「運命かも…」不倫相手の妊娠で離婚を決めた元夫の言い分

並木まき ライター・エディター
更新日:2021-04-11 06:00
投稿日:2021-04-10 05:50

不倫相手の妊娠に「運命」を感じた

 コロナ禍だったものの、お互いの住まいは電車で20分の距離だったことから、最初のうちは公園でペットボトルの飲み物を飲みながら話をするような間柄からスタートしたそう。しかしそのうちに「もっと親密になりたい」という気持ちが高まってしまい、あるときにふたりは一線を越えてしまいました。

「成り行きって感じでしたね。その日は、公園で酒を飲んでいて、いい雰囲気になってしまい。そのまま彼女の家に行ってしまいました。

 それからは関係が深まるのは早かったですよ。なんせ、3回目の夜をともにしたあとに、彼女から『妊娠したみたい』って聞いたくらいですから」

 交際期間こそは短かったものの、妊娠の事実を告げられたときには「これは運命かも」と感じたと口にするTさん。その背景には「元妻とは、どうしてもいろんな相性が悪くて、“一生は添い遂げないだろうな”ってずっと思っていたんです」と本人が考える切実な事情が隠れていました。

財産をなくしても清々しい気持ち

 聞けば、いわゆる「価値観の違い」のようなものを、常に抱えながらの2年間の結婚生活だったそう。しかし元妻が悪いことをしているわけではなく、純粋に「感性の違い」で居心地の悪さを感じていただけなので、なかなか離婚を切り出せずに時間ばかりが過ぎていたのだそうです。

「子どももいましたし、その子どもが18歳になるまでは離婚しないほうがいいかなくらいは思っていました。だけど今回、感性がバッチリ会う相手と出会って妊娠までしてしまいましたから、これはもう腹をくくって新しい人生をスタートさせなくちゃって思ったんですよ。

 元妻には、素直に悪いことをしたなって気持ちはあります。だから離婚の条件も、ほぼ全ての財産を元妻に譲る内容で提案しました。

 お金はすっからかんになりましたけど、新しいパートナーと新しい家族を築いていけることになったので、これから僕は、本当の自分の人生を歩んでいけるんだなって清々しい気持ちです」

  ◇  ◇  ◇

 恋人同士であれ、夫婦であれ、100%同じ価値観を有する男女は稀です。少しのすれ違いが、大きな溝に発展することも少なくないのが異性間における現実でしょう。まさにこれこそが、男女関係における醍醐味にもなれば致命傷にもなる“冷酷と激情”のはざまなのかもしれません。

並木まき
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ライター・エディター
元市議会議員・時短美容家(一般社団法人 時短美容協会・代表理事)の肩書きを有する。20代から見聞きしてきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様への分析を活かし、美容や恋愛に関するコラムを中心に、さまざまな媒体に寄稿。
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日刊ゲンダイ掲載「あの人は今」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/277865

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