ブームの「ノンアルワイン」ぶっちゃけ、本当においしいの?

市野瀬瞳 フリーアナウンサー
更新日:2022-11-02 06:00
投稿日:2022-11-02 06:00
 フリーアナウンサーの市野瀬瞳です。ワイン好きが高じて猛勉強の末、ワインエキスパートと世界共通のワインの国際資格である「WSET(level3)」を取得。皆さんにもっと手軽にワインを飲んでいただきたい、ただただその一心で、1000円台で買える“神旨”ワインをご紹介します。今回はちょっと“変化球”な一本!

空前のノンアルブームだけれども!

「あぁ~ワイン飲みたいけど今日は飲めない日!」

「そもそもアルコールNGな体質だけど気分だけは味わいたい!」

 みなさま、様々な理由でアルコール飲料が飲めない時ってありますよね。かくゆう私、市野瀬も、「アルコールゼロパーで物足りなさを感じない『ワインっぽいノンアル』があればなぁ」と何百回も思ったことがあります。勉強中とか仕事前とか健康診断前とか……(苦笑)。

 近年は嬉しいことに世界中のノンアルブームに乗じて国内の大手メーカーもノンアルコール飲料を手がけるなど、アルコール0%のワインも増えてきました。とはいっても、

「ぶっちゃけアルコールが入ってないワインってどうなの?」

「ただのジュースじゃないの?」

 と、敬遠される方は多いと思いますが……侮るなかれ。スゴイの見つけちゃいました!!

 今回はワインに勝るとも劣らない、アルコールが入ってるんじゃないかと疑うくらい「ワイン感」のある推しの一本をご紹介します♪

成城石井で見つけた 優秀すぎるノンアルワイン

「ノンアル飲むならコレ!」と友人にもすぐオススメしたくなる、優秀すぎるノンアルワインを成城石井で見つけてきました!

『VENDOME MADEMOISELLE(ヴァンドームクラシック)』。税込1173円。

 スペインの「アイレン」という白ブドウ品種を使用してドイツで造られた、アルコール0%のスパークリングワインです。しっかりと「ノンアルコール0.0%」と記載もされています。

 現在、全世界では約20億本のスパークリングワインが生産されていますが、そのうちの約5分の1が、実はドイツで消費されてるんです!(驚)

 そんな“泡好きドイツ”が手がけるノンアルのスパークリングとあって、飲む前からかなり期待値大……。

 グラスに注ぐと、キラキラ輝く綺麗なレモン色、そして「シュパシュパ~」と溌剌な気泡の音を立てながら、泡がシュワシュワ立ち上がっていきます。見た目は本当にスパークリングワインそのもの……。

 で、香りはというと。前回の記事でお伝えしたような「焼いたパンの酵母香」こそ無いものの、そのフレーバーに少~し近いような香ばしいナッツの香りや、小学生の頃大好きだった揚げパンのような甘めの香りがします。

 うん、なんかおいしそう♡

 口に含んでみると、強い果実味を最初に感じるので「甘口かな?」と思うのですが、しっかりと柑橘系の爽やかさ(グレープフルーツの皮のようなちょっとした苦味)があるおかげからか、甘さが爽やかさに隠れ、そこまで甘口には感じずジュースっぽさもない! 本物のスパークリングワインなんじゃないかと疑うほど、キリリと飲めるんです!!

ノンアルのスパークリングワインのヒミツ

 ノンアルコールのスパークリングワインは、本物のスパークリングワインを造る製造方法とほぼ同じですが、ワインの風味を残しつつアルコール分だけを取り除いたものに、炭酸ガスを注入して造られます。

 だから、普段飲んでいるアルコールが入っている“泡もの”のような風味も、シュワシュワとした爽快な口当たりも、両方感じられるんですね♪

 この1本なら、いろんな事情でアルコールが飲めない時、もしくは飲めない方もみんな一緒に“泡”の雰囲気をしっかり楽しめるはず♪

 あっ、ちなみに私今、この“ノンアル泡”を飲みながら原稿を書いているのですが(笑)、ホンモノの泡を飲んでいる気分に浸りながら酔っぱらずに執筆できるありがたみを実感しております。仕事がはかどるー!

 そんなとてつもなくラッキーな1本に出合えた私は、なんてシアワセなのでしょ~♡(笑)

 今後の私の執筆活動のお供は、この優秀な1本で決まり♪

  ◇  ◇  ◇

※本文内のワインの価格等は著者の購入時のものとなります。

市野瀬瞳
記事一覧
フリーアナウンサー
1984年12月25日新潟県生まれ。横浜国立大学在学中、女子大生リポーターとしてテレビデビュー。大学卒業後、NST新潟総合テレビの局アナになり、2012年に中京テレビに移籍。2020年にフリーアナウンサーになる。ラジオのレギュラー出演をはじめ、2021年には日本テレビ「踊る!さんま御殿!」に出演し話題となった。

2021年10月にJ.S.A.認定ワインエキスパートの資格を取得。2022年7月にはワイン国際資格であるWSET(Wine & Spirit Education Trust)Level 3に合格。2021年11月、日本酒サービス研究会・酒匠研究会連合会認定の「唎酒師」、2022年10月、ドイツワインケナー、日本酒と焼酎の知識に特化した「J.S.A.認定SAKE DIPLOMA」、2023年1月に「NAPA VALLEY WINE EXPERT」、2023年2月「J.S.A.ワイン検定認定講師」、2023年4月「日本ワインアドバイザー」を取得。

現在、東海ラジオ「Saturday Flavor」、MBSラジオ「クリス松村のザ・ヒットスタジオ」のレギュラー、テレビCM「みどり法務事務所」に出演中。

XInstagramYouTubeオフィシャルブログ事務所HP

関連キーワード

フード 新着一覧


「アンコウの酒盗干し」天日で半日干せば極上おつまみ完成!
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・銀座の老舗和食店「はち巻岡田」の岡田幸造さ...
おうちで簡単に作れる!かぼちゃとベーコンの絶品キッシュ
 急に冷え込む日が続くようになって、一気に季節が冬に移り変わろうとしていますね。冬は、クリスマスやお正月などイベントごと...
ぐっち夫婦 2020-12-21 01:21 フード
真っ白な「ポテトサラダ」じゃがいも=こってりの概念を覆す
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は北海道・札幌の和食店「酒と肴 類」の菊岡正輝さん...
「南蛮エビなめろう」これぞ酒泥棒!目が覚めるコクとうま味
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は新潟・新発田の寿司の名店「登喜和鮨」の中小林宏輔...
削ってレンチン!赤ワインには「パリパリ・パルミジャーノ」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・六本木の「オステリア ナカムラ」の中村直行...
「葉蒜豆鼓炒海瓜子(葉ニンニクとアサリの豆鼓炒め)」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・千歳烏山の台湾料理店「天天厨房」の謝天傑さ...
万能ソースが活躍「マッシュルームとフォアグラのリゾット」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は大阪・北新地のフレンチ「カラーズ」の加藤吾郎さん...
「ムール貝とカブのワイン蒸し」塩辛と生米で2度おいしい!
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・銀座のフレンチ「銀座エスコフィエ」の東正俊...
裏技テクでじっくり2時間 磯の風味を凝縮した「蒸しアワビ」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は新潟・新発田の寿司の名店「登喜和鮨」の中小林宏輔...
「ブロッコリーのアーリオ・オーリオ」は冷めてもおいしい
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・六本木の「オステリア ナカムラ」の中村直行...
イタリアンな「魚介のサラダ」時短&失敗ナシなのに主役級!
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・外苑前のイタリアン「La coccola」...
「ニンジンのサラダ クミン風味」カレー風味の“なます”です
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・押上のスパイス料理専門店「スパイス・カフェ...
和食の基本と潔さ 手間をかけただけおいしくなる「煮ガキ」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は新潟・新発田の寿司の名店「登喜和鮨」の中小林宏輔...
「サバのフリッタータ」本場のオムレツをサバ味噌煮缶で作る
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・六本木の「オステリア ナカムラ」の中村直行...
「鶏モモ肉のロースト大葉とゆずの香り」皮のパリパリ食感!
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は大阪・豊中市のフレンチ「ビストロ・リッペ」の中尾...
「握り寿司に見立てたリゾット」見た目と味のギャップに驚く
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・外苑前のイタリアン「La coccola」...