蔵前の出来立てほやほや名物! 2021.4.19(月)

コクハク編集部
更新日:2021-04-19 06:45
投稿日:2021-04-19 06:00

「東京のブルックリン」などといわれる街、蔵前(台東区)。数年前からそう呼ばれることが多くなり、雑誌の街歩きやオシャレスポットとして時折、特集が組まれていますが、実際はもっと地味というか(苦笑)、落ち着いたエリアです。

 ですが、ここ1年でしょうか。これまでの比ではないくらい新しいお店が増えてきて、FOOD系でいえば、レモンサワーと鶏唐揚げを売りに掲げる立ち飲みの「イエロ」、食べログ百名店のハンバーガー「マクレーン」の2号店ダイナー、旭川からお引越ししてきた「居酒屋旭一」……。元気かつホットなエリアっぽいと遅ればせながら感じております。

 そして、また新たに1軒。なんなんだろう、ここは?

界隈では知られたビルの1階に

 ビル路面の1階、前を通るとずーっとシャッターが降りている。なにかのお店ではあるんだろうけれど……と、不思議に思っていたのですが、土曜夜のことです。シャッターが半分上がっている。そして明かりが灯っているではないですか。

 チラッと覗いてみるとすぐ手前にガラス張りの商品ケースがあり、奥には業務用の冷蔵庫とキッチン。そして作業台には小さな焼き菓子らしきものがずらりと並んでいる……。おそらくここは洋菓子屋さん。

 このタイミングで仕込んでいるとなれば、明日はお店が開いているはず。そう思って翌日の日曜昼下がり、訪れてみると、ビンゴでした。そして列をなしている!

 聞けば、今月10日にオープンしたばかりとのこと。お店の名前は「アトリエ タミゼ」、小さな焼き菓子のお店でした。しばらくは土・日曜のみの営業で、私が訪れたのは“オープン4日目”(2週目の日曜日)の出来立てほやほやのタイミングです。

すでに人気店になりつつある!

 同じく蔵前エリアにある有名な焼き菓子のお店「菓子屋シノノメ」から独立されたとのことで、アンテナを張り巡らせているオトナ女子たちにはすでに知られた存在のよう。「あ、ここ、ここ♡ レモンケーキが食べたい」とオシャレなアラサー女子の2人組が嬉しそうに話しています。

 わ、そうなのね。うんうん。早速、アラフォーも買ってみます(苦笑)。15時過ぎに伺ったのですが、売り切れもちらほら出ているようで……見るからにおいしそうだった(そして美しかった!)「レモンケーキ」(420円)と「キャロットケーキ」(400円)を購入しました。

レモンの爽やかさが口いっぱいに広がり…

 まずは、真似っこして買ったレモンケーキ。カットした切り口からレモンの香りがふわっと立ち上がってきます。ひと口、パクッとするとバターとレモンの風味が絶妙でサックリと軽やかなケーキに、シャリシャリッと心地よいアイシングが口の中でハーモニーを奏でています。レモン汁の爽やかな味わいが口の中に広がって……ああ、幸せ。

キャロットケーキのお味は?

 お店のInstagramにも投稿されているキャロットケーキは、上にフロスティング(白いクリーム)がたっぷりと鎮座しています。クリームチーズとサワークリームのほんのりとした酸味がとても心地よく、人参を使ったケーキ生地にとってもマッチしています。おまけに、いちじくのツブツブ、くるみのザクザクっとした食感もひと口頬張るごとに楽しい気持ちに……。

 添加物不使用の、昨晩から丁寧に仕込まれていた焼き菓子。作り手の愛情が伝わってきます。お目にかかれなかったサクラのケーキとアプリコットタルトも食べてみたいなあ。

 蔵前の新しい名物になりそうな予感。スイーツ好きの皆さま、一度、覗いてみてはいかがでしょうか(マスク着用、感染症対策はしっかりとした上で、ですね!)。

(編集O)

住所
東京都台東区蔵前4-14-11 ウグイスビル102

営業時間
12時〜19時(商品がなくなり次第終了)、当面の間は土・日曜のみ営業

インスタグラム
@atelier_tamiser

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

関連キーワード

フード 新着一覧


沖縄気分を満喫! 2021.8.15(日)
 夏本番の暑さ、本来であれば南の島でリゾートを満喫したいですが、沖縄は緊急事態宣言中です。早く事態が落ち着くことを祈りつ...
職人の知恵! 市販の塩昆布で作る「白身魚の塩昆布和え」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・大手町の「鮨 今よし」の今井彦人さんに、...
「マグロの漬け」程よく漬かって新鮮味も失わないコツは?
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・大手町の「鮨 今よし」の今井彦人さんに、...
ポリッと「キュウリのポン酢漬け」 夏だからこそおいしい!
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・大手町の「鮨 今よし」の今井彦人さんに、...
ネギトロと納豆と…「ばくだん」はトッピング次第で十人十色
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・大手町の「鮨 今よし」の今井彦人さんに、...
「イクラと明太子の真砂和え」意外にも“魚卵×魚卵”が合う!
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・大手町の「鮨 今よし」の今井彦人さんに、...
「鶏の半身揚げ」低温調理でウマ味をギュッ!と閉じ込める
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・高円寺の居酒屋「あんぽんたん」の村山正人...
「サバ缶の味噌マヨグラタン」トースターで驚きの完成度!
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・高円寺の居酒屋「あんぽんたん」の村山正人...
テッパン「夏アイス」5選! 2021.8.5(木)
 毎日うだるような暑さが続いてますが、夏バテしていませんか? 筆者は、もしクーラーのない時代に生まれていたら、ソッコー夏...
「水ダコの和風カルパッチョ」薬味たっぷりサラダ感覚で!
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・高円寺の居酒屋「あんぽんたん」の村山正人...
最旨っ!ペヤング「獄激辛にんにく」実食 2021.8.3(火)
 まるか食品の「ペヤング獄激辛シリーズ」に新しい仲間が加わりました。その名も「獄激辛にんにくやきそば」! 夏だからね、に...
「アボカドの卵黄づけ」だし醤油に15分漬けて卵を落とすだけ
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・高円寺の居酒屋「あんぽんたん」の村山正人...
「水なすのみょうが味噌かけ」味噌と砂糖のバランスがカギ
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・新橋の寿司割烹「和肴房 なつ」の佐藤文彦...
「鰹のミルフィーユ」10分漬け込むだけで濃厚な味わいに
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・新橋の寿司割烹「和肴房 なつ」の佐藤文彦...
「しらすと数の子の梅びしお和え」ご飯にもパスタに和えても
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・新橋の寿司割烹「和肴房 なつ」の佐藤文彦...
「蒸し寿司の餡かけ」そばつゆの甘い餡としゃりの酸味が絶妙
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・新橋の寿司割烹「和肴房 なつ」の佐藤文彦...