「シバ漬けと茗荷のゴマ油和え」「チーズの煮切り醤油づけ」

コクハク編集部
更新日:2019-10-11 06:00
投稿日:2019-10-11 06:00
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・歌舞伎町で25年営業の老舗「ぱいんつりー」の村山廣樹さんに、口寂しい時にぴったりな二品「シバ漬けと茗荷のゴマ油和え」「チーズの煮切り醤油づけ」のレシピを教えていただきました。

この2品があれば満腹でも美味しくお酒が飲める

 アクシデントから生まれた一品だそうです。

 常連の女の子から「泥酔したら、なぜか大量のシバ漬けを買っていた」と、業務用のシバ漬け1キロを店に持ち込まれたという。処理に困り、考えたのが「シバ漬けと茗荷のゴマ油和え」でした。

「シバ漬けと茗荷を小さく刻み、ゴマ油で軽く和えています。単品のツマミではなく、なにか他の一品に添えて出しています。お腹はすいていないけど、口寂しいというお客さんに喜ばれます」(村山廣樹店主)

 口に運ぶと、あら不思議。シバ漬けの強い味が消え、ほとんどナムルのようです。

 もう1品、「チーズの煮切り醤油づけ」も、口が寂しい時にうれしいツマミですよ。作り方は、いたってカンタン。煮切り醤油に数日間、漬けるだけ!

 食べると、まず口の中に醤油の風味が広がります。いぶしていないのに、まるで薫製のよう。意外にも、チーズは醤油と相性がいいんですね。

 この2品があれば、お腹がいっぱいでも、おいしく酒が飲めますよ。

「酒に合わせてツマミを出すようにしていますがツマミには飲む酒をかえる力もあると思います。ツマミによって『だったら日本酒にしようかな』というお客さんも結構います」(村山廣樹店主)

シバ漬けと茗荷のゴマ油和え

【材料】

・シバ漬け
・茗荷
・ゴマ油

【レシピ】

1. シバ漬けと茗荷を小さく刻む。
2. 食べる直前にゴマ油で軽く和える。直前に和えないと油っぽくなるので注意。

チーズの煮切り醤油づけ

【材料】

・チーズ
・煮切り醤油(醤油、酒、砂糖、だしを沸騰させたもの)

【レシピ】

 チーズを煮切り醤油に数日間、漬ける。

本日のダンツマ達人…村山廣樹さん

▽むらやま・ひろき
 1949年生まれ。自ら海釣りに行き、釣った魚を店でさばいて客に提供している。韓国文化に詳しく、韓国料理も得意。

▼ぱいんつりー
 創業25年。日曜日は伝説のストリッパー仙葉由季さんが、店主を務めている。
東京都新宿区歌舞伎町1―1五番街

(日刊ゲンダイ2018年2月17日付記事を再編集)

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

関連キーワード

フード 新着一覧


「菜の花の昆布締め」染み込んだ出汁とほんのりした苦み
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・渋谷の居酒屋「酒井商会」の酒井英彰さんに、...
テンメンジャンを使った「マグロユッケ」甘めの優しい味わい
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・築地の和食店「魚菜 まる富」の富成勝さんに...
「新玉ネギの和風ビネグレットサラダ」煮切り醤油でコク出し
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・新橋のビストロ「スリジィエ」の山本延年さん...
ポテサラ風に食べる「おからサラダ」はヘルシーおつまみ!
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・外苑前の「ごはんやパロル」の桜井莞子さんに...
「キュウリとミョウガのシードル漬物」これはオトナの浅漬け
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は兵庫県・加古川のビストロ「ビストロ・エピ」の宮崎...
豆腐でエスニック!?何度でも作りたくなるヘルシーサラダ♡
 今回はおうちで簡単に作ることができるエスニックサラダをご紹介! 豆腐を使っているのでヘルシーに仕上がっているのもうれし...
ぐっち夫婦 2020-04-25 18:02 フード
春を感じる上品な濃厚さ「蛤と菜の花と大麦のヴァポーレ」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・吉祥寺のイタリアン「パノラマ キッチン」の...
スイーツ好き店主が作る華やかな「ガナッシュタルト仕立て」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は福岡市・大濠公園近くのフレンチ「TTOAHISU...
「レンコンくわ焼き」皆が大好きな人気メニューを組み合わせ
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は大阪・長堀橋「和旬 撫子」の卜部吉恵さんに、紅し...
「里芋のエビあんかけ」宝石箱のイメージで盛り付けて♪
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は北海道・札幌の和食店「酒と肴 類」の菊岡正輝さん...
アンチョビー感覚で「サバのへしことブロッコリーの炒め」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・築地の創作和食店「やまだや」の高山和慶さん...
「菜の花のゴマクミン和え」スパイスふりかけがアクセント
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・神宮前のカレーバー「ヘンドリクス」の若林剛...
「ホタテ貝柱のフリット」ブロッコリーとの黄金の組み合わせ
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は山形・鶴岡のイタリアン「アル・ケッチァーノ」の奥...
「焼き油揚げとエノキの中華和え」歯ざわりも楽しめる一品
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・築地の和食店「魚菜 まる富」の富成勝さんに...
「鶏レバーの玉ネギソース炒め」レバーが苦手な人でも大丈夫
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は兵庫県・加古川のビストロ「ビストロ・エピ」の宮崎...
「鯛の竜田揚げ」お酒好きの店主が考案した理想のおつまみ
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・外苑前の「ごはんやパロル」の桜井莞子さんに...