干し貝柱のうま味がたっぷり「簡単おいしいシューマイ」

コクハク編集部
更新日:2019-10-27 06:00
投稿日:2019-10-27 06:00
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は北海道・札幌の居酒屋「澤」の西澤一暢さんに、干し貝柱を使うことで本格的な味わいになる「簡単おいしいシューマイ」のレシピを教えていただきました。

干し貝柱のダシがおいしさの秘密

 市販品とは比べものにならない、本格的なシューマイに挑戦してみませんか? 味の決め手になるのは干しホタテ。北海道の特産品のひとつです。特に、オホーツク沿岸で水揚げされたホタテは、流氷に含まれる大量のプランクトンの恩恵で、栄養価の高い最高級品とされています。レシピでは、干し貝柱を酒で戻して使いますが、ホタテのうま味が凝縮されたダシとほぐした身が味のポイントとなります。

「玉ねぎは水に少しさらすことで辛味が取れ、甘味を引き出します。大きめのボウルに材料をすべて入れたら、具材にしっとりと白っぽい粘り感が出て手に絡みつくようになるまで、根気よく練り混ぜてください。材料をまとめるだけでなく、独特の甘味が増し、しっとりとおいしくなります」

 出来上がったシューマイは「そのままでもいいですし、お好みで辛子や酢醤油などに漬けてもOK」とのこと。

 冷凍してストックしておき、いざという時の酒の肴や夕食のもう一品にすることもできますよ。お子さんの弁当のおかずにもできるから、重宝すること間違いなし。

 合わせたい酒は、赤ワインならライト~ミディアムボディーの飲み口が良いもの。中でもピノ・ノワールは淡い色と柔らかい香り、そして上品で渋味が少なくておすすめです。最高級ワイン「ロマネ・コンティ」にも使われている品種としても有名ですよね。よく冷やしたハイボールも合いますよ。

【材料】

(25グラム×30個) 

(A)
・豚ひき肉    350グラム
・玉ねぎ     350グラム
・むきエビ    100グラム
・干しホタテ     10グラム
・生卵        1個
・片栗粉     大さじ2
・酒(干しホタテもどし用)

 適量
・シューマイの皮   30枚

(B)
合わせ調味料
・醤油      大さじ1
・砂糖    大さじ1/2
・塩       小さじ1
・酒       大さじ1
・ごま油     小さじ1
・おろしショウガ 小さじ1
・こしょう      少々

【レシピ】

 

1. 玉ねぎをみじん切りにして2~3分、水にさらし、水気をしっかりと搾り取り、片栗粉を混ぜる。
2. 干しホタテを耐熱用の器に入れ、身が隠れるくらいの酒(料理酒でも可)を入れ、ラップをして電子レンジで約2分温め、粗熱が取れたらほぐしておく。
3. むきエビの水気を取りミンチ状になるまで包丁で叩く。
4. ボウルに豚のひき肉と卵、1・2・3と合わせ調味料を入れ、粘りが出るまで混ぜ合わせる。
5. シューマイの皮に4を包み、蒸し器で10~15分蒸して出来上がり。

本日のダンツマ達人…西澤一暢さん

▽にしざわ・かずまさ
 1978年、北海道旭川市生まれ。中学卒業後、料理好きな父親の影響もあり、この世界に飛び込む。北海道内のホテルや飲食店で17年間修業し、料理長、店長を経て独立。2012年5月11日、全国から舌の肥えた人間が集まるすすきのに「澤」をオープンした。日本料理の専門調理師および調理技能士(厚生労働省認定)の資格を持つ。

▽さわ
 修業中の店で出合ってほれ込んだSPF(特定病原体不在)ポークのオリジナルブランド「ひこま豚」(北海道森町産)を使って、25種類の料理を提供している。同店ソムリエの三上健太さんが、地元の旬な魚介類や野菜を使った料理に合わせ、ワインや日本酒、焼酎を厳選して用意。“ひこま豚とまごころ料理”を看板に、来客の笑みがこぼれ、かつ末永く愛される店を目指している。
札幌市中央区南三条西3―5―2 都ビル2階(地下鉄南北線すすきの駅徒歩2分)
℡011・219・8558
営業時間17~25時(24時LO)、日曜定休

(日刊ゲンダイ2018年5月31日付記事を再編集)

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

関連キーワード

フード 新着一覧


「スナップえんどうの梅干しトマト和え」三位一体の美味しさ
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・銀座の居酒屋「炭火屋るぷりん」の海老沢淳...
「豚と野菜のオイスターソースまぜ」豚を茹でることで時短に
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・歌舞伎町の居酒屋「樽一」の佐藤慎太郎さん...
10分で作れる「カレーポテト」 定番簡単おつまみにひと工夫
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・歌舞伎町の居酒屋「樽一」の佐藤慎太郎さん...
冷酒と相性バツグン「鶏皮塩和え」 鶏皮は茹でても美味しい
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・歌舞伎町の居酒屋「樽一」の佐藤慎太郎さん...
「中華風冷ややっこ」メインにもなる具材たっぷり逸品やっこ
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・歌舞伎町の居酒屋「樽一」の佐藤慎太郎さん...
幻の「3時のおやつ あんぱん」攻略⁉ 2021.6.8(火)
 数量限定、期間限定、地域限定……。「限定」というキーワードに心惹かれる方は多いことでせう(+αで「なくなり次第終了」と...
「特大ゴボウの唐揚げ」ばくばく食べてしまうこと必至…!
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・歌舞伎町の居酒屋「樽一」の佐藤慎太郎さん...
巣ごもりに「焼きとうもろこし」…奇をてらわない美味しさ
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・南青山「すし玲」の永井玲央也さんに、オー...
「イワシの幽庵焼き」漬けて焼くだけで本格和食おつまみに
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・南青山「すし玲」の永井玲央也さんに、ゆず...
“世界一高いツナマヨ”を缶詰で代用!「マヨなしツナマヨ」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・南青山「すし玲」の永井玲央也さんに、同店...
「枝豆の昆布塩水漬け」下処理いらずで悪魔的なおいしさに
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・南青山「すし玲」の永井玲央也さんに、食べ...
「牡蠣の酒蒸し」冷やして食べることでうま味をぎゅっと凝縮
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・南青山「すし玲」の永井玲央也さんに、食べ...
フレンチの鉄板“カモネギ”「鴨胸肉の燻製 焼きネギ包み」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・都立大学のフレンチレストラン「SHEZ ...
いろいろ漬けよう! 変わり種ぬか漬けをご紹介2021.5.30(日)
 まだまだぬか漬け生活を続けています。ダイコン、ニンジン、キュウリの定番以外にもいろいろ漬けてみましたのでご紹介します。...
「ボンレスハムのムース」生クリームとハムの風味が癖になる
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・都立大学のフレンチレストラン「SHEZ ...
「スモークサーモンとイカのタルタル」魚介と野菜の二重奏!
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・都立大学のフレンチレストラン「SHEZ ...