シンプル調理の「チキンと野菜のグリル、サルモリリオ添え」

コクハク編集部
更新日:2020-01-08 14:21
投稿日:2019-10-15 06:00
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・渋谷の隠れ家イタリアン「ピノサリーチェ」の柳令子さんに、素材の味を楽しむ「チキンと野菜のグリル、サルモリリオ添え」のレシピを教えていただきました。

BBQに欠かせない

「サルモリリオは万能ソース。バーベキューに行くと、必ずサルモリリオが出てきました」(柳シェフ)

 南イタリアのプーリア州で4カ月、シチリア州で2年修業を積んでいた柳さん、当時はよくバーベキューに行っていたそうです。キリスト教の復活祭(春分の日の後の、最初の満月の次の日曜)の翌日は決まって、家族や友人たちと賑やかに過ごしていたそう。

 ちょうど気候のいい季節。柳シェフの仲間だから、当然みなさんコックさんなのですが、この日ばかりは「手をかけて何か作って」というより、シンプルに肉や野菜を焼き、サルモリリオをかけるだけだったとのこと。冷えた白ワインをごくごく飲んで、甘味いっぱいの野菜を頬張る。聞いているだけで楽しそう! 

 そろそろ紅葉の季節。サルモリリオを携えて、バーベキューを楽しんでみては。 

【材料】

・鳥もも肉
・好みの野菜

【サルモリリオ】
・刻んだニンニク
・ワインビネガー(レモン汁でもいい)
・オレガノ
・刻んだイタリアンパセリ
・一味唐辛子(生唐辛子でもいい)
・塩
・エキストラバージンオリーブオイル

【レシピ】

 サルモリリオの材料を全て混ぜる。鳥もも肉と好みの野菜を焼き、サルモリリオをかけて食べる。肉、野菜、魚など何にでも合う。エキストラバージンオリーブオイルの味がダイレクトに出るので、質の良いものを。

本日のダンツマ達人…柳令子さん

▽やなぎ・れいこ
 1993年成蹊大学法学部卒業後、東京誠心調理師専門学校に進学。研修先のイタリアでイタリア料理に魅了され、イタリアのプーリア州「cibus(チーブス)」、シチリア州「リストランテ・ドゥオモ」で経験を積み、2004年、ドルチェ担当の赤松恭子さんと共に「ピノサリーチェ」をオープン。

▽ピノサリーチェ
 プーリア州やシチリア州を中心に南イタリアの郷土料理がメニューに並ぶ。ワインは白赤ともにグラスで各種用意。3皿、5皿、8皿と選べる「季節の小皿前菜」をつまみにカウンターで一人飲みも。記者のイチ押しは「ポモドーロ」。創業当時からお世話になっているが、十数年、ここ以上の味に出合ったことなし。スタッフの仲が良く、赤松さんとソムリエの“福ちゃん”との掛け合いも楽しみのひとつ。18~23時。日曜定休。
東京都渋谷区鴬谷町15―10
℡03・3496・3555

(日刊ゲンダイ2018年2月27日付記事を再編集)

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