普段使いの材料だけで作る「ふわふわ卵の海苔あんかけ」

コクハク編集部
更新日:2020-10-23 06:00
投稿日:2020-10-23 06:00
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・人形町の和食料理店「いわ瀬」の望月洋介さんに、ご飯にかけてもおいしい「ふわふわ卵の海苔あんかけ」のレシピを教えていただきました。

食感は火の入れ方で決まる

 小学生の頃、共働きの両親に代わり自ら料理をすることが多かったという望月さんは、3人の鉄人が料理を競う「料理の鉄人」の放送を楽しみにしていました。しかし料理が最先端すぎるとも感じていたそうで……。

 冷蔵庫の残り物や常備されている具材で家庭用にアレンジした方が、もっと身近で役に立つんじゃないかと思っていました。今回のレシピは、そんな普段使いの材料だけでできるおツマミです。

「ポイントは、空気を入れるようにかき混ぜた卵液に、さっと火を通すことです。火を入れすぎるとふわふわ感がなくなりますし、入れ方が足りないとグチャッとしてしまいます。アクセントに薬味を散らして締まりをもたせてもいいですし、ご飯にかけて丼ものにしてもおいしいです」

 金色に輝いた卵を口に入れると、ふわっ、とろっと溶けます。とろみをつけただし汁もよく絡んでいて、「煮る」と「のせる」の2段使いをした海苔の香りも口の中に広がります。

「店では使いませんが家庭用でしたら、めんつゆで十分ですよ」

【材料】

・卵 2個
・水 20㏄
・片栗粉 2グラム
・マヨネーズ 5グラム
・めんつゆ(3倍に希釈したもの) 180㏄
・海苔 2分の1枚

【レシピ】

(1)鍋に用意した海苔の半分とめんつゆを入れて火にかけて沸騰させ、水溶き片栗粉でとろみをつける。
(2)水、片栗粉、マヨネーズを混ぜて卵を加え、空気を入れるように混ぜる。
(3)油を引いたテフロンのフライパンに混ぜた卵を入れて火が通ったら器に盛る。
(4)1をかけて、もう半分の海苔をちぎってのせる。

本日のダンツマ達人…望月洋介さん

▽もちづき・ようすけ
 生まれ育った静岡県の割烹で5年間修業。オーナーの石井道雄さんにその腕を見込まれて上京し、26歳で料理長となった。

▽いわせ
 築90年の趣のある古民家で創作和食を楽しめる人気店。歴史と風情を感じる和食店。望月さんが仕入れるこだわりの食材と、粋な名物女将が出迎える。元大工のオーナー・石井さんのこだわりがちりばめられた骨董を楽しむ客人も多い。ミシュランガイド東京の「ビブグルマン」に4年連続で選ばれている。東京都中央区日本橋人形町1―5―10。

(日刊ゲンダイ2018年10月26日付記事を再編集)

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

関連キーワード

フード 新着一覧


「レタスの熱油かけ」いつものレタスが贅沢なおつまみに変身
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・白銀高輪の中華料理店「蓮香」の小山内耕也さ...
本場では冬の食べ物でも…日本では夏に最適な「和風冷麺」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・谷中の焼肉店「焼肉 炭聖」の許聖周さんに、...
「アサリと夏野菜のコリアンダー蒸し」シンプルだけど美味!
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・水天宮のワイン酒場「富士屋本店 日本橋浜町...
「カツオチーズ」オリーブオイルは魚の生臭さを消す秘訣!
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・銀座の土佐料理店「トサ ダイニング おきゃ...
無限に食べられる! 暑さで疲れた胃にも優しい「茗荷胡瓜」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・銀座の割烹「銀座魚勝」の柳橋克彦さんに、サ...
「トウモロコシのフリット」サクサクの衣の秘密はビール?
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・渋谷のイタリアン「メリプリンチペッサ 渋谷...
「焼きナスのナムル」素材の味を生かして薬念の思想を味わう
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・谷中の焼肉店「焼肉 炭聖」の許聖周さんに、...
ワインに合う「キュウリの一本漬け味噌クリームマヨネーズ」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・水天宮のワイン酒場「富士屋本店 日本橋浜町...
「土佐巻」生ニンニクとゆずの風味がクセになる高知の漁師飯
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・銀座の土佐料理店「トサ ダイニング おきゃ...
在宅ワークごはんを応援#2 鮪とアボカドのアヒポキプレート
 前回の記事では在宅ワークごはんシリーズの「丼もの編」ということで、プルコギ丼をご紹介しました。作ったよ~というお声もた...
ぐっち夫婦 2020-06-22 14:25 フード
豚バラ肉がジューシーで軟らかい!「豚焼きしゃぶ」のコツ
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・銀座の割烹「銀座魚勝」の柳橋克彦さんに、ボ...
「とり胸肉の低温調理サラダ」ダイエット中でもこれならOK!
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・銀座のフランス料理店「サロン・ド・テ アン...
「さくらんぼのブルスケッタ」甘味と塩加減がいいあんばい
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・渋谷のイタリアン「メリプリンチペッサ 渋谷...
「鯛そうめん」家庭の残りものが立派なおつまみに大変身!
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は広島市・鷹野橋駅の鉄板料理店「こぱん亭」の鬼頭典...
「豚肩ロースロティ~白インゲン豆トマト煮」お酢でさっぱり
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・荻窪のフレンチ「Petit」の千葉良太さん...
生のピーマンを冷やすだけ!甘味に驚く「夏野菜のサラダ」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・五反田の小料理屋「きになる嫁デラックス」の...