「超時短な味玉ニラ玉!」即席で味が染みた煮卵風おつまみ卵

コクハク編集部
更新日:2020-06-01 06:00
投稿日:2020-06-01 06:00
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・五反田の小料理屋「きになる嫁デラックス」の平野アミさんに、時短でカンタンな「超時短な味玉ニラ玉!」のレシピを教えていただきました。

新しいニラ玉のカタチ

「“五反田ヒルズ”のレジェンド的名店『食堂とだか』に『ウニ・オン・ザ煮卵』という名物料理があるんです。それにあやかろうというわけでもないと思いますが、卵の上に何かをのせるメニューを出す店がヒルズの中に何軒もあって、私だったら、煮卵に何をのせたいかなあと考えて生まれたのがこの料理。新しいニラ玉のカタチです」

 オリーブオイルで炒めたニラに、塩昆布、みりん、牡蠣醤油を加えてまぜ合わせた熱々のソースをゆで卵にかけるだけ。即席で味が染みた煮卵風のおつまみ卵ができるというわけです。独特のコクと濃厚な風味のミルキーなソースが卵にからみ、エロチックなおいしさ。味の決め手は牡蠣のダシが入っためんつゆで、ママが愛用しているのは「アサムラサキ」。

「普通のめんつゆでもOKです。うちの料理の基本はめんつゆで、料理によって何種類かを使い分けています」

 なるほど、濃いめにバシッと決まっためんつゆベースの料理は、お酒によく合います。

「単身赴任の男性客も多いので、料理の作り方をよく聞かれます。お客さま同士で、この間あれを作ってみた、これを作ってみたと話が盛り上がっているのを聞くと、すごくうれしいですね」

 “みんなの嫁でありたい”というアミママの料理が、孤独に戦うサラリーマンの胃袋と心を癒やしてくれているのです。

【材料】

・卵 10個
・ニラ 1束
・塩昆布 1つかみ
・みりん 大さじ2
・牡蠣醤油 大さじ2
・塩 10グラム
・オリーブオイル 50ミリリットル

【レシピ】

1. 卵を常温に戻し、殻に小さな穴を開けるイメージで、パックの上からスプーンなどで軽く卵の上部をたたく。こうすると殻がツルンとむける。
2. 鍋に湯を沸かし、沸騰したら塩を入れ、再沸騰したら①の卵を入れて7分ゆでる。その間に、ニラを5ミリ幅に切る。
3. フライパンにオリーブオイルと2のニラを入れて火をつけ、軽く炒める。緑色が鮮やかなうちに塩昆布、みりんを加え、みりんのアルコールが飛んだら、牡蠣醤油を加え、まぜて火を止める。
4. 2の卵を引き上げ、氷水につけて粗熱をとり、冷ましてから殻をむく。
5. 卵を半分に切って深めの鉢に並べ、上から3のニラソースをかける。

本日のダンツマ達人…平野アミさん

▽ひらの・あみ
 岡山県出身。美容専門学校の通信課程を修了後、ヘアメークをしながらスナックや居酒屋の手伝いをする。映画の製作や広告代理業を経て、合コンをコンセプトにした料理教室を主宰。2017年6月に「きになる嫁デラックス」を開く。

▽きになる嫁デラックス
 JR五反田駅西口から徒歩2分。おふくろの味ではなく、“嫁の味”をコンセプトに、野菜や薬味がたっぷりのヘルシーなおばんざいが日替わりで楽しめる小料理屋。メニューはなく、何軒目の来店かによって料理を適当に見繕ってくれる。東京都品川区西五反田1―9―3 リバーライトビル地下1階。

(日刊ゲンダイ2019年7月3日付記事を再編集)

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

フード 新着一覧


お手軽「ホタテフライのカシスソースとらっきょうタルタル」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・銀座の「ロックフィッシュ」の間口一就さん...
青森のソウルフードで「切込みのピザ」 発酵食品の三重奏
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・銀座の「ロックフィッシュ」の間口一就さん...
「キノコサーディン」缶のままコンロで加熱するだけで美味!
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・神田のトラットリア「ZeCT by Lm...
便利アイテムを活用!“手抜き”美味レシピ 2022.1.6(木)
 料理が苦手です。子どもの頃からそうでした。母のお手伝いをした記憶は皆無だし、調理実習やキャンプなどではいつも小さくなっ...
失敗しない「カマンベールフォンデュ」 温め直しOKの手軽さ
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・神田のトラットリア「ZeCT by Lm...
味変は食べるラー油で!「酒の供」納豆に卵黄とノリの三重奏
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・神田のトラットリア「ZeCT by Lm...
“ダンク”バーガーに挑戦! 2022.1.1(土)
 新年あけましておめでとうございます。2022年の元旦、いかがお過ごしでしょうか? 年末年始&お正月休みで、暇を持て余し...
箸が止まらなくなる!「万能薬味」肉にもスパイス料理にも
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・神田のトラットリア「ZeCT by Lm...
作り方は超簡単! 「ガリ豆腐」人気店の箸休めをアレンジ
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・神田のトラットリア「ZeCT by Lm...
香ばしくてトロトロ!「チーズ餅」イクラや明太子と合わせて
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・銀座の「bar NIKOKO」の乾喜代子...
ネコのシューミルフィーユ 2021.12.25(土)
 今年も残すところあと7日。冬至を迎え、寒さも忙しさも極まって参りました。クリスマスから年末年始にかけて、何かとケーキや...
「ラタトゥイユの牛肉煮込み」ローリエをたっぷりがポイント
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・銀座の「bar NIKOKO」の乾喜代子...
無印でも展開!コオロギのお菓子ってどうよ2021.12.23(木)
 12月15日、無印良品を展開する良品企画が「コオロギチョコ」を販売しました。全国の無印良品限定221店舗、および公式ネ...
お酒のアテになる「フルーツスムージー」 二日酔い防止にも
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・銀座の「bar NIKOKO」の乾喜代子...
東京浅草で出合った「山川光男」の正体 2021.12.21(火)
 前々から気になっていた「やきとん たくちゃん」(東京・浅草)へ。大ヒット! ねぎまもせせりも1本150円というお財布に...
「ピクルス&ロースト松の実」シンプルなものが一番おいしい
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・銀座の「bar NIKOKO」の乾喜代子...