卵を抱いた「甘エビの醤油漬け」おちょこが止まらない…!

コクハク編集部
更新日:2020-10-05 06:00
投稿日:2020-10-05 06:00
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・月島の立ち飲みの割烹料理店「さかづき」の坂下俊さんに、日本酒がすすむ「甘エビの醤油漬け」のレシピを教えていただきました。

ジュッ、ジュッ、パクッ!

 秋になると、やはり温かい酒が恋しくなります。カウンター越しにリクエストすると、選んでくれたのが、栃木は菊の里酒造の大那。それも、秋の風物詩であるひやおろしです。濃醇な風味を生かすため、ぬる燗でつけてくれるあたりが、心憎いじゃありませんか。

 で、それに合わせて出してくれたのが、今回のダンツマです。

「卵を抱いているので、まず、その卵をジュッと吸ってください。次に頭を取って、中の味噌をこれまたジュッと。最後に殻をむいて、エビの身をパクッと。どうです?」

 ジュッとやってクイッ、ジュッとやってクイッ、パクッとやってクイッ……。

「1尾でおちょこ3杯はいけますよね」と坂下さんは言いますが、いや、行儀は悪いですが、指についた漬けだれをペロッとやってクイッ。4杯はいけます。

 大変だ、日本酒がいくらあっても足りません。

「簡単な漬けだれですが、ホタテやサワラなんかを漬けても抜群です。ぜひ、試してみてください」

【材料】

・甘エビ(生食用)  10尾
・漬けだれ(酒とみりんを2:1の割合で) 250㏄
・薄口醤油 90㏄

【レシピ】

(1)漬けだれをつくる。酒とみりんを鍋に入れ、強火にかけて沸騰させたら火を止め、冷ましておく。
(2)冷ました①に薄口醤油を加え、甘エビを入れて1日漬ける。

本日のダンツマ達人…坂下俊さん

▽坂下俊(さかした・しゅん)
 1985年、岩手県久慈市生まれ。水産高校の食物科を卒業後、豪州に留学。現地レストランの厨房で料理人としてのキャリアをスタートさせ、帰国後は横浜の中華街、フレンチ、パスタ専門店などで腕をふるった。その後、都内の和食店で料理と日本酒を学び、今年1月に独立。確かな料理はもちろん、丁寧で明るい接客にファン多数。

▽さかづき
 坂下さんが2019年1月にオープンさせた、立ち飲みの割烹料理店。料理はおまかせのみで、3品1500円、6品3000円の2種。日本酒は常時50種類以上が用意され、1杯650円。カジュアルな立ち飲みスタイルながら、クエやマツタケなどの高級食材を惜しげもなく使った本格的な料理と酒がリーズナブルに味わえると、早くも下町の人気店になっている。中央区月島3―11―11 マガザン月島Ⅲ1階。

(日刊ゲンダイ2019年10月25日付記事を再編集)

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

関連キーワード

フード 新着一覧


【カマの醤油焼き】漬けダレは醤油と酒を1対1でOK
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・品川の「あじろ定置網」の西潟正人さんに、ち...
これもモヤシ!?「大鰐温泉もやし」でヘルシー常備菜♡
 もやしが好きです、好きで仕方がありません。お腹もココロも満たされるおつまみの代表格、焼きそば(時に焼うどん)はほんとー...
【蒜泥黄瓜(キュウリのニンニク和え)】ビールと相性抜群
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・千歳烏山の台湾料理店「天天厨房」の謝天傑さ...
【豆鼓菜圃辣醤】台湾の食べるラー油はお酒が進む逸品
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・千歳烏山の台湾料理店「天天厨房」の謝天傑さ...
骨付き肉を食べるなら…サイゼリヤ一択! 2022.1.27(木)
 無性に骨付き肉が食べたくなる時があります。野生(?)の血が騒ぐのでしょうか。本能のままに肉にむしゃぶりつきたい。そんな...
【酸梅泡菜】台湾風漬物は酸味のある日本酒にピッタリ
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・千歳烏山の台湾料理店「天天厨房」の謝天傑さ...
【ちりめんじゃこ山椒冷奴】たまり醤油は4、5回分けて差す
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は福岡・中央区にある「博多料亭 稚加榮」の平山克浩...
「旬のお野菜とフルーツとチーズ」チーズがこだわりの一皿
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・有楽町のフランス料理店「Restauran...
百均グッズでオリジナルシリアルバー作り 2021.1.20(木)
 以前ご紹介した「電子レンジチップスメーカー」に続き、ダイソーでお菓子作りグッズを発見しました。その名も「レンジで簡単シ...
「TOYOタッキー」特別な日のディナーにも
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・有楽町のフランス料理店「Restauran...
「マグロとアボカドの磯辺和え」3つの工夫で極上のウマ味
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・赤坂にある「多に川」の大森雄哉さんに「マグ...
「筋子とマッシュポテトのサンドイッチ」紅白で晴れやかに
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・銀座の「ロックフィッシュ」の間口一就さん...
「白トリュフの塩パン」で“ジャにの”体験 2022.1.15(土)
 いまネット上で話題になっている、Truffle BAKERYの「白トリュフの塩パン」を知っていますか? 今回は、売り...
「骨付き鶏もも肉の源たれ煮」万能調味料に“おんぶにだっこ”
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・銀座の「ロックフィッシュ」の間口一就さん...
横浜のディープスポットで絶品カレーを食す 2022.1.13(木)
 カレーが好きです。冬に凍えた体を芯から温めるのもよし、暑い夏に汗だくで食べるもよし。ちょっと胃腸がお疲れ気味……なんて...
「しめ鯖のキウイマリネ」店主が追求するキウイ料理の進化系
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・銀座の「ロックフィッシュ」の間口一就さん...