「そうめんの熱々サラダ油かけ」ニンニクの香りが引き立つ

コクハク編集部
更新日:2021-06-27 06:00
投稿日:2021-06-27 06:00
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・池袋の中国西北家庭料理店「沙漠之月」の英英さんに、ニンニクの香り引き立つ「そうめんの熱々サラダ油かけ」のレシピを教えていただきました。

食べるラー油をたらしても美味!

 材料は全て日本のスーパーで簡単に手に入るものばかりですが、斬新な麺料理です。冷やし中華でもないし、焼きそばとも違います。あえて言えば、油そばに近いですね。

「張掖では、麺が一番の主食です。手延べ麺は、切れてしまわないように塩を練り込むので、現地の麺の味は日本のそうめんより濃いんです。だから、少し塩をふりかけると、現地の味に近づきます。張掖では、常温のスープに浸したものも好まれていますよ」

 熱々のサラダ油がニンニクの香りをグッと引き立てます。これがゴマ油だと、しつこくなり過ぎるのかもしれません。ピリ辛の一味唐辛子との相性も抜群です。辛い味が好きなら、食べるラー油などを垂らしてもいいでしょう。具材と麺を混ぜながら食べると、立派な酒のツマミになります。

「野菜は冷蔵庫にあるものなら何でもOK。お好みでいろいろ試してみてください」

 野菜の量を増やせばヘルシー感満点です。これからの季節、いつものそうめんに飽きたらぜひ試してみてはいかが?

材料

・そうめん 100グラム
・ホウレンソウ(冷蔵庫にある野菜なら何でもOK)
・おろしニンニク
・塩
・粉さんしょう
・一味唐辛子
・黒酢(or米酢)
・長ネギ 少々
・サラダ油 少々

レシピ

(1)ホウレンソウなどの野菜を食べやすいサイズに切って茹でて、水洗いする
(2)そうめんを茹でて、水洗いする
(3)どんぶりに、そうめんを入れ、ゆでた野菜とお好みで細切りのニンジン、細切りハムを加えて刻みネギ、おろしニンニクを盛り付ける
(4)一味唐辛子、粉さんしょう、塩をかけ、最後にアツアツのサラダ油、黒酢をかけて出来上がり

本日のダンツマ達人…英英さん

▽英英(いん・いん)
 1975年、中国甘粛省張掖市出身。日本人男性と結婚後、97年に来日。2000年からは、中国に戻って甘粛省敦煌市でカフェを6年間経営。12年に東京・池袋で「沙漠之月」をオープンした。

▽沙漠之月
 JR池袋駅から徒歩約10分。駅東口の繁華街から離れた大通り沿いの雑居ビル3階に入居する同店は、カウンター5席とこぢんまりしている。日本では珍しい甘粛省料理を楽しめる。餃子に麺、肉や野菜とメニューは多彩。ビールに紹興酒、白酒、日本酒も用意している。流暢な日本語を操る英さんのトークは軽妙で、客の好みに合わせた料理を提供してくれる。知る人ぞ知る名店だ。東京都豊島区東池袋2―63―15 3F。

(日刊ゲンダイ2021年6月19日付記事を再編集)

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