません。

 モラ男には、自己保身に余念が無いタイプも多く、離婚後も“いい人な俺キャラ”を確立するために、あちこちで嘘や作り話をしまくる男が少なくありません。離れてなお、嫌がらせを続けるモラ男は、本当に厄介な存在です。

並木まき
記事一覧
ライター・エディター
元市議会議員・時短美容家(一般社団法人 時短美容協会・代表理事)の肩書きを有する。20代から見聞きしてきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様への分析を活かし、美容や恋愛に関するコラムを中心に、さまざまな媒体に寄稿。
Instagram公式HP

日刊ゲンダイ掲載「あの人は今」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/277865

関連キーワード

ラブ 新着一覧


【原宿編】結婚できるか不安になり…占いコンにすがってみた
 もたもたしてる間に、幼なじみは結婚して子育てするなど教科書のような人生を歩み始めた――。アラサーに突入して焦燥感が高ま...
高輪らいあん 2019-06-14 18:13 ラブ
男性は耳からも恋をするんです…彼が喜ぶ効果的なセリフ3選
 結婚につながる恋コラム第6回は、意中の男性から「好きだ」と言ってもらうため、決してぶりっ子には見えず、でもしっかり女性...
山本早織 2019-05-28 06:00 ラブ
女性だって告白したい! 成功率を上げるタイミングと心構え
「好きな気持ちが苦しく、どうしても告白したい!」そんな思いに駆られている女性は多いでしょう。思い余って告白をするのも良い...
孔井嘉乃 2019-05-28 16:55 ラブ
DV夫と別れた女性が密かに傷ついている 周囲の心ない言葉3選
 DV夫との離婚が成立し、前向きな気持ちで新しい人生を歩みだしている女性に、悪気がなくとも、傷つく言葉をかけてしまう人も...
並木まき 2019-05-27 06:00 ラブ
愛人は不幸じゃない 非モテ女子は彼女たちにスキルを学んで
 昔から、なぜ「愛人=不幸そう」と思われるのでしょう?そもそも「愛人」という単語がなんとなく後ろめたい感じだったり、淫美...
リタ・トーコ 2019-05-27 06:06 ラブ
ホテル代は割り勘?おごられる? 意外だった“男女別の違い”
 ひと昔前は、デートの代金は男性がおごるもの、というのが当たり前だった時代がありました。  今は全てを男性におごっても...
深志美由紀 2019-05-26 06:00 ラブ
交際歴2年…彼氏にプロポーズさせるにはどうしたらいいの
 電子書籍も含めて、発売たちまち6万部突破のベストセラー『魔法の「メス力」』の著者で恋愛コラムニストの神崎メリさん...
神崎メリ 2019-05-27 14:25 ラブ
男性はやっぱり若い女性が好き?大人女性が持つべき魅力とは
 今や、15〜20歳離れた「年の差婚」は珍しくありません。もちろん女性が年上だというケースもありますが、どちらかといえば...
孔井嘉乃 2019-05-25 06:00 ラブ
「恋人」「同棲」に見せかけた支配の檻 美沙さんのケース#5
 二人分の生活費をまかなうため、仕方なく風俗店でバイトしていた美沙さん。健斗には隠していたのに、ある夜突然、源氏名で呼ば...
神田つばき 2020-01-11 07:06 ラブ
義母が嫌で外泊、若い男と浮気…悪妻と離婚した夫の言い分
 離婚した男女の双方から話を聞くと、同じ出来事への認識が大きく異なることも珍しくありません。夫と妻、双方の言い分をご紹介...
並木まき 2019-11-13 18:16 ラブ
「先に浮気したのは…」離婚した夫に“異議あり!”な妻の声
 離婚した男女の双方から話を聞くと、同じ出来事への認識が大きく異なるケースも珍しくありません。夫と妻、双方の言い分をご紹...
並木まき 2019-05-24 06:00 ラブ
ヒモ以下の“ロープ”と呼ばれた男…法廷で暴かれた惨めなウソ
 甘酸っぱい恋から始まる男女の仲も、時間の経過や環境の変化とともに色あせてしまうもの。痴話ゲンカから果ては刃傷ざたまで、...
高橋ユキ 2019-05-24 06:00 ラブ
イケメン101人…韓国男性アイドルの選考番組がスゴい!
 IZ*ONE(アイズワン)という2018年秋にデビューした12人組女性アイドルグループは、韓国で放映されたオーディショ...
内藤みか 2019-05-23 06:07 ラブ
彼氏と長続きしない…“飽きられ女子”が犯している間違い3選
 学生時代は長く男性と付き合えていたのに、大人になってからの方が彼氏とうまく行かなくなった……そんな「アラサー病」が流行...
ミクニシオリ 2019-05-23 06:49 ラブ
大人の恋愛で駆け引きはしない方が良い理由! NG事例を解説
「恋愛上手な女性」と聞くと、「男性を手玉に取る駆け引き上手な女性」というイメージありませんか?でも、実は、大人になればな...
孔井嘉乃 2019-05-23 01:30 ラブ
彼氏のスマホチェックをやめるには? 無限ループに陥る前に
 いけないことだと分かっていながらも、ついやってしまう彼氏のスマホチェック。1度限りで終わらず、気づけば無限ループに陥っ...
孔井嘉乃 2019-05-21 06:00 ラブ