「もずくの天ぷら」スナック感覚でオリオンビールとご一緒に

コクハク編集部
更新日:2022-07-29 06:00
投稿日:2022-07-29 06:00
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・江戸川の「沖縄料理 居酒や こだま」の児玉江美子さんに、濃厚な甘味と爽やかな香りの「もずくの天ぷら」のレシピを教えていただきました。

小麦粉は水で溶かないのがポイント

「東京の天ぷらと違って重曹がちょっとだけ入っています。フリッターっぽくてもちもちしていますね」

 衣が厚くて、玉ねぎやニンジンも入っているので、これは腹にがっつりたまります。最近の沖縄ではウスターソースをつけて、スナック感覚で食べる人が増えたそう。確かにこれはおかずではないかも。

「沖縄のもずくを使っています。このもずくは太くて天ぷらにしても大丈夫なんです。島では小さい頃からそうめんよりも、もずくを食べていましたね」

 もずくは水分が多いので、小麦粉は和食の天ぷらのように水で溶かないのがポイント。

 小腹がすいたときに、島の塩と辛めのウスターソースを用意して、オリオンビールで流し込んでみたいものです。

【材料】

・もずく(味なし) 50グラム
・ニンジン 10グラム
・玉ねぎ 10グラム
・ツナ缶(シーチキン) 5グラム
・薄力小麦粉 60グラム
・重曹 1グラム
・卵 1個
・ヨネマース(沖縄の塩) 小さじ1

【レシピ】

(1)もずくは水をよく切る。

(2)ニンジンはシリシリ器でシリシリ(千切り)にする。なければ5ミリ幅の千切りに。玉ねぎは2分の1にした後、5ミリ幅にカットする。

(3)ボウルにもずく、ニンジン、玉ねぎ、シーチキン、卵を入れ合わせる。

(4)3に薄力小麦粉と重曹を入れ満遍なく混ぜる。

(5)180度に熱した油に、カレーライススプーンで4をすくい入れる。

(6)途中ひっくり返しながら揚げる。

(7)天ぷらの中心に串を刺し、抜いた時に衣が串に付いてこなければキッチンペーパーに上げ、油を切る。

(8)皿に盛り付け、塩を添えて完成。

本日のダンツマ達人…児玉江美子さん

▽児玉江美子(こだま・えみこ)
 1953年、沖縄県石垣市生まれ。43年前に東京・江戸川区小岩に家族で移り住む。沖縄・八重山料理をはじめ、島の素材にこだわり、本場の味を再現することに尽力。店名物の八重山そばは沖縄そばより麺が細く、こまかく切った豚肉をのせるが、汁のレシピをほかに知っているのは一緒にお店を切り盛りする息子さんだけ。

▽沖縄料理 居酒や こだま
 八重山地方(石垣島など)を中心に沖縄の料理やお酒を提供する。1995年に小岩で開業。30畳もの座敷が広がるお店であぐらをかいて泡盛を傾けると、昼夜を問わず島の風が漂ってくるようだ。ほぼ毎日催されるライブも知られ、喜納昌吉、ネーネーズをはじめ多くのミュージシャンが出演。

 東京都江戸川区南小岩7-27-16 桂昇南小岩ビル2階

(日刊ゲンダイ2020年6月18日付記事を再編集)

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

関連キーワード

フード 新着一覧


「キュウリのソムタム」甘辛酸っぱいドレッシングが後を引く
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・恵比寿の「ガパオ食堂」のピーボーさんに、甘...
「カレーの聖地」神保町で極上カレーランチ 2022.2.17(木)
 近年じわじわと人気を集めている「南インド料理」。筆者も大好きです。  こっくりとしたカレーをナンで食べるおなじみの北...
「イカの醤油バターソテー」焦がしバターと醤油の香ばしさ
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・赤坂の「Bistro Q」の山下九さんに、...
「ジャガイモグラタン」食材の特性を生かした家庭料理
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・赤坂の「Bistro Q」の山下九さんに、...
「ムール貝の白ワイン蒸し」酒蒸しは飲むお酒に合わせて選ぶ
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・赤坂の「Bistro Q」の山下九さんに、...
脱マンネリ! 丸ごとレモンで“レモン湯豆腐”2022.2.10(木)
 住宅街に突如現れるこちらのなにやらおしゃれなオレンジ色の建物。なんと「青果ミコト屋」という八百屋さんなんです。 ...
ご当地スイーツ青森編♡ お手頃価格でネットでも買える3品!
 青森を代表するご当地スイーツといえば、ラグノオの「パティシエのりんごスティック」や「気になるりんご」がチョー有名ですが...
甘いものが苦手な彼に♡ラムトリュフとトリュフ餅はいかが?
 恋人の祭典となっている「バレンタインデー」は、日本では女性から男性にチョコレートを贈る文化が根づいていますよね。けれど...
並木まき 2022-02-08 06:00 フード
「ニンジンのパスタ仕立て カニを添えて」生ニンニクが◎
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・赤坂の「Bistro Q」の山下九さんに、...
韓国おやつ「ホットク」作ってみた! 2022.2.5(土)
 最近の韓国グルメといえば、チーズハットクやトゥンカロンが話題ですが、「ホットク」も根強い人気があるのを知っていますか?...
「皮のぬた」魚の皮のイメージが変わった、ゼラチン最高!
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・品川の「あじろ定置網」の西潟正人さんに、ゼ...
疲れた胃腸の救世主!「おかゆ」のススメ 2022.2.3(木)
 昨年末に盛大な食あたりをしてから、どうにも胃腸の調子が芳しくありません。先日も胃痛&下痢に悶絶しておりました。  し...
これもモヤシ!?「大鰐温泉もやし」でヘルシー常備菜♡
 もやしが好きです、好きで仕方がありません。お腹もココロも満たされるおつまみの代表格、焼きそば(時に焼うどん)はほんとー...
【カマの醤油焼き】漬けダレは醤油と酒を1対1でOK
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・品川の「あじろ定置網」の西潟正人さんに、ち...
【蒜泥黄瓜(キュウリのニンニク和え)】ビールと相性抜群
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・千歳烏山の台湾料理店「天天厨房」の謝天傑さ...
【豆鼓菜圃辣醤】台湾の食べるラー油はお酒が進む逸品
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・千歳烏山の台湾料理店「天天厨房」の謝天傑さ...