「キノコ入りTKGと味噌汁」食感とコク、最強の卵かけご飯!

コクハク編集部
更新日:2022-05-16 06:00
投稿日:2022-05-16 06:00
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・神宮前のマッシュルーム専門店「マッシュルームトーキョー」の鈴木淑之さんに、キノコのうま味がたまらない「TKGと味噌汁」のレシピを教えていただきました。

キノコのうま味×濃厚生卵

 グルタミン酸が豊富でうま味が強いマッシュルームに、バターの風味をまとった濃いめの味付けの醤油ダレが絡んで、そこに溶いた生卵がドバッとかけられると、食感とコクのハーモニーが生まれます。

 想像しているよりも、さらにおいしい! キノコ好きにとって、これは史上最強の卵かけご飯でしょう。

 もちろん、それほどキノコに思い入れがない人でも、「ホウ、ホウ」と顔が綻ぶはず。心をわしづかみにする一品です。日本酒とよく合うし、飲んだ後の締めのご飯としても。

「マッシュルームが汗をかいたら醤油を加えて火を止め、バターを加えてまとめます」

 合わせる味噌汁のだしもマッシュルーム。店ではそれだけで作ってしまいますが、家庭では、ほんの少し、かつおだしを加えた方が失敗しないかもしれません。

「だしには少し熟成して黒くなったものを使った方がいい。冷凍庫で保存しておくと繊維が壊れて、風味がより出やすくなりますよ」

 生でも良し、炒めても良し。その上、揚げても、だしでも良し。マッシュルームは万能でした。

【材料】

・ジャンボマッシュルーム 2個(くし形に8~10個にカット)
・生卵 2個
・サラダ油 大さじ2
・バター 20グラム
・ご飯 どんぶり2杯
・刻みのり 適量
・白ごま 適量
・芽ネギ(万能ネギ) 少々
・醤油 大さじ2
・長ネギ 20グラム

【レシピ】

(1)フライパンにサラダ油を半量引き、中火で長ネギに色がつくように炒め、取り出す。

(2)同じフライパンに残りのサラダ油を引きマッシュルームを入れ、水分が出てくるまでしっかりと炒める。しんなりしたら弱火にして醤油を加え、よく絡める。

(3)火を止めてバターを入れ、しっかりと絡める。

(4)どんぶりにご飯を入れて3をのせる。1の長ネギと刻みのりをのせる。生卵を溶き、かける。仕上げに白ごまと芽ネギをかける。

【味噌汁】

・マッシュルーム 4個(好みの大きさにカット)
・味噌 適量
・水 300㏄
・粉末かつおだし 適量

【レシピ】

(1)鍋に水とマッシュルームを入れ、5分くらい煮る。

(2)味噌を加えて仕上げる。かつおだしを加える。

本日のダンツマ達人…鈴木淑之さん

▽鈴木淑之(すずき・としゆき)

 子供のころ、11歳上の兄に連れられて訪れた東京・田端のレストランで食べたポークカツに感動、料理人を志す。芝パークホテルで30年、フレンチレストランで料理長などを経験。「MUSHROOM TOKYO」のオープンから料理長を務めている。

▽マッシュルームトーキョー

 マッシュルーム料理の専門店として2014年4月2日にオープン。生産者の味を壊さないシンプルな味付けで、マッシュルーム愛好家を増やしている。昨年6月、兵庫県姫路市に2号店の「MUSHROOM TOKYO HIMEJI」もオープンした。

東京都渋谷区神宮前6-2-4

(日刊ゲンダイ2020年3月28日付記事を再編集)

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

関連キーワード

フード 新着一覧


「干し柿バター」切って“酒マリネ”をして混ぜて待つだけ!
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・赤坂の居酒屋「赤坂 まるしげ」の与那覇朝雄...
「千枚蕪と柿の酢物」シャクシャクとトロッのハーモニー
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は福岡・中央区にある「博多料亭 稚加榮」の平山克浩...
生のカリフラワーを使うのがポイント!「いもフラワー」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・有楽町のフレンチレストラン「Restaur...
彩り野菜と塩がうまさを引き立てる「鯛のカルパッチョ」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は大阪・西区のイタリア料理店「トラットリアパッパ」...
ふわっとした食感に仕上がる「白子のバターしょうゆ焼き」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・赤坂の和食店「多に川」の阿部学さんに、軽い...
玉味噌の風味とナスが溶け合う「米ナスの田楽牛肉添え」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は千葉県・流山市の老舗割烹「割烹柳家」の青柳宏幸さ...
「きのこのマリネ 半熟卵添え」一晩寝かせてマイルドな味に
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は大阪・豊中市のフレンチ「ビストロ・リッペ」の中尾...
【パクチーえび餃子】パクラー集合! お好みで追いパクも♡
「仲良しメンバーで年末集まろ~!」「鍋パーティーしよ~!」などとワイワイごはん会の計画を立てている方に朗報です!(笑)今...
ぐっち夫婦 2020-01-15 14:57 フード
外はカリッと中はふわっふわ「ジャガイモとツナのフリコ」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・学芸大学のイタリアン「あつあつ リ・カーリ...
砂肝の皮を使った「砂肝ポン酢」 コリコリ食感がやみつきに
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・吉祥寺の焼き鳥店「焼き鳥 しょうちゃん」の...
すし酢を使ってまろやかな味に「トマトとバジルのマリネ」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は札幌・すすきのの居酒屋「おばんざい屋 まる」の平...
「シュークルート」寒い夜は煮込み料理で体の芯から温まろう
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・浅草橋のビストロ「ジョンティ」の斎藤光さん...
「数の子の芋サラダ」定番のポテトサラダが“和”のおつまみに
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・銀座の寿司の名店「銀座 すし延」の伊東純司...
おなじみのスナック菓子が大変身!お手軽「ポテサラ明太」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・人形町の和食料理店「いわ瀬」の望月洋介さん...
銀座の名店の味を自宅でも!ヘルシーな「季節野菜のマリネ」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・銀座のフレンチ「ルヴァン・エ・ラ・ヴィアン...
肝を加えてコクを出す「サンマとクリームチーズのリエット」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は沖縄・那覇のビストロ「Refuge」の大城忍さん...