更新日:2020-09-01 06:05
投稿日:2020-09-01 06:00
差出人不明の白い封筒を手に取った夫は…
「ねぇ……、聞いてる……? なんで私がこんなこと言っているのか、わかるよね!?」
陽介の口から、なかなかきちんとした説明を得られないことに、咲子は苛立ちを感じ始めた。
(なんで何にも言わないの? 言い訳すら用意してなかったってこと!? それとも、このままシラを切るつもりなわけ……!?)
普段の夫なら、妻の咲子が何かを尋ねれば即答する。しかし今日は、やはり妻に言いにくいことがあるのか、じっと黙ったままなかなか言葉を発しない。
「じゃあさ……、もうはっきり言うね」
夫の態度にしびれを切らせた咲子は急いで寝室から出て、夫宛の白い封筒を、隠していたスキップフロアーの収納スペースから取り出した。
(これを見せたら、手の内を明かすことになるけど仕方ないよね……。はっきり陽介の口から真実が聞きたいし、出すなら今よね)
夫が待つ寝室に再び戻ると、先ほどから姿勢を変えていない陽介が咲子の目に入る。正気のない顔をしている夫に、咲子は勢いよく封筒を差し出す。
「はい、これ。陽介宛に今日届いてた。なんなの? この手紙は?」
「……。あぁ……、これか」
白い封筒の裏面をちらりと見た陽介は、ようやく重い口を開き始めた。
ラブ 新着一覧
結婚するまでは猫をかぶっていて、入籍を済ませた途端に本性をあらわす鬼嫁もいるようです。そんなえげつない鬼嫁の実態を、魑...
平成のうちに結婚しちゃおう!なんてことで「平成ジャンプ」なんて言葉がにわかに流行していますが……。年号に合わせてさくっ...
華やかなイメージと、西麻布、六本木、恵比寿、銀座といった繁華街でシャンパンを嗜み、遂には有名女優との交際というニュース...
離婚を経験した男性たちから話を聞くと、それはそれは壮絶なエピソードも珍しくない実態に驚き。
魑魅魍魎(ちみもうりょ...
4年以上の長い春に別れを告げたいものの、「後悔するかもしれない」と、結局ずるずると関係を続けてしまっている方は多いでし...
4月某日、コクハクで「#ザン恋」を連載中の田中絵音さんから連絡があり、「うちの日本合コン協会主催でちょっと面白いイベン...
巷にはさまざまな恋愛テクニックがあふれています。「ギャップを演出しよう」「ボディタッチしてみよう」。はいはい、そんな小...
よく母親の話をする彼の様子を見て、「もしかしてマザコン!?」と、眉をひそめる女性は多いよう。でも実は、本当はマザコンで...
最近のAbemaTVは恋愛リアリティードラマの宝庫です。高校生がLINEのやりとりで恋をする「アオハル♡LINE」や年...
鬼嫁と晴れて離婚に至ったとしても、別れたあとに、想定外の「悪あがき」に遭うこともあるようです。
魑魅魍魎(ちみもう...
飲み会で帰宅が遅くなっただけで、口をきいてくれなくなった年下の彼氏。目さえ合わせてもらえない日が続いた、7日目の朝でし...
「腐れ縁!」なんて苦笑しながらも、不思議なくらい冷めない恋愛をしている女性っていますよね。恋愛には賞味期限があると言われ...
付き合い始めてからいずれ訪れる、「彼氏に料理を振る舞う」というミッション。普段、自炊をしているならまだしも、料理が苦手...
結婚初夜は本来どんなカップルにも、スイートでロマンティックな夜になるべきはずの時間。ところが、世間にはそうはいかなかっ...
「飲み会でカシオレを頼むとモテる」そんな、カシオレ神話を知っていますか?調べたら「カシオレは古い!時代はカルアミルクだ!...
結婚相手の年収や仕事の内容って、「恋愛はお金じゃない」と言いながらも、やっぱり気になるポイントですよね?そうしたパート...
















