おつまみ「おこげ」 普通のご飯が“ビールのお供”に大変身

コクハク編集部
更新日:2019-09-18 06:00
投稿日:2019-09-18 06:00
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・門前仲町のミシュランにも掲載された割烹「ふく田 」の福田利明さんに、ちょっと意外なおつまみ「おこげ」のレシピを教えていただきました。

油でわずか15秒

 土鍋で炊いたご飯のおこげは美味しいけど、ツマミかというと、ちょっと違うような……。こちらの不信感を察したのか、福田さんが「まずは、食べてみてよ」とニヤリと笑って差し出しました。

 板状のおこげは、昔懐かしいポン菓子のようなサクサクとした食感です。これだけならオヤツですが、アオサとメカブのタレをたっぷりのせると、驚き!最高のビールのツマミに生まれ変わりました。

「合うでしょぉ~」

 感服せざるを得ない美味しさです。ダイエットのことはしばし忘れちゃいましょう。

「ご飯を板状にのばして3日干したら、油で15秒揚げるだけです」

 アオサとメカブの和製ディップは?

「牛丼屋の並盛りほどの丼にメカブをたっぷり、アオサを加えたら、味の素を少々と醤油小さじ1杯ほどで出来上がりです。メカブのように粘りがある食材は、ほんのちょっとで味がつく。調味料は、文字通りちょっとでいい」

【材料】

・米    適量
・メカブ  200グラム
・アオサ  適量
・味の素  少々
・醤油  小さじ1杯

【作り方】

1. 揚げ油の温度は、菜箸から出る気泡が目安。すぐに出るのがベストで、10秒ほどで浮いてきたら1回返して5秒で油から引き上げる。
2. 味つけ済みのパックタイプのメカブなら、味の素も醤油も不要。アオサを加えるだけでいい。
3. 茶色の生メカブは、千切りにして湯通し。色が緑に変わったらザルに上げ、水気を切ったらアオサを加えて、味の素を少々と醤油を小さじ1杯。

本日のダンツマ達人…福田利明さん

▽ふくだ・としあき
 埼玉県朝霞市出身。東京・銀座を中心に修業を重ねて、15年前に独立。丁寧な仕事で素材を引き立て、色鮮やかに、なおかつ惜しみなく盛り付けるのは、大柄な体格の“ヘビー級料理人”ならでは。

▽ふく田
 築地で仕入れた新鮮な魚介を中心に、ひと手間加えた料理で客をもてなす。初めて訪れた人はまるで“一品料理”のような突き出しに驚く。「ゆっくり食べてほしい」との思いから、店は1回転のみ。ダッチオーブン仕上げの「やまゆりポーク」ほか名物料理多数。ミシュラン掲載。日・月曜休。PM6~9(LO)。
東京都江東区牡丹3―27―6
℡03・3820・5602

(日刊ゲンダイ2017年9月9日付記事を再編集)

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

関連キーワード

フード 新着一覧


3分で作れて激安「貝柱のずんだ和え」 味付けで西洋風にも
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・向島の老舗料亭「櫻茶ヤ」の添野光二さんに、...
「レンコンの紅しょうが焼き」味付けいらずで冷めても美味
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・門前仲町のミシュランにも掲載された割烹「ふ...
ワインに「ブルーチーズとドライフルーツのタルティーヌ」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・押上のワインビストロ「CLOUD NINE...
「梅肉とワサビの香り和え」刻んで混ぜるだけでお酒のアテに
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は宮崎市の板前料理店「福重」の福重浩さんに、簡単な...
恵比寿の超人気店「賛否両論」予約が取りやすい時間帯って?
 世界で最も多くの星を持つ美食都市「東京」。恋人と友達と家族と。美味しくて素敵な、記憶に残る時間を過ごしませんか?飲食ト...
山口えりこ 2019-05-28 05:32 フード
甘さと苦味が一体に「レタスの湯引きオイスターソースがけ」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・赤羽の名店「Nomka 」の五十嵐祐二さん...
ジューシーで香ばしい「鶏のイタリア風チャーシュー 」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・西麻布のイタリアン「オッジ・ダルマット 」...
「鳥と塩昆布のそうめん」味付けは塩昆布だけでシンプルに
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・銀座の和食店「かこい亭」の栫山賢一さんに、...
「豆腐ステーキのコンビーフのせ」黄身を崩す神聖な高揚感
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・大井町にあるテキーラバー「Gatito」の...
ザク切り簡単「ジャガイモ&ベーコン&キャベツのおやき」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・神田のビストロ「関山米穀店」のオーナーシェ...
パンの端を使いルーをおろしてかける「カレーなるカナッペ」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・銀座のバー「ロックフィッシュ」店主・間口一...
ホワイトデーで彼におねだりしたい SNS映え絶品スイーツ5選
 飲食トレンドリサーチャー、スイーツコンシェルジュの山口えりこです。3.14ホワイトデーが近づいてきましたね。あなたの彼...
山口えりこ 2019-03-15 20:02 フード