激安で激ウマ!三ノ輪の「しらすどんどん」2022.4.19(火)

コクハク編集部
更新日:2022-04-19 06:00
投稿日:2022-04-19 06:00

行列のできる「しらす」が名物の干物専門店

 お散歩の気持ちいい季節。前々から気になっていた東京・三ノ輪にある「餃子専門 さかい食品」を目指し、てくてくしてきたのですが、その途中で行列のできているお店が一軒……。並んでいる方々は見るからに地元民、ご近所さんです。

 軒先には藍色の暖簾に「しらすや」の文字、しらす専門店? 食いしん坊としては、そのまま通り過ぎるなんて……できません!

 看板らしきものが見当たらず、聞けば「しらすどんどん」という店名だそう。しらす以外にも、アジの干物やうるめ丸干し、辛子明太子などを取り扱っているとなれば……「朝食のお供」「晩酌のお供」に強いってやつや。

 列の最後尾に並ぶこと、10分。入店します……といっても、とても小さなお店です。商品の陳列された棚を挟んで、店主とお客さんが向かい合うカウンター形式。目線の先のホワイトボードには、しらすだけでも3種類の用意があるときた。

・岡山 うま味(サービス品)100
・淡路 特上うすしお 150
・徳島 ふっくら太白しらす 130

 数字の単位は100gあたりの価格。100gでどのくらいのボリュームなのか、いまいち想像がつきませんでしたが、それでも、お手頃なのは間違いないんじゃない?

ただものではない感の漂う店先

 3月の平日夜に伺ったのですが、サービス品のしらすは、すでに売り切れ。130円か150円の二択です。

 ご店主「どちらにしましょ?」

 筆者「130円と150円のしらすの違いってなんですか? 20円高い方がやっぱり、おいしいんですか??」

 ご店主「いやあ、単純に仕入れ価格が違うんですよ。あとね、身の大きさが違うの。淡路のものは本当に薄味で身が小さくてね。徳島は身が大きくて、食べ応えがありますよ。どちらがおいしいというより、好みですね」

 そんな具合に丁寧に説明いただき、現物のサンプルまで見せてくださいました。

 ご店主「温かいご飯はもちろんだけど、お客さんに聞いたら、冷や奴にしらすを乗せて、オリーブオイルをひと回りかけたらおいしかったって言ってたよ!」

(ゴックン……)←筆者の生唾を飲む音(失礼をいたします)

 大ぶりのしらすを豪快にいただく夢のような晩酌シーンが目に浮かび、130円のしらすを200グラム分購入しました。260円ナリ。

 200グラム? 相当な量でした。透明なビニール袋にたーっぷり。両手で受け取ると、「おお♡」と思わず笑みがこぼれるぐらいのボリュームです。

 新鮮なしらすが良心的な価格で買えるとなれば、人気店なのも頷けますね。

市場直送のしらすの素晴らしさよ

 この日は軽く塩もみしておいた新にんじんが冷蔵庫にあったので、そちらを器に盛り、上からたっぷりとしらすと白ごまを乗せ、オリーブオイルをかけていただきました。

 ぱくっ。ふっくらと柔らかく炊かれたしらすは瑞々しく、口の中にふわっと旨みが広がります。

 これ、ハマるやつだ……。というわけで、リピート決定です!

(編集O)

address:「しらすどんどん」東京都荒川区南千住1丁目13

※徒歩10分圏内に「下町のラグジュアリー銭湯」をコンセプトとした「改栄湯」あり。コンセプトに偽りなし! こちらもおすすめです。

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

関連キーワード

フード 新着一覧


コンビニ食材でイタリアン「アニョロッティ・ダル・プリン」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・学芸大学のイタリアン「あつあつ リ・カーリ...
軽い苦みがくせになる! 焼酎のおともに「春菊のナムル」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・吉祥寺の焼き鳥店「焼き鳥 しょうちゃん」の...
どこか懐かしい味…「ピリピリこんにゃく」は焼酎と一緒に
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は札幌・すすきのの居酒屋「おばんざい屋 まる」の平...
肉汁を逃がさない! ソースが決め手の「豚肉のロースト」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は青森県・青森市のイタリアン「リンチェ」の滝沢英哲...
「ささっ」と作れて「とっても」おいしいアボカドのおつまみ
 秋になるとお酒をゆっくり飲みたくなる。そんな日も増えてきませんか? そこで簡単に作れる1品をご紹介します!
ぐっち夫婦 2020-11-10 19:05 フード
自分好みの味に…黄金比率で仕込む「自家製サーモンマリネ」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・浅草橋のビストロ「ジョンティ」の斎藤光さん...
噛めばジュワッ!名店仕込み「カニと根三つ葉のだし巻き卵」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・銀座の寿司の名店「銀座 すし延」の伊東純司...
普段使いの材料だけで作る「ふわふわ卵の海苔あんかけ」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・人形町の和食料理店「いわ瀬」の望月洋介さん...
ひと手間かけた「鮭の竜田揚げ」 濃い味付けにお酒が進む
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・浅草の和食店「おにくのおすし 浅草店」の南...
アサリたっぷり! 具だくさん「魚介のパスタ」はメインにも
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は青森県・青森市のイタリアン「リンチェ」の滝沢英哲...
ビールが進む「鶏ネギの塩焼き」パリッパリの鶏皮が香ばしい
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・浅草の和食店「おにくのおすし 浅草店」の南...
「ワタリガニと壬生菜のとんぶり和え」薄味仕上げの上品小鉢
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・銀座の寿司の名店「銀座 すし延」の伊東純司...
デザートみたいなおつまみ「ナガノパープル白和え」の意外性
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・人形町の和食料理店「いわ瀬」の望月洋介さん...
「マグロと納豆のユッケ」何にでも!万能ユッケだれの作り方
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・浅草の和食店「おにくのおすし 浅草店」の南...
スープも絶品!手羽元と手羽先で作る「鶏肉のトマト煮込み」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は青森県・青森市のイタリアン「リンチェ」の滝沢英哲...
鰹節がうま味を引き出す「アボカドとカニと生ハムのサラダ」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・銀座のフレンチ「ルヴァン・エ・ラ・ヴィアン...