ジップロックを使って蒸す「鶏もも肉とニラのスタミナ蒸し」

コクハク編集部
更新日:2021-07-18 06:00
投稿日:2021-07-18 06:00
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、奈良・北葛城郡のアジア料理店「Asian Garden 空音」の渡邉俊介さんに、ジップロックを蒸し器代わりにして作る「鶏もも肉とニラのスタミナ蒸し」のレシピを教えていただきました。

そのまま冷蔵庫で2、3日保存することも可能

 目からウロコの調理方法です。

 一般家庭で「蒸し料理」はなかなかハードルが高いですよね。そこで総料理長が考えたのが、このジップロックを使った調理法です。ジップロックの中に素材を詰め込んでボイルすると、何とジップロックが蒸し器代わりになるというもの。しかも食材から出る水分で蒸すので、うま味成分を逃がしません。

「ジップロックに入れたまま冷ましたり、残ったら、そのまま冷蔵庫で2、3日保存することも可能です。余分な水分を外部から入れず、食材から出る水分を使うので具材が腐りにくくなります。店ではこれをテークアウトの料理に使う予定です。食べる前にボイルしてもらえば、家庭で出来たてのアツアツ料理が味わえます。タジン鍋も食材の水分が水蒸気になり、蒸し焼きにしますが、それに近いものですね」

 軟らかく蒸しあげられた鶏肉は食感が良く、味がたっぷり染み込んでいます。

材料

・鶏もも肉 300グラム
・ニラ 適量
・片栗粉 大1
・塩 小さじ2分の1
・砂糖 小さじ1
・醤油 小さじ2分の1
・オイスターソース 小さじ1
・ごま油 小さじ1
・にんにく 1片
・豆板醤 小さじ2

レシピ

(1)鶏もも肉を一口大にカットする
(2)カットした鶏もも肉に片栗粉をまぶす
(3)調味料を混ぜる
(4)ニラを30センチ幅にカットする
(5)ジップロックに2、3、4をすべて入れて、混ぜる
(6)約30分ねかせる
(7)鍋に湯を沸かし12分ボイルする

本日のダンツマ達人…渡邉俊介さん

▽渡邉俊介(わたなべ・しゅんすけ)
 1977年、奈良市出身。母親が大の料理好きで、30年ほど前、夕食にチーズフォンデュが出てきたことも。母親の姿を見て料理に興味を持ちだし、小学生の頃からキッチンに立ち、食事を作る。大学時代、リッツ・カールトン大阪で接客業のアルバイトをしている時に現在のオーナーと出会い、中退して料理の世界へ。料理学校には行かず、香港仔酒家などで修業を重ねる。

▽アジアン・ガーデン くおん
 閑静な住宅街の中にある、瀟洒な一軒家のアジア料理店。中国料理に縛られず、トムヤムクンなど、幅広いジャンルの料理をリーズナブルに楽しめる。客の好みに応じて、味付けのリクエストにも応えてくれる。1番人気は、店の看板料理の春巻き(2本400円)。店内はバリのリゾートをイメージした造りで、個室4部屋のほか、テラス席もある。

(日刊ゲンダイ2021年7月10日付記事を再編集)

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

フード 新着一覧


テンメンジャンを使った「マグロユッケ」甘めの優しい味わい
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・築地の和食店「魚菜 まる富」の富成勝さんに...
「新玉ネギの和風ビネグレットサラダ」煮切り醤油でコク出し
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・新橋のビストロ「スリジィエ」の山本延年さん...
ポテサラ風に食べる「おからサラダ」はヘルシーおつまみ!
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・外苑前の「ごはんやパロル」の桜井莞子さんに...
「キュウリとミョウガのシードル漬物」これはオトナの浅漬け
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は兵庫県・加古川のビストロ「ビストロ・エピ」の宮崎...
豆腐でエスニック!?何度でも作りたくなるヘルシーサラダ♡
 今回はおうちで簡単に作ることができるエスニックサラダをご紹介! 豆腐を使っているのでヘルシーに仕上がっているのもうれし...
ぐっち夫婦 2020-04-25 18:02 フード
春を感じる上品な濃厚さ「蛤と菜の花と大麦のヴァポーレ」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・吉祥寺のイタリアン「パノラマ キッチン」の...
スイーツ好き店主が作る華やかな「ガナッシュタルト仕立て」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は福岡市・大濠公園近くのフレンチ「TTOAHISU...
「レンコンくわ焼き」皆が大好きな人気メニューを組み合わせ
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は大阪・長堀橋「和旬 撫子」の卜部吉恵さんに、紅し...
「里芋のエビあんかけ」宝石箱のイメージで盛り付けて♪
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は北海道・札幌の和食店「酒と肴 類」の菊岡正輝さん...
アンチョビー感覚で「サバのへしことブロッコリーの炒め」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・築地の創作和食店「やまだや」の高山和慶さん...
「菜の花のゴマクミン和え」スパイスふりかけがアクセント
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・神宮前のカレーバー「ヘンドリクス」の若林剛...
「ホタテ貝柱のフリット」ブロッコリーとの黄金の組み合わせ
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は山形・鶴岡のイタリアン「アル・ケッチァーノ」の奥...
「焼き油揚げとエノキの中華和え」歯ざわりも楽しめる一品
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・築地の和食店「魚菜 まる富」の富成勝さんに...
「鶏レバーの玉ネギソース炒め」レバーが苦手な人でも大丈夫
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は兵庫県・加古川のビストロ「ビストロ・エピ」の宮崎...
「鯛の竜田揚げ」お酒好きの店主が考案した理想のおつまみ
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・外苑前の「ごはんやパロル」の桜井莞子さんに...
未経験の食感にびっくり!「レーズンバター」をおウチで作る
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・吉祥寺のイタリアン「パノラマ キッチン」の...