「焦がし醤油のポテサラ」濃縮された醤油味でビールが進む

コクハク編集部
更新日:2020-06-18 06:00
投稿日:2020-06-18 06:00
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・渋谷にある「小料理 百けん」の松﨑友江さんに、和の風味が香る「焦がし醤油のポテサラ」のレシピを教えていただきました。

ベーコンとたくあんで異なる食感が楽しい

 渋谷の道玄坂のウラ、ラブホテル街の奥にあるのが百軒店エリア。そんな一角にある小料理屋「百けん」。近所のIT系サラリーマンやアパレル、芸能界などの関係者が、夜な夜な集まる隠れ家です。

「最近ではクラフトビールの有名店があったりして、にぎわっているんですよ」と女将の松﨑さん。

 独特の味と食感で定番人気なのが、今回ご紹介するポテサラ。焼きトウモロコシを思い出す、炭と醤油のいい香り~といったらイメージできるでしょうか。あの焦がし醤油にワサビをつけて食べる、和のポテサラです。

「ジャガイモはしっとり系より、男爵やキタアカリなど、ホクホクしたもののほうがおいしいですね」(松﨑さん)

 ベーコンとたくあんのみじん切りで、異なる食感を楽しませているところも斬新。濃縮された醤油味がたまりません。

【材料】

・ジャガイモ 中2個
・ベーコン 30グラム
・たくあん 3切れ
・ニンニク 1片
・オリーブオイル 大さじ1
・酒 大さじ2
・バター 20グラム(約大さじ2)
・醤油 大さじ2
・マヨネーズ 大さじ3
・コショウ 少々

 <付け合わせ> 
・レタス 少々
・水菜 適量
・ワサビ 少々

【レシピ】

1. ジャガイモを丸のままふかして皮をむき、スプーンで軽く潰しておく。
2. ニンニクをみじん切りにし、フライパンにオリーブオイルを引き、ニンニクに火が通ったら、角切りにしたベーコンを加える。
3. 2に酒を加え、アルコール分が抜けたら、バターと醤油を加え、液体からアメ状になり、ヘラにこびりつくくらいになったら火を止め、1のジャガイモとまぜる。
4. 3の粗熱がとれたら、たくあんとマヨネーズを加えてさらにまぜる。
5. 刻んだレタスと水菜を敷き、その上に3を盛り、仕上げにコショウを振り、皿の端にワサビを添える。

本日のダンツマ達人…松﨑友江さん

▽松﨑友江(まつざき・ともえ)
 1985年、千葉県生まれ。武蔵野美術大学卒業後、ジュエリーデザイナーを経て、料理の世界に。渋谷で大人が落ち着いて飲める小料理屋をコンセプトに2015年に渋谷・百軒店(ひゃっけんだな)に現店をオープン。季節の食材を使った日替わり料理や酒の肴(さかな)など、常連客を飽きさせないメニューに定評がある。

▽小料理 百けん
渋谷区道玄坂2―20―10 豊田ビル1階

(日刊ゲンダイ2019年9月3日付記事を再編集)

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

関連キーワード

フード 新着一覧


「ミニトマトのナムル」漬けダレがトマトの甘味を引き立てる
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・谷中の焼肉店「焼肉 炭聖」の許聖周さんに、...
スイーツ系おつまみ「黒豆クリームチーズ」で正月の箸休め
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は北海道・札幌の居酒屋「さかなとお酒 うぉんたな」...
「とこぶしの唐揚げ」間接的に火を入れてうま味を逃がさない
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・銀座の土佐料理店「トサ ダイニング おきゃ...
「大人のオムライス」鶏肉の中に焼き飯をたっぷり詰めて
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は広島市・鷹野橋駅の鉄板料理店「こぱん亭」の鬼頭典...
「アミエビキムチ」うま味を引き出すのはひとつまみの砂糖
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・銀座の割烹「銀座魚勝」の柳橋克彦さんに、和...
「シメサバとイチジクの前菜」切って盛りつけるだけでお洒落
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・渋谷のイタリアン「メリプリンチペッサ 渋谷...
「海苔の佃煮チンジャオロース」具と絡む濃厚なコクと照り
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は大阪・長堀橋「和旬 撫子」の卜部吉恵さんに、意外...
赤提灯メニューを気軽に!「箱シューマイからのエビチリ」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・五反田の小料理屋「きになる嫁デラックス」の...
「トンノ・エ・ファジョーリ」ツナ缶と白いんげん豆のサラダ
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・門前仲町のイタリアン「トラットリア ブカ・...
「ザンギのアジアン風」パクチーの根っこを捨てずに活用して
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・池之端の創作ビストロ「Cise」の宮武郁弥...
うま味がジュワ~ッとにじみ出る「しじみ出汁巻き卵」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・赤坂の居酒屋「がっしょ出雲」の野津宏太さん...
「仔羊のカレー煮込み 温玉のせ」卵を崩すタイミングに悩む
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・神保町のバル「Bal Marrakech」...
生もと系の酒にぴったり「腐乳拌魚生(マグロの腐乳和え)」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・千歳烏山の台湾料理店「天天厨房」の謝天傑さ...
「豚ひき肉とタケノコのレタス包み」パンチの効いた味と食感
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・築地の和食店「魚菜 まる富」の富成勝さんに...
みかんが香る「鯛のカルパッチョせとか風味のビネグレット」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は兵庫県・加古川のビストロ「ビストロ・エピ」の宮崎...
2つの新食感「生マッシュルームとプチヴェールのサラダ」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・吉祥寺のイタリアン「パノラマ キッチン」の...