W不倫に溺れ、別居した元妻から婚姻費月10万円を請求された

tumugi・ひでまる ツレ婚夫婦ライター
更新日:2022-06-30 18:48
投稿日:2022-04-26 06:00

別居期間中の生活費(婚姻費用)について

さて、ここまではドロドロしたドラマのような話が続きましたが、ここからは実に現実的な話になります(皆さんにとっては、私の個人的な話よりも、こちらの話題の方が気になる話かもしれません……笑)。

 晴れて(?)別居生活となった私たち夫婦ですが、その間の生活費はどのようにしていたのでしょう。結論から言うと、別居生活の間、「婚姻費用」という形で私は毎月妻に生活費を払っていました。

 民法760条では、「夫婦は、その資産、収入その他一切の事情を考慮して、婚姻から生ずる費用を分担する」と定められています。つまり、婚姻期間中の家賃や食費、子供の教育費などの生活費は、収入などを考慮したうえで、夫婦お互いで払う必要がありますよ、ということが定められているのです(当たり前のことですが)。この「婚姻期間中」には、当然ながら別居期間も含まれています。

 婚姻費用の払い方や金額については、夫婦間で話し合って決めることも可能ですが、相手方が話し合いに応じない場合には、裁判所に申し立て請求することも可能です。

子供には罪はない!「妻の不貞」が原因でも月5万円を負担

 具体的な金額はお互いの収入や子供の人数、子供の年齢により総合的に判断されますが、例えば5歳の子供がいる夫婦で、夫が年収500万円、妻が年収50万円の場合でいくと、月8万円~10万円が相場となっています。

 私の場合、相場で考えると10万円程度が妥当な金額ではあったのですが、今回の別居は「妻の不貞」がその原因となっています。婚姻費用を請求する側に別居に至った原因がある場合は、法律上「権利の濫用」とみなされ、その一部、または全部が認められない場合があります。

 ただし、子供の生活費に関しては別です。子供には何の罪もありません。たとえ妻の不貞が原因で子供と別居することになったとしても、子供の生活費はお互いで負担する義務があるのです。

 こういった事情から、私たちの場合は話し合いの末、相場の半額である「月5万円」で決着しました。

現代だからこそ「別居」という選択肢

 さて、これまで2回に分けて、妻の浮気発覚から別居生活、また別居生活中の生活費に関するお話しをしてきました。

「別居をする」となると、特に専業主婦の方の場合は、その後の家賃や食費、教育費など、どうしてもお金の面で不安な気持ちがあると思いますが、法律上そこに関しては「婚姻費用」という形でしっかりと担保されています。

 結婚の前の同棲とはわけが違いますが、離婚を考えているもののそこまで踏み出す勇気もなく、ただモヤモヤした日々を過ごすよりは、思い切って「別居」という形を取りお互いの必要性や存在意義を確かめてみる、というのも悪くない選択肢なのではないかな、と思います。

 事実、最近では「別居婚」というスタイルで生活する夫婦も増えてきており、何事も飽和状態の現代社会では、それぐらいの距離感がベストなのかもしれません。

 ちなみに別居生活から9カ月程度経過した後、私たち夫婦は正式に離婚しました。最終的にそこに至るまで、これまた一悶着も二悶着もあったのですが、それはまた、別のお話……。

 次回へ続きます。

 ◇  ◇  ◇

本連載は離婚したくてもお金の問題で身動きが取れない“離婚予備軍”の方々に知って欲しい話をお伝えするものです。決して、離婚を推奨するものではありません。ただただ、素敵な未来への糸口やヒントになれば幸いです。

tumugi・ひでまる
記事一覧
ツレ婚夫婦ライター
10代で結婚、20代で離婚した3人の子を持つ占い師ライターtumugiと、元妻に2回も不倫サレてバツイチとなった会社員のひでまるが出会い、ステップファミリー(子連れ再婚)に。夫婦ともにFPの資格を所持し、保険会社勤務の経歴を持つ。自らの体験から『ステップファミリーの本音』をテーマに情報発信をしている。ステップファミリーを目指す方の背中を押すべく占い×実体験のアドバイスを用いて活動中!
ブログYouTubeXInstagram公式LINE
◆相談はこちら

関連キーワード

ラブ 新着一覧


“残念彼氏”に共通する6つの特徴&捕まりやすい女性のタイプ
 彼氏と一緒に過ごしていく中で、「付き合いたての頃となんだかイメージが違う……」と思うことありませんか?もしかしたらそれ...
恋バナ調査隊 2020-03-26 06:00 ラブ
ついに夫婦間に影響が “コロナ別居”に至った3つの家庭の場合
 良いか悪いかは別として、新型コロナがきっかけで別居に踏み切った夫婦も出てきています。  魑魅魍魎(ちみもうりょう)...
並木まき 2020-05-03 07:24 ラブ
結婚に見た目は必要?「ラブ・イズ・ブラインド」に学ぶこと
 コロナの影響で家にこもる時間が急増加! そんなときは、Netflix鑑賞がはかどってしまいますよね。「テラスハウス」を...
しめサバ子 2020-03-25 06:00 ラブ
マッチングアプリで可能性を広げる!メリットとデメリット
 あなたは、「マッチングアプリ」にどんなイメージを持ちますか。きっと、「危険じゃないの?」と思う人も多いはず。しかし、マ...
恋バナ調査隊 2020-05-20 11:20 ラブ
マッチョな彼の筋トレ部屋で見た“衝撃のグッズ”に震えた夜
 いつの時代にも“マッチョ好き”な女性は一定数います。マッチョ好きな女性だったら、筋肉もりもりの彼と付き合えたらどんなに...
田中絵音 2020-03-24 06:00 ラブ
“SNSで20代を装い若い男に口説かれる” そんな映画を見ました
 若い頃に戻って、もう一度、若い男と燃え上がる恋をしてみたい!そう思うアラフォー、アラフィフさんも多いかと思います。そん...
内藤みか 2020-03-23 06:00 ラブ
「この人かも!?」男性が女性に運命を感じる10の瞬間とは♡
 好きな人ができた時、「この人が運命の相手かも!?」と感じたことがある方は多いでしょう。この運命論を信じているのは、なに...
「今は結婚する気ない」と言う彼氏の胸の内とメス力的攻略法
 ど本命から降格することはありますか? 彼が別れをちらつかせた時点でど本命ではないって本当ですか?  私は27歳の...
神崎メリ 2020-03-25 17:41 ラブ
新型コロナ禍を機に…リモートで愛を育むデートを考えてみた
 新型コロナの影響で外出を控える人が続出中。意中の彼とデートができない!とお悩みの方に、リモートでも可能なデートプランを...
しめサバ子 2020-05-03 07:21 ラブ
強い男性に惹かれるのはなぜ?本当に“強い”男性の特徴7つ
 女性からリードされたい草食系男子や女性に寄り添う中性的な男性もいる中、やっぱり彼氏にするなら「強い男性」が良い!という...
孔井嘉乃 2020-03-21 06:00 ラブ
忍び寄る「新型コロナ離婚」 彼はあなたを守ってくれますか
 男女問題研究家の山崎世美子(せみこ)です。この3月11日で、東日本大震災から9年という月日が経ちました。歴史的な大災害...
山崎世美子 2020-05-12 04:16 ラブ
新型コロナの影響はここにも…姑が言い放った仰天発言3選
 新型コロナ対策の影響は、生活のあらゆる面に及んでいるようで、義母からのこれまでとは異なるトンデモ要求に頭を抱えている人...
並木まき 2020-05-03 07:23 ラブ
夫をまるでウイルス扱い…鬼嫁たちの“新型コロナ対策”3選
「鬼嫁」と呼ばれる妻の中には、あからさまに自分さえ良ければいいとばかりの行動に出る人も少なくありません。魑魅魍魎(ちみも...
並木まき 2020-05-03 07:25 ラブ
恋愛にドライな“D男子”にハマる? 特徴や攻略法をチェック♪
 “草食男子”や“ドS男子”など「◯◯男子」という言葉が、近年流行っていますね。その中でも巷で話題の、“D男子”ってご存...
リタ・トーコ 2020-03-19 06:00 ラブ
年上女性があっけなく落ちる! 年下男子からの“殺し文句”
 年下の男性は、同世代の男性や年上の男性に比べて、無邪気で素甘えたがりです。そんな彼らは好意の言葉も割とストレートに表現...
内藤みか 2020-03-19 09:38 ラブ
“恋愛が面倒くさい”と思う女性に見られる5つの理由&改善策
「恋愛したいけど、なんだか面倒臭い……」そう思ってしまう女性は多いようです。でも、そんな気持ちを放っておくと、いつしか恋...
恋バナ調査隊 2020-03-18 06:26 ラブ