“ローランドワイン”に物申す!? 大量生産のメリット・デメリットを正しく知る

市野瀬瞳 フリーアナウンサー
更新日:2023-04-19 06:00
投稿日:2023-04-19 06:00
 フリーアナウンサーの市野瀬瞳です。ワイン好きが高じて猛勉強の末、ワインエキスパートと世界共通のワインの国際資格である「WSET(level3)」を取得。皆さんにもっと手軽にワインを飲んでいただきたい、ただただその一心で、1000円台で買えるワインをご紹介するコラムです!

日本初上陸のチリ産ワイン「9LIVES」

 近年スーパーやコンビニなどでもコスパの良い安価な輸入ワインが多く売られ、いつでもどこでもおいしいワインを簡単に入手できるようになりましたね♪

 そんな中、最近ワインラバーズの間でちょっとした話題の、手軽に買えちゃう注目のワインがあるんです!

 アノ“元ホスト界の帝王”ローランド様♡も絶賛しているんだとか。飲み会ネタとしても知っていて損はないハズ! ローランド様好きなアナタもそうでない方も(笑)、とりあえずこの1本はぜひお見知りおきくださいませ~♪

気になるお味は?

 3月28日にアサヒビールからリリースされたばかりのチリワイン『9LIVES(ナイン・ライブス カベルネ・ソーヴィニヨン/シャルドネ』税込み1540円(メーカー希望小売価格)。

 世界のおよそ30カ国で評価された赤白2種類のワインが、日本に初上陸したのです! 《未知なる自分を探求する機会を提供する》という、だいぶ謎めいたコンセプトのワインですが(笑)、味はいかほどなのか……。

 日本初上陸といっても、ただ単にローランド様が“ゴリ押し”(アンバサダーに就任)しているから話題になってるだけなのでは……とも思ったので(笑)、早速飲んでみました。

低価格帯なのに長めの余韻

 グラスに注ぐと、分かりやすいくらい濃いめに輝くイエロー色。

 このたたずまいからも想像できるような、トロピカル(パッションフルーツやパイナップル)の香りが広がり、その後、樽香もしっかり効いていてローストしたナッツやヴァニラ、バターの香りも……。

 口に含むと、強め香りを裏切らないほどのアタック(※)。辛口だけど、よく熟したふくよかな強い果実味が口いっぱいに広がり、飲み込んだ後の余韻は想像よりやや長めで心地よくて――。低価格ワインの余韻は短いのが一般的なので、ちょっぴり意外でした。

(※)アタックとは…一口目に口中で感じる第一印象(風味の強さ)です。

どんなペアリングで楽しむ?

 ある記事によれば、ローランド様は「魚介のマリネやさっぱりした料理ともよく合うと思う」と仰っていましたが……うーん、、、市野瀬的にはそれだとこのワインの風味の強さに負けちゃうので、魚介なら、クリーム煮やバターソテー、香ばしく焼き上げた温製のメニュー、グラタンやクリームパスタなどのコッテリ系料理に合わせるのがベストだと思います!

 お肉なら「白身の肉」と呼ばれる鶏肉や豚肉、またこのワインの特徴香でもあるナッティーな感じと合わせて、ナッツを使用したお料理にもペアリングとしてバッチリかと!(ローランドファンの方々に怒られそう…汗)

 そもそもチリは、ブドウ栽培に適した気候や土壌である上に土地代も人件費も安く、さらには関税もかからないので、おいしく品質の良いワインを安価で造ることができ、現在最も多く日本に輸入されている外国産ワインです。

 ちなみにチリは『3W(Wether、Women、Wineが良い♡)の国!』と呼ばれたりするんですよ♪

市野瀬瞳
記事一覧
フリーアナウンサー
1984年12月25日新潟県生まれ。横浜国立大学在学中、女子大生リポーターとしてテレビデビュー。大学卒業後、NST新潟総合テレビの局アナになり、2012年に中京テレビに移籍。2020年にフリーアナウンサーになる。ラジオのレギュラー出演をはじめ、2021年には日本テレビ「踊る!さんま御殿!」に出演し話題となった。

2021年10月にJ.S.A.認定ワインエキスパートの資格を取得。2022年7月にはワイン国際資格であるWSET(Wine & Spirit Education Trust)Level 3に合格。2021年11月、日本酒サービス研究会・酒匠研究会連合会認定の「唎酒師」、2022年10月、ドイツワインケナー、日本酒と焼酎の知識に特化した「J.S.A.認定SAKE DIPLOMA」、2023年1月に「NAPA VALLEY WINE EXPERT」、2023年2月「J.S.A.ワイン検定認定講師」、2023年4月「日本ワインアドバイザー」を取得。

現在、東海ラジオ「Saturday Flavor」、MBSラジオ「クリス松村のザ・ヒットスタジオ」のレギュラー、テレビCM「みどり法務事務所」に出演中。

XInstagramYouTubeオフィシャルブログ事務所HP

関連キーワード

フード 新着一覧


「干し柿バター」切って“酒マリネ”をして混ぜて待つだけ!
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・赤坂の居酒屋「赤坂 まるしげ」の与那覇朝雄...
「千枚蕪と柿の酢物」シャクシャクとトロッのハーモニー
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は福岡・中央区にある「博多料亭 稚加榮」の平山克浩...
生のカリフラワーを使うのがポイント!「いもフラワー」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・有楽町のフレンチレストラン「Restaur...
彩り野菜と塩がうまさを引き立てる「鯛のカルパッチョ」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は大阪・西区のイタリア料理店「トラットリアパッパ」...
ふわっとした食感に仕上がる「白子のバターしょうゆ焼き」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・赤坂の和食店「多に川」の阿部学さんに、軽い...
玉味噌の風味とナスが溶け合う「米ナスの田楽牛肉添え」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は千葉県・流山市の老舗割烹「割烹柳家」の青柳宏幸さ...
「きのこのマリネ 半熟卵添え」一晩寝かせてマイルドな味に
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は大阪・豊中市のフレンチ「ビストロ・リッペ」の中尾...
【パクチーえび餃子】パクラー集合! お好みで追いパクも♡
「仲良しメンバーで年末集まろ~!」「鍋パーティーしよ~!」などとワイワイごはん会の計画を立てている方に朗報です!(笑)今...
ぐっち夫婦 2020-01-15 14:57 フード
外はカリッと中はふわっふわ「ジャガイモとツナのフリコ」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・学芸大学のイタリアン「あつあつ リ・カーリ...
砂肝の皮を使った「砂肝ポン酢」 コリコリ食感がやみつきに
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・吉祥寺の焼き鳥店「焼き鳥 しょうちゃん」の...
すし酢を使ってまろやかな味に「トマトとバジルのマリネ」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は札幌・すすきのの居酒屋「おばんざい屋 まる」の平...
「シュークルート」寒い夜は煮込み料理で体の芯から温まろう
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・浅草橋のビストロ「ジョンティ」の斎藤光さん...
「数の子の芋サラダ」定番のポテトサラダが“和”のおつまみに
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・銀座の寿司の名店「銀座 すし延」の伊東純司...
おなじみのスナック菓子が大変身!お手軽「ポテサラ明太」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・人形町の和食料理店「いわ瀬」の望月洋介さん...
銀座の名店の味を自宅でも!ヘルシーな「季節野菜のマリネ」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・銀座のフレンチ「ルヴァン・エ・ラ・ヴィアン...
肝を加えてコクを出す「サンマとクリームチーズのリエット」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は沖縄・那覇のビストロ「Refuge」の大城忍さん...