高校生発案! ペヤング たこめし風やきそば 2022.2.24(木)

コクハク編集部
更新日:2023-04-17 20:43
投稿日:2022-02-24 06:00
 先日コンビニで、不思議な商品を見つけました。その名も「ペヤング たこめし風やきそば」。おいおい、まるか食品さんよ。たこめしなのにやきそばってどういうことよ? 気になったので、サクッと購入してみましたよ。

やきそば、なのに「たこめし」風

 なんとも言えないたこのイラストが印象的ですね。

 かつて、散々苦しめられた獄激辛シリーズに比べるとめちゃめちゃポップです。すっとぼけたたこの表情からはこれから捕食されるという危機感がまるでありません。彼らは、自分たちがおいしい食材であることを自覚するべき。

高校生と異色コラボ

 注目すべきは「宮城県立志津川高等学校」の校章と文字。さらに「この商品は宮城県立志津川高等学校と共同開発した商品です」と続きます。

 なんでも宮城県立志津川高等学校商業部の生徒と顧問の先生が、まるか食品に企画書を送ったのだそう。なんと60種類もの商品案があったんですって!

 その後、リモートでの打ち合わせを重ね、この「たこめし風」に加え「わさび醬油味」が商品化される運びになりました。ちなみに「わさび醤油味」は2月21日に発売されています。筆者の住んでいる東京の外れではまだ見かけてないけどもな……。こちらもゲットしたら、挑戦してみたいと思います。

 それにしても最近の高校生ってすごいですね。研究心と行動力に、アラフォーの筆者は頭が下がりますよ。自分の高校時代を振り返ってちょっとしょんぼりしてしまいました。なーんもしてねえ。いかに手を抜き、いかにサボるかしか考えてなかった。まあ、今もなんだけどね。

丸いボールの正体は

 ではでは、さっそく開封しましょう。

 毎度おなじみの、かやくとスープがこんにちは。しかし、なんだか、かやくの様子がおかしいぞ。

「たこめし風」とのことなので、たこの乾燥チップ的なものを想像してたのですが、なんか丸いのが入ってるー。

 実はこの謎の物体は、ペヤング独自製法の「たこ入りすり身ボール」。なるほどー、たこそのものが入っているワケではないんですね。独自製法というあたり、かなり期待が高まりますな。わくわく。

 触ってみるとふにゃっと柔らかく、なんだか優しい気持ちになります。

いざ、実食!

 お湯をかけ待つこと3分。できあがりでーす。

 かやくの、ニンジンとネギの彩りが鮮やかですね。コロコロのすり身ボールがキュート♡。こんなかわいいやきそば見たことない。

 ソースは醤油ベースでさらっとした感じです。かすかなショウガの香りがアクセントに。残念ながら、筆者はたこの気配を感じることはできませんでした。いやね、海の幸っぽい、出汁の香りはするのよ。ただ、たこかどうかといわれると……。

 まあ、そんなにたこを嗅いだことがないわけですが。

 肝心のお味はというと、うまい! あっさりとしているのに後を引きます。醬油ベースのソースとたこの風味が完全にマッチ。うん、これは、たこめしですわ。たこめし感あふれてるわ。駅弁でよく食べるやつな。でも、食べているのは麺っていうね。不思議な感覚です。

 あまりのおいしさにふと、獄激辛シリーズを思い出しました。いや、獄激辛もおいしかったけどさー。これこそがペヤングのあるべき姿なのではないでしょうか。

すり身ボールの存在感よ

「たこ入りすり身ボール」がまたいい仕事をしています。むにゅっとした弾力感が、妙にたこっぽいんですよ。

 欲を言えば、もうちょっとすり身ボールが入っていればなお、ヨシ! この、すり身ボール単体で売って欲しいレベルです。お吸い物にしてもいけそうだし、巨大化させておでんの具にしたい。やきそばどこ行った(笑)。

 ◇  ◇  ◇

 この「ペヤング たこめし風やきそば」、志津川高校のある南三陸町のスーパーでは、発売日に完売したのこと。もともと、宮城県南三陸町は「たこ飯」が名物。志津川高校の生徒さんは、そこからこの商品のヒントを得たそうです。

 若い世代が地元の名物を大切にしつつ、新しい取り組みに挑戦する姿勢も素敵だし、彼らを応援する地元の人たちも素敵。

 現役高校生の情熱が詰まった「ペヤング たこめし風やきそば」ぜひお試しくださいませ。

(編集K)

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

関連キーワード

フード 新着一覧


「シラス山椒」爽やかな山椒が香る和風マリアージュの王道
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・銀座の割烹「銀座魚勝」の柳橋克彦さんに、和...
「ナスのひき肉詰めムサカ仕立て」余り食材がおしゃれに変身
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は広島市・鷹野橋駅の鉄板料理店「こぱん亭」の鬼頭典...
「ちくわの向こう側」えのき明太マヨがちくわにピッタリ
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・五反田の小料理屋「きになる嫁デラックス」の...
黄身を崩して絡めたらも~最高! 絶品☆新玉ねぎのサラダ
 旬が短いからこそぜひ食べてほしい「新玉ねぎ」。通常の玉ねぎより水分を多く含んでいて辛みが少なく、柔らかな食感なので、生...
ぐっち夫婦 2020-04-28 15:10 フード
「クロスティーニ」あらびき肉とクリームチーズのハーモニー
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回はミシュランの「ビブグルマン」にも選ばれた、東京・...
「マラケシュのポテサラ」4種のスパイスが食欲を刺激する!
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・神保町のバル「Bal Marrakech」...
「ナスの生姜焼き」甘じょっぱいタレはだれもが好きな味
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・渋谷の居酒屋「酒井商会」の酒井英彰さんに、...
「ハッスルたらこ」お酒と白飯がグイグイ進む危険なおつまみ
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・外苑前の「ごはんやパロル」の桜井莞子さんに...
「チーズの葉わさび和え」ダイエット中の人にもお勧めしたい
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は北海道・札幌の和食店「酒と肴 類」の菊岡正輝さん...
「大山鶏山椒煮」抜群の素材の味を引き出すシンプルな味付け
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・赤坂の居酒屋「がっしょ出雲」の野津宏太さん...
「サバと大根の湯揚げ」醤油とバルサミコのポン酢ソースで
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は山形・鶴岡のイタリアン「アル・ケッチァーノ」の奥...
「叩き長芋と酒盗の磯辺巻き」日本酒好きにはたまらない!
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・築地の和食店「魚菜 まる富」の富成勝さんに...
刺し身を使った簡単アレンジ「カツオとウドのなめろう」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・学芸大学の居酒屋「件」の川辺輝明さんに、居...
「つぶしなます」盛りつけ前に指でギューッとつぶすのがコツ
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・品川の「あじろ定置網」の西潟正人さんに、ウ...
ホクッとプリプリ「そら豆とエビのクリームチーズ和え」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・外苑前の「ごはんやパロル」の桜井莞子さんに...
白ワインと一緒に「ソーセージとクレソンのペペロンチーニ」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は山形・鶴岡のイタリアン「アル・ケッチァーノ」の奥...