「花椒のパイ包み」甘み×しびれ×辛味の三重奏。西洋菓子で楽しめる幸せ♡

コクハク編集部
更新日:2024-07-26 06:00
投稿日:2024-07-26 06:00
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は京都・梅小路京都西の「西洋茶屋 山本」の山本智弘さんに、西洋菓子と東洋のスパイスのハーモニーが絶妙な「花椒のパイ包み」のレシピを教えていただきました。

甘さのあとに、しびれと辛みが

「西洋のお菓子を東洋の素材でよりよいものに、意外性のあるものを表現していきたい」

「花椒のパイ包み」からは山本さんのそんな信念が伝わってきます。

 花椒は四川料理には欠かせないしびれる辛味が特徴のスパイス。西洋菓子とは対極にありそうなものですが…。半信半疑で食べてみると、そのおいしさに衝撃を受けました。

 サクッと軽快な歯ごたえのパイ生地は、ほんのりとした甘さ。その中から、わずかな時間をおいて、花椒のしびれと辛味がやってくるんです。甘さとしびれと辛味。3つの風味がそれぞれ見事に調和しています。うわ、新しい!

 斬新な組み合わせの妙に感嘆すること間違いなしですよ。

【西洋茶屋 山本のオリジナルレシピをもっと】「パルミジャーノサブレ」おなじみの粉チーズが簡単おしゃれに変身!

【材料】

・バター 30グラム
・全卵 30グラム
・グラニュー糖 30グラム
・アーモンドパウダー 30グラム
・薄力粉 0.3グラム
・ラム酒 0.3グラム
・塩 2.5グラム
・花椒パウダー 5グラム
・冷凍パイ生地 3枚

【レシピ】

(1)バター、溶いた全卵を常温にしておく。冷凍パイ生地は冷蔵庫に入れておく。

(2)バターにグラニュー糖を入れて混ぜ、全卵を3回に分けて入れる。生地につやが出るまで混ぜるが、混ぜすぎに注意。材料が分離してきたら分量内のアーモンドパウダーを入れてつなげる。

(3)残りのアーモンドパウダーと、薄力粉を入れて混ぜ、ラム酒、塩、花椒パウダーを入れる。

(4)パイ生地で包む。

(5)170度に予熱したオーブンで25分焼く。

本日のダンツマ達人…山本智弘さん

▽山本智弘(やまもと・ともひろ)
 高校卒業後、製菓の道を志す。京都、神戸の名店で修業した後、「作りたてのスイーツをベストな状態で食べてもらいたい」との思いで、2018年に「西洋茶屋 山本」をオープン。

▽西洋茶屋 山本
 JR梅小路京都西駅すぐ。全国でも珍しいデザートコースの専門店でワインのマリアージュを楽しむことができる。

京都府京都市下京区歓喜寺町19-1

(日刊ゲンダイ2020年12月23日付記事を再編集)

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

関連キーワード

フード 新着一覧


【カマの醤油焼き】漬けダレは醤油と酒を1対1でOK
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・品川の「あじろ定置網」の西潟正人さんに、ち...
【蒜泥黄瓜(キュウリのニンニク和え)】ビールと相性抜群
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・千歳烏山の台湾料理店「天天厨房」の謝天傑さ...
【豆鼓菜圃辣醤】台湾の食べるラー油はお酒が進む逸品
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・千歳烏山の台湾料理店「天天厨房」の謝天傑さ...
骨付き肉を食べるなら…サイゼリヤ一択! 2022.1.27(木)
 無性に骨付き肉が食べたくなる時があります。野生(?)の血が騒ぐのでしょうか。本能のままに肉にむしゃぶりつきたい。そんな...
【酸梅泡菜】台湾風漬物は酸味のある日本酒にピッタリ
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・千歳烏山の台湾料理店「天天厨房」の謝天傑さ...
【ちりめんじゃこ山椒冷奴】たまり醤油は4、5回分けて差す
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は福岡・中央区にある「博多料亭 稚加榮」の平山克浩...
「旬のお野菜とフルーツとチーズ」チーズがこだわりの一皿
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・有楽町のフランス料理店「Restauran...
百均グッズでオリジナルシリアルバー作り 2021.1.20(木)
 以前ご紹介した「電子レンジチップスメーカー」に続き、ダイソーでお菓子作りグッズを発見しました。その名も「レンジで簡単シ...
「TOYOタッキー」特別な日のディナーにも
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・有楽町のフランス料理店「Restauran...
「マグロとアボカドの磯辺和え」3つの工夫で極上のウマ味
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・赤坂にある「多に川」の大森雄哉さんに「マグ...
「筋子とマッシュポテトのサンドイッチ」紅白で晴れやかに
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・銀座の「ロックフィッシュ」の間口一就さん...
「白トリュフの塩パン」で“ジャにの”体験 2022.1.15(土)
 いまネット上で話題になっている、Truffle BAKERYの「白トリュフの塩パン」を知っていますか? 今回は、売り...
「骨付き鶏もも肉の源たれ煮」万能調味料に“おんぶにだっこ”
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・銀座の「ロックフィッシュ」の間口一就さん...
横浜のディープスポットで絶品カレーを食す 2022.1.13(木)
 カレーが好きです。冬に凍えた体を芯から温めるのもよし、暑い夏に汗だくで食べるもよし。ちょっと胃腸がお疲れ気味……なんて...
「しめ鯖のキウイマリネ」店主が追求するキウイ料理の進化系
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・銀座の「ロックフィッシュ」の間口一就さん...
お手軽「ホタテフライのカシスソースとらっきょうタルタル」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・銀座の「ロックフィッシュ」の間口一就さん...