新提案!旬の野菜でつくる「万願寺トウガラシの肉詰め焼き」

コクハク編集部
更新日:2020-08-20 06:00
投稿日:2020-08-20 06:00
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・押上のワインビストロ「CLOUD NINE」の久下博之さんに、味も見た目も官能的な「万願寺トウガラシの肉詰め焼き」のレシピを教えていただきました。

インスタ映えする華やかな一品

 ピーマンではなく、万願寺トウガラシ。定番の肉詰めが一変、ピリッとした辛さがクセになる晩酌のお供になります。

 万願寺トウガラシの旬は夏。風味が豊かなのはもちろん、手に入りやすいし、値段も手頃となれば使わない手はありません。おまけにユニークな形状なので、盛り方も工夫すれば、はやりのインスタ映えする一品に。

 肉だねにパン粉を入れるのは、硬さを調整するため。様子を見ながら加えます。最後に遊び心で刺し身のツマで見かける「紅タデ」を飾りましたが、なくても大丈夫。

 そして何よりマスターしたいのが、玉ネギをバターで炒めたシャリアピン風の即席ソースです。

「ほかの肉を焼いたときにも使えるアレンジの利く万能ソース。お好みでスパイスやハーブ類を加えるとさらにバリエーションが広がります」(久下シェフ)

 メルロー、ジンファンデルといったミディアムボディーの赤ワインがイチ押しですが、樽香のあるシャルドネなどの白を少し高めの温度で合わせても面白そう。

【材料】

・万願寺トウガラシ  4本
・鶏ひき肉    200グラム
・卵黄       1個分
・パン粉もしくは細かく刻んだパン 10グラム
・塩、黒コショウ、おろしニンニク、おろしショウガ、パセリのみじん切り 各適量

(超簡単オニオンソース)
・バター       15グラム
・玉ネギのみじん切り 4分の1個分
・白ワイン(料理酒でも可) 30㏄

【作り方】

(1)万願寺トウガラシは縦半分に切り、種を取り除く。
(2)肉だねを作る。ボウルに1以外の材料をすべて入れ、粘り気が出るまでよく混ぜる。
(3)1の中に2を詰める。
(4)熱したフライパンに肉だねの方を下にした③を入れ、中火で焼く。焼き目がついたらひっくり返し、ふたをして中まで火を入れる。焼き上がったら、器に盛る。
(5)ソースを作る。フライパンの表面をキッチンペーパーで軽く拭き、バターを入れて火にかける。バターが溶けて薄茶色になったら、玉ネギを入れ、透き通るまで炒める。
(6)ワインを加え、火を止めて塩で味を調える。水気が足りないようなら少量の水(分量外)を加える。4に回しかけて出来上がり。

本日のダンツマ達人…久下博之さん

▽くげ・ひろゆき
 もともと町場の定食屋のオヤジになるつもりが、センスや人柄を買われ、都内のロシア料理店やビストロで腕を磨くうちにワインに合う料理の道へ。ワインバーの人気店「遠藤利三郎商店」で3年半、料理長を務めて独立。14年4月から同店のオーナーシェフに。厨房で黙々とフライパンを振るシェフはこわもてで話しかけるのに躊躇しがちだが、本当は気さくな性格。

▽料理とワインCLOUD NINE
 店名は英語で「至福の時」「意気揚々」の意。店内はテーブル8席、カウンター6席のオープンキッチンで食欲をそそる香りが。野菜、肉、魚いずれも産直の食材を多く扱う。おいしければジャンルは問わないと話す久下シェフのひと皿は、飲んべえの胃袋をわし掴みにする。東京都墨田区業平4―3―10 1F。

(日刊ゲンダイ2017年8月30日付記事を編集)

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

関連キーワード

フード 新着一覧


見た目はピッツァ!「サーモンのホイル焼きマルゲリータ風」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・代官山のビストロ「Äta(アタ)」の掛川...
最初の一品に「そら豆アンチョビーバター ホタルイカのせ」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・代官山のビストロ「Äta(アタ)」の掛川...
「つくねピザタン」ピザとグラタンのいいとこ取りメニュー!
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・荻窪の立ち飲み居酒屋「上荻一丁目酒場」の...
「マスカルポーネおかか」和の食材にクリームチーズが合う!
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・荻窪の立ち飲み居酒屋「上荻一丁目酒場」の...
手軽に作れる「おつまみチャーシュー」極限まで工程を簡素化
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・荻窪の立ち飲み居酒屋「上荻一丁目酒場」の...
「ピーマンサラダ」もちもち&シャキシャキ感のマリアージュ
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・荻窪の立ち飲み居酒屋「上荻一丁目酒場」の...
隠し味はマヨ!「ミンチ入り蓮根饅頭」驚きのふわふわ食感
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・銀座の「牛肉割烹 汐華」の五味誠治さんに...
「和牛西京漬け」同行カメラマンの口から思わず漏れたひと言
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・銀座の「牛肉割烹 汐華」の五味誠治さんに...
リピート率No.1「ミノ唐揚げ」 サクッと食感と独特の風味
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・銀座の「牛肉割烹 汐華」の五味誠治さんに...
食べるスープ!「豚肉と春雨・豆腐のピリ辛酸辣小鍋仕立て」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・葛西の「大衆割烹 大菊」の大羽昌美さんに...
レンジで簡単に作れる「木綿豆腐の干しエビ刻み高菜和え」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・葛西の「大衆割烹 大菊」の大羽昌美さんに...
「海鮮ゴマダレ醤油漬けユッケ風刺し身」ひと手間で別次元!
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・葛西の「大衆割烹 大菊」の大羽昌美さんに...
「しらすラーパーツァイ」煙が出るくらいグラグラのごま油を
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・六本木のしらす料理専門店「土佐しらす食堂...
「しらすとたらこのアヒージョ」締めにオイルをご飯にかけて
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・六本木のしらす料理専門店「土佐しらす食堂...
「ナポリそば」麺は茹でずにレンジでチン!パスタよりも簡単
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・上野の沖縄そば店「みやら製麺」の宮良隆生...
「フーチャンプルー」隠し味はお酒!麩がつるっとふわふわに
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・上野の沖縄そば店「みやら製麺」の宮良隆生...