「ピーマンとツナのサラダ」ピーマンのしんなり加減はお好みで

コクハク編集部
更新日:2021-09-06 06:00
投稿日:2021-09-06 06:00
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・芝公園の「イタリア料理 樋渡」の原耕平さんに、「ピーマンとツナのサラダ」のレシピを教えていただきました。

ツナ缶はオイル漬けのほうがリッチな仕上がりに

 原さんが作る料理は、ワインが進むのに塩加減は最低限。すっきりと酸が効いていて、香りやテクスチャーの変化がおのずとワインを呼ぶのです。

「店ではもちろん丁寧な仕事をしますが、自分で作って食べる“ダンツマ”は、作るのも食べるのも気楽が一番。そして、お酒の邪魔をしないことが大事です。料理人とはいえ、市販品に手を加えたり、レンチンで野菜に火を入れたりも普通にしますよ」

 ツナ缶を使ったピーマンとツナのサラダは、ピーマンにサッと火を入れてしんなりさせるのがポイント。茹でても、焼いても、ラップに包んでレンチンでも何でもいいそうです。茹で加減もお好みで。シャキシャキ感を残したければ、サッと茹でるだけでOKです。

「イメージとしては、トンナートソースでパプリカのマリネを食べる感じです」

 トンナートソースとは、北イタリア・ピエモンテ州の郷土料理で、ツナとマヨネーズのソース。野菜だけでなく肉料理にも合う万能ソースです。

「ツナ缶はオイル漬けのほうがリッチな仕上がりになります。インゲンなど青みのある野菜だったら何でも合いますよ」

 合わせるお酒は意外にも芋焼酎のソーダ割り。

「自宅では大体『黒霧島』のソーダ割りにレモンをきゅっと搾って飲んでいます(笑い)」

材料(2人分)

・ピーマン 5個
・ツナ缶(小) 1缶(70グラム)
・マヨネーズ 大さじ1
・しょうゆ 小さじ2分の1
・かつおぶし 適量

レシピ

(1)ピーマンは半分に切って、ヘタと種を取り、食べやすい大きさに切って、好みの硬さに茹でる
(2)ボウルに水気を切った1、オイルを切ったツナ缶を入れ、マヨネーズ、しょうゆを加えて和える
(3)器に盛り、かつおぶしをかける

本日のダンツマ達人…原耕平さん

▽原耕平(はら・こうへい)
 1985年、神奈川県生まれ。服部栄養専門学校在学中から東京・麻布十番「ラ・コメータ」でアルバイトをし、卒業後そのまま就職。その後、表参道「フェリチタ」(現在は閉店)の岡谷文雄シェフの下で2年間修業。25歳でイタリアに渡り、1年間の修業を経て帰国。麹町「ロッシ」で再び岡谷シェフのもとで腕を磨く。神保町「ジロトンド」料理長を経て、2019年10月に独立。33歳で芝公園に「イタリア料理 樋渡」をオープン。

▽イタリア料理 樋渡
 店名は原さんの実家の屋号。モットーは、日本の食材を生かしながら、本物のイタリア料理を作ること。8月12日には店から徒歩2分の場所に立ち飲みもできる総菜店「芝惣菜所」もオープン。東京都港区芝2-15-4。

(日刊ゲンダイ2021年8月31日付記事を再編集)

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

フード 新着一覧


「豚肉のネギまみれ」ネギの辛味が豚肉のウマ味を引き立てる
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・新橋の割烹「銘酒処 木曽路」の丸山陽三さ...
「ホタルイカのふきのとう味噌」旬の素材爆発の究極のツマミ
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、大阪・福島の割烹「お酒とさかな かけはし」の梯...
スーパーの安価なマグロが早変わり!「ねっとり漬けマグロ」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、大阪・福島の割烹「お酒とさかな かけはし」の梯...
「空豆のからすみはさみ揚げ」一品で2つの風味が味わえる!
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、大阪・福島の割烹「お酒とさかな かけはし」の梯...
「春かつおの梅しそ酒盗和え」季節感あるさっぱりした味わい
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、大阪・福島の割烹「お酒とさかな かけはし」の梯...
「レンコンの醤油焼き」味と香りとサクサク食感を楽しめる!
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、大阪・福島の割烹「お酒とさかな かけはし」の梯...
「ペヤング獄激辛カレー」を食べてみた 2021.4.10(土)
 今年の1月にまるか食品から“獄激辛シリーズ第2弾”として発売されて以来、SNSやYouTubeを賑わせている激辛のペヤ...
「フレッシュマッシュルームのサラダ」薄く切るほど美味しい
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・四谷三丁目の「Beer, etc.」の鵜...
「ほうれん草と卵のナムル」計量スプーンで手軽にタレ作り!
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・四谷三丁目の「Beer, etc.」の鵜...
市販のサラチキで簡単おつまみ「鶏むね肉のカチョエペペ風」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・四谷三丁目の「Beer, etc.」の鵜...
「酒呑みのポテトサラダ」燻製たくあんとカレー粉を“後のせ”
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・四谷三丁目の「Beer, etc.」の鵜...
「やみつき白菜」塩昆布&ゴマ油&にんにくの“最強トリオ”で
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・四谷三丁目の「Beer, etc.」の鵜...
スープストックタイリョー 2021.4.4(日)
 一人暮らしです、わびしいです。朝からせっせと食事を作る元気はありません。張り合いもありません。それでも、毎日朝はやって...
甘さと辛さの“無限ループ”に陥る…「ピリ辛ナスの煮びたし」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・築地の「すぽーつ居酒屋おかだ」の岡田晋平...
「ササミとザーサイの和え物」食感と薬味の辛味が小気味いい
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・築地の「すぽーつ居酒屋おかだ」の岡田晋平...
「薬味たっぷりのカツオたたき」大葉とミョウガでさっぱりと
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・築地の「すぽーつ居酒屋おかだ」の岡田晋平...