皮の中でスープ溢れる「餃子」 焼いても茹でても絶品です!

コクハク編集部
更新日:2021-03-17 05:53
投稿日:2021-03-15 06:00
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・水道橋の「台湾家庭料理・台北」の李伝英さんに、皮はもっちりで具はコクたっぷりの「餃子」のレシピを教えていただきました。

大量に作って冷凍庫に常備!

 大きめの餃子は皮がもっちり、具はコクがあります。

「うちの餃子の皮は手作りなんです。レシピでは中力粉を使いましたが、お店では水餃子の皮は薄力粉、焼き餃子は強力粉と使いわけています」

 餃子の話をしたら1時間では終わらないという料理長の学さん。具にもコツがあるそう。

「しっかり練り潰すので腕がパンパンになります。具を冷たくしておくのは包みやすいからです。焼いたり茹でれば、皮の中でスープになります」

 中華圏では、正月は雑煮ではなく水餃子を食べます。そもそも餃子の形は縁起担ぎで、昔の中国のお金の形に似せているのだとか。

「台湾の家庭では餃子は冷蔵庫に切らしません」

 大量に作ったら冷凍にしておけばよい。

材料

 20人前(100個)

<ゼラチンスープ=A>
・豚足 2本
・もみじ(鶏の足) 500グラム
・水 3リットル

<具=B>
・豚ひき肉 500グラム
・塩 10グラム
・コショウ 10グラム
・ゴマ油 80グラム
・背油 80グラム
・長ネギ みじん切り 50グラム
・ショウガ みじん切り 小さじ1
・ニラ みじん切り 1束
・キャベツ みじん切り(水気は絞る) 1玉
・醤油 15グラム

<皮=C>
・中力小麦粉 1キログラム
・水 500ミリリットル

レシピ

<A> 
(1)鍋に水、豚足、もみじを入れて弱火で1時間煮て、冷ましてゼラチン状にする

<B>
(2)ボウルに肉を入れて、塩・コショウを入れ、練り潰すように10分ほどよく混ぜる
(3)醤油を入れてさらに10分ほど練る
(4)さらにAを150グラム、背油、ゴマ油を入れて混ぜる
(5)残りの具材を入れてまぜ、冷蔵庫に1時間ほど入れて固める

<C>
(1)小麦粉に水を混ぜて、こねてまとめる
(2)6等分にする。1つの塊を棒状にのばし、ペットボトルのキャップくらいの大きさに切り分けていく。切り分けるまで、ほかの塊は乾燥しないようにラップをしておく
(3)麺棒で直径8センチくらいに丸くのばす。真ん中はあまりのばさないようにして、すべてを皮にする
(4)皮(C)に具(B)を10グラムずつのせて包んでいく。皮は粘着性があるため水をつけなくても半分に包める

 <水餃子> 
(1)塩4グラムを入れた3リットルのお湯を沸騰させ、餃子を入れ8分茹でる。冷凍は10分。皮が破けるため踊らない火力に

 <焼き餃子> 
(1)油を引いたフライパンに水を入れて、6分ほど蒸し焼きにしたあと、かりっとさせるため、油を足して焼き目をつける

本日のダンツマ達人…李伝英さん

▽李伝英(リ ツァイユン)
 1947年、韓国で中華料理店を営む家に生まれる。台湾に渡ったのち、76年に日本に。日本人男性と結婚し、96年から神田三崎町で台湾料理店を開業。現在は中華料理の他店で10年間修業した息子・光村学さんが料理長を務めている。

▽台湾家庭料理・台北
 台湾の家庭料理がコンセプトで水道橋・三崎町で26年間親しまれる独立系の老舗。東京ドームと後楽園ホールが近いことから、野球、プロレスやボクシング、マスコミ関係者もよく訪れる。試合後の選手らと会うことも。気さくなママを慕って通う常連客も多い。肉団子が名物。東京都千代田区神田三崎町2―19―9 MMビル1階。

(日刊ゲンダイ2021年3月9日付記事を再編集)

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

フード 新着一覧


 「肉のハナマサ」で激ウマポテチを発見!2021.10.7(木)
 関東地方を中心に展開しているスーパー「肉のハナマサ」は、とにかくお肉が安く買えるということで有名ですよね。筆者も月に1...
ほっぺた落ちる「鶏そぼろ」で温玉うどん♡ 2021.10.6(水)
 デジタル大辞泉によると、 【ほっぺたが落ちる】たいへんおいしいことを表す言葉。ほおが落ちる。  そうなんで...
「ちりめんじゃこ山椒煮」丁寧に極力時間をかけて煮詰める
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・鐘ヶ淵の鳥割烹「鳥田中」の田中惣一郎さん...
「半熟!味付きうずらの卵焼き」極意は“お湯で温めておく”
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・鐘ヶ淵の鳥割烹「鳥田中」の田中惣一郎さん...
「コンビネーションカレー炒め」予約の取れない店のまかない
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・鐘ヶ淵の鳥割烹「鳥田中」の田中惣一郎さん...
「鶏すき焼きの黄金比のたれ」コクとうま味の秘密はザラメ
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・鐘ヶ淵の鳥割烹「鳥田中」の田中惣一郎さん...
甘くて香ばしい「海老芋の唐揚げ」思わず笑みがこぼれます
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・鐘ヶ淵の鳥割烹「鳥田中」の田中惣一郎さん...
今が旬! ぶどう4種を食べ比べ 2021.9.29(水)
 信州の知り合いから、ぶどうをいただいたので食べ比べてみました。一度に一房を平らげてしまうほどのぶどう好きの筆者。こんな...
「鶏そぼろ豆腐」プロの仕上がりに少しでも近づける技とは?
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・鐘ヶ淵の人気焼き鳥店「鳥田中」の田中惣一...
「豚肩ロースで作るふわトロ角煮」煮込み1時間の時短レシピ
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・築地のイタリアンバル「TIME」の時任健...
色鮮やか!「季節野菜のピクルス」は下準備とスパイスが肝
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・築地のイタリアンバル「TIME」の時任健...
大人のティラミス 2021.9.24(金)
 今回は「大人のティラミス」レシピを紹介していきたいと思います! 前回のアマトリチャーナに引き続き、本格イタリアンのお料...
「ブロッコリーのアーリオ・オーリオ」茹で時間は1、2分でOK
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・築地のイタリアンバル「TIME」の時任健...
「たっぷりキノコのアヒージョ」キノコは“事前に冷凍”がコツ
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・築地のイタリアンバル「TIME」の時任健...
ピーマンと豚肉好きにはたまらないレシピ 2021.9.21(火)
 この夏、ピーマンの料理をたくさん食べました。一時期、台風などの悪天候が重なり高騰したこともありましたが、それでも手頃で...
「ジャガイモのアンチョビーマヨネーズ」至福の無限ループ!
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・築地のイタリアンバル「TIME」の時任健...