彩り野菜と塩がうまさを引き立てる「鯛のカルパッチョ」

コクハク編集部
更新日:2019-12-07 06:03
投稿日:2019-12-07 06:00
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は大阪・西区のイタリア料理店「トラットリアパッパ」の松本喜宏さんに、定番人気の「鯛のカルパッチョ」のレシピを教えていただきました。

しっかりと塩をふって下味をつける

 魚介類を中心とした料理で芸能界のファンも多いというトラットリアパッパの定番人気メニューが魚介のカルパッチョ。

「魚のおいしさを引き立てるために、しっかりと塩をふって、下味をつけることも大事な工程です」

 ドレッシングに塩が入っているからといって、そこを省略すると、全体が味気なくなるそうです。

「野菜は赤、黄、緑などの彩りと、食感を考慮してカットしています。例えば、パプリカやキュウリは、角切りと千切りの2種類とかね」

 まずはパクッと。軽い塩気と酸味の効いたドレッシングは、手作りの奥深さを感じるうまさ。味がよく絡まった鯛がコリコリして、野菜はシャキシャキと食感もよく、悶絶級のおいしさです。

「野菜のカットが面倒でしたら、ベビーリーフのパックを買ってきてのせるだけでも構いません。家で飲むお酒のおつまみですから、気張らずに。ヒラメ、マグロ、カツオとなんでも試してみてください」

 お酒は、ビビッドな色をしたオレンジリキュールに、スパークリングワインとソーダで割ったアペロール・スプリッツァ。高く香るオレンジの風味で、太陽が降りそそぐような異国へ誘われた気分に!

【材料】(4人分)

鯛 320グラム
パプリカ(赤・黄) 各2分の1
キュウリ 1本
ミニトマト 4個
チャービル 少々
塩 少々

(ドレッシングA)
オリーブオイル 60㏄
レモンジュース 2分の1個分(20㏄)

コショウ

(ドレッシングB)
オリーブオイル 200㏄
パセリ 1束
キュウリ 3分の1本分
バジリコ 5~6枚
玉ねぎ 4分の1個分
塩 少々
ワインビネガー 30㏄

【レシピ】

(1)(ドレッシングA)の材料をボウルに入れ、泡だて器でよく混ぜ合わせドレッシングを作る。
(2)(ドレッシングB)の材料をミキサーに全て入れドレッシングを作る。
(3)野菜は分量の半分を角切りにし、残りの半分を千切りにしてそれぞれを水にさらしてから、よく水を切っておく。
(4)鮮魚をうす切りにしながら皿に並べ、塩をして①のドレッシングを少しかける。③の野菜を魚の上に散らし、②のドレシングをかける。ミニトマトをくし切りにしたものとチャービルを飾る。

本日のダンツマ達人…松本喜宏

▽まつもと・よしひろ

カンボジアの子供たちを支援するため井戸掘りや、電気、ガス、水道もない地域で料理も振る舞う器量人。

▽トラットリアパッパ

 2月で17周年を迎える美食家が通う店。魚介類を中心としたイタリアンが得意で、多くのメディアにも取り上げられている。ディナーメニューは5800円か1万500円のおまかせコースをチョイスし、好みを伝えるスタイルだ。
大阪市西区新町2―3―9
℡06・6536・4188

(日刊ゲンダイ2019年1月22日付記事を再編集)

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

フード 新着一覧


「豚肩ロースロティ~白インゲン豆トマト煮」お酢でさっぱり
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・荻窪のフレンチ「Petit」の千葉良太さん...
生のピーマンを冷やすだけ!甘味に驚く「夏野菜のサラダ」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・五反田の小料理屋「きになる嫁デラックス」の...
「超時短な味玉ニラ玉!」即席で味が染みた煮卵風おつまみ卵
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・五反田の小料理屋「きになる嫁デラックス」の...
バゲットで「新じゃがとバジルとブルーチーズのジェノバ風」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・銀座のフランス料理店「サロン・ド・テ アン...
「アサリと豚肉のアレンテージョ」酒蒸しでうま味がぎゅっ!
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・浅草のフレンチ「ガンゲット・ラ・シェーブル...
「親子丼のアタマ」基本を押さえて料理のアレンジ自由自在
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・築地の「そば処 築地長生庵」の松本憲明さん...
「新ショウガのマリネ~きんぴら風~」ピリ辛がくせになる
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・荻窪のフレンチ「Petit」の千葉良太さん...
「ツナとほうれん草のオムレット」ワインが進む濃厚な一枚
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・浅草のフレンチ「ガンゲット・ラ・シェーブル...
「ペポーゾ」肉好きの酒好きに最適 イタリアの牛スネ煮込み
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回はミシュランの「ビブグルマン」にも選ばれた、東京・...
「あさりの白ワイン蒸し」余ったスープで締めはパスタに!
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・銀座のフランス料理店「サロン・ド・テ アン...
在宅ワークごはんを応援#1 豚バラプルコギ丼で元気チャージ
 在宅ワークが増えているため、自炊する機会も多くなったのではないでしょうか? そこでぐっち夫婦が在宅ワークにぴったりのご...
ぐっち夫婦 2020-06-07 11:42 フード
「ビーフテプス」エチオピアの肉野菜炒めはニンニクが決め手
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・赤坂のアフリカ料理店「SAFARI」のワン...
「ニンジンのラペ」プロっぽい仕上がりを叶える2つのコツ
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・浅草のフレンチ「ガンゲット・ラ・シェーブル...
「アジのタタキ」知ってた? 青魚とナスは相性抜群のコンビ
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・荻窪のフレンチ「Petit」の千葉良太さん...
「冷やしトマト」スパークリングワインのジュレでさっぱり
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は北海道・札幌の居酒屋「さかなとお酒 うぉんたな」...
「ポッロ・フリット」イタリア唐揚げは“一夜漬け”で仕込む
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回はミシュランの「ビブグルマン」にも選ばれた、東京・...