「コンビーフのトマト煮」簡単&豪快調理なのに優しい味わい

コクハク編集部
更新日:2019-11-16 06:00
投稿日:2019-11-16 06:00
伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・渋谷の居酒屋「純米酒 三品」の稲原春香さんに、缶詰めを使ったおしゃれなメニュー「コンビーフのトマト煮」のレシピを教えていただきました。

調理は豪快、味は繊細

「これはお店のお客さんに教えてもらった料理です。70代の男性の方で、『肉が雑な感じのコンビーフの方がうまいんだ』とのことです」

 稲原さんが笑顔で提供してくれたのが、この一品。スライスして並べたバゲット、器に入った肉の盛り付けは、まるでレバーペーストのようです。

 バゲットに肉をのせて口に運ぶと、コンビーフ独特の匂いはなく、むしろ優しい味わいに。玉ねぎのほのかな甘味がほっこりします。

「コンビーフ自体に味がついているので、塩の分量はお好みで。クミンを空煎りしたものをのせると、風味が際立ちます」

 さっそく試してみましょう! 稲原さんに煎ってもらったクミンをひとつまみ、肉にのせて食べてみると、カリッとしたクミンの香りもさることながら、肉の風味が一段と増します。

 調理法もとっても簡単。コンビーフは缶を開けたら、そのまま豪快にフライパンにドン!

「熱で崩れるので、あらかじめ切る必要がないんです」(稲原さん)

 トマトとコンビーフ。意外な組み合わせにみえて、実はぴったりと合うんですよ。

【材料】

コンビーフ  1缶
玉ねぎ  1/2個
トマト  1個
油  大さじ1
塩とコショウは好みで

【レシピ】

1. 玉ねぎはみじん切りにし、トマトは2センチ角にザク切り。
2. フライパンに油を入れ、中火で玉ねぎを炒める。透明になったらトマトを入れる。
3. トマトにも火が入ってきたら、コンビーフを入れる。塩を入れ、水分がなくなるまで煮詰める。最後にコショウを好みでかけ、完成。

本日のダンツマ達人…稲原春香 さん

▽いなはら・はるか
 6年間、西麻布の飲食店で働き、日本酒などの扱いを学ぶ。燗酒が好きなこともあって、「三品」で3代目店長を務めている。

▽純米酒 三品
 坂嵜透オーナーの「燗酒にする酒は安酒、良い酒は冷やで飲む、という間違った先入観をなくしたい」という理念の下、2011年に開店。燗酒メインで日本酒に合う一品も豊富。
東京都渋谷区道玄坂2-20-26 藤和エクシール道玄坂B1
℡03・6455・3319
営業時間18~25時(月~金)、15~24時(土日)

(日刊ゲンダイ2018年9月28日付記事を再編集)

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

関連キーワード

フード 新着一覧


万能の黒こしょうソースと「豚三枚肉とズッキーニのソテー」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・外苑前のワインビストロ「アミニマ」の阿部真...
豚バラともやしを重ねて蒸すだけ!食欲そそる夏☆満足おかず
 梅雨も明けて、すっかり夏ですね。暑い日はコンロの前に立つ時間を短くしたいもの。今回は「重ねるだけ」で簡単に作れる猛暑に...
ぐっち夫婦 2020-09-27 11:52 フード
白ワインと一緒に 「夏ヒラメと薬味野菜のカルパッチョ」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・新橋のフレンチ「ボワ ヴェール」の川口かず...
「オカヒジキ、ヤリイカ、タラコの和え物」食感がクセになる
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・押上のワインビストロ「CLOUD NINE...
味噌が香ばしい「冷や汁」 真夏にぴったりな宮崎の郷土料理
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は宮崎市の板前料理店「福重」の福重浩さんに、宮崎の...
晩酌が華やぐ「枝豆の醤油煮」と「谷中生姜のもろみ揚げ」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・向島の老舗料亭「櫻茶ヤ」の添野光二さんに、...
甘くてまろやか「ニンジンのポタージュをかけた茶碗蒸し」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・新橋のフレンチ「ボワ ヴェール」の川口かず...
組み合わせの妙!ハイボールに合う「酢飯納豆の春巻き揚げ」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・門前仲町のミシュランにも掲載された割烹「ふ...
「夏野菜の冷製カレー風味」ちゃちゃっと本格志向の晩酌!
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・押上のワインビストロ「CLOUD NINE...
「夏野菜のみぞれ和え」皮ごとおろして大根の辛さを味わう
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は宮崎市の板前料理店「福重」の福重浩さんに、涼を呼...
おうち料理が料亭に!日本酒が進む「アユの大葉酢あんかけ」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・向島の老舗料亭「櫻茶ヤ」の添野光二さんに、...
「モツイタリアン」仕上げに日本酒でフランベする理由は?
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・お花茶屋にある居酒屋「東邦酒場」の遠藤泰典...
「鶏のイタリア風チャーシュー」最後のひと手間でプロの味
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・六本木ヒルズにあるイタリアン「オッジ・ダル...
2度美味しい 「鳥と大根スープ煮」からの「冷麺風そうめん」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・門前仲町のミシュランにも掲載された割烹「ふ...
カルパッチョ好き必見!おうちで作る「アジの和風タルタル」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・押上のワインビストロ「CLOUD NINE...
「イワシのうまみ焼き」味噌を加えてハラワタの苦味を堪能!
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は宮崎市の板前料理店「福重」の福重浩さんに、イワシ...