「アボガドとアサリのぬた」森のバターを酢味噌が引き立てる

コクハク編集部
更新日:2020-09-19 06:00
投稿日:2020-09-19 06:00
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・渋谷の居酒屋「純米酒 三品」の稲原春香さんに、酢味噌で和えた「アボガドとアサリのぬた」のレシピを教えていただきました。

しっかりめのお酒と合わせて

 渋谷・道玄坂にある「純米酒 三品」は、その名の通り、オーナーこだわりの日本酒を数多く扱う、飲んべえにはたまらないお店です。当然、おつまみも辛党にはたまらないものばかり。

 こちらは「ぬた」。使う野菜はネギなどが定番ですが、目の前の皿にはアボカドがのっています。アボカドに酢味噌? 不思議な組み合わせも、一口食べてみれば納得です。

 酢味噌の酸味にからしの風味、そこに「森のバター」とも称されるアボカドの濃厚な味わいが驚くほどに合います。むき身のアサリの食感もたまらない。すぐに二口目を求め、箸が伸びます。感想を聞いた女将の稲原さんは、ニッコリ笑ってこう話します。

「酢味噌は日本酒なら何でも合います。あえて言うなら、しっかりめのお酒がいいですね。酢とからしは、お好みで加減してください。日持ちしますので、多めに作っていろいろな食材と合わせてもいいですよ。酢とからしを混ぜる前の玉味噌も甘くておいしいんです」

 味噌と酒、日本生まれの両者を合わせるのは舶来のアボカド。和洋折衷の一皿をお試しあれ。

【材料】

・アボカド  2分の1個
・アサリ(むき身)  7~10個
・酢味噌(味噌200グラム、卵黄1個、砂糖80グラム みりん大さじ1、酒大さじ2、酢大さじ4、からし大さじ1) 大さじ1

【レシピ】

(1)味噌、卵黄、砂糖、みりん、酒を弱火にかけ、照りが出るまで混ぜる。
(2)粗熱のとれた1に酢とからしを加えて混ぜる。
(3)一口大に切ったアボカドとアサリに2をかけて完成。

本日のダンツマ達人…稲原春香さん

▼いなはら・はるか
 6年間、西麻布の飲食店で働き、日本酒などの扱いを学ぶ。燗酒が好きなこともあって、「三品」で3代目店長を務めている。

▼純米酒 三品
 坂嵜透オーナーの「燗酒にする酒は安酒、良い酒は冷やで飲む、という間違った先入観をなくしたい」という理念の下、2011年に開店。燗酒メインで日本酒に合う一品も豊富。東京都渋谷区道玄坂2―20―26 藤和エクシール道玄坂B1。

(日刊ゲンダイ2018年9月26日付記事を再編集)

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

関連キーワード

フード 新着一覧


酸味と香りを楽しむ「ナスと豚しゃぶの梅干しカレー」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・千駄ヶ谷のカレーバー「ヘンドリクス 」の...
揚げ焼きで野菜の食感を残す「シュリンプ・ラタトゥイユ」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は横浜・野毛のビストロ「ジィーロ 」の市川路朗さん...
白子の美味しさを最大限に味わえる「タチ入りキンチャク」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は北海道・旭川の老舗居酒屋「独酌・三四郎 」の西岡...
インスタ映え「油揚げサンド」 少しずつ温めパリパリ食感に
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・末広町の和食店「神田明神下みやび本店 」の...
「シチリア風肉団子」刻んだアーモンドが程よいアクセントに
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・渋谷の隠れ家イタリアン「ピノサリーチェ」の...
味付けはあなた次第!どのお酒とも相性抜群 「挽き肉豆腐」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は横浜・阪東橋の広東料理店「壱龍釜」の唐子庭さんに...
「サバ味噌缶のチーズ焼き」フライパンいらずの簡単おつまみ
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・歌舞伎町で25年営業の老舗「ぱいんつりー」...
「とうもろこしとクリームチーズのかき揚げ」アツアツが美味
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は熊本市の創作居酒屋「旬家はちどり」の喰田信治さん...
種だと思ったら…「驚きのアボカド」は健康・美容にも効果的
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・月島のそばの名店「のぶ庵」の三宅泰子さんに...
美味しい糖質オフ「厚揚げのカリカリ焼きネギじゃこソース」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・新橋のドイツ料理が楽しめるワインバー「ワイ...
ピリッと「シイタケのオーブン焼きブラックペッパー風味」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・押上のスパイス料理専門店「スパイス・カフェ...
「saba-can」定番のサバ缶を野菜とスパイスでインド風に
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・経堂のインド料理店「ガラムマサラ」のハサン...
中目黒で大人デート 「グルドボワ」最先端フレンチの魅惑
 世界で最も多くの星を持つ魅惑の美食都市「東京」。飲食トレンドリサーチャーの山口えりこが、10,000円以下で最高の料理...
山口えりこ 2019-05-22 06:01 フード
「のどぐろ煮付け」たった10分でおつまみにもおかずにもなる
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・中目黒で新鮮な牡蠣とのどぐろを楽しめる専門...
3分で作れて激安「貝柱のずんだ和え」 味付けで西洋風にも
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・向島の老舗料亭「櫻茶ヤ」の添野光二さんに、...
「レンコンの紅しょうが焼き」味付けいらずで冷めても美味
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・門前仲町のミシュランにも掲載された割烹「ふ...