飲み過ぎ注意!「手羽中の豆鼓蒸し」個性の強い酒とぴったり

コクハク編集部
更新日:2020-09-22 06:00
投稿日:2020-09-22 06:00
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は沖縄・那覇のビストロ「Refuge」の大城忍さんに、ボリューム満点の「手羽中の豆鼓蒸し(豆鼓鶏塊)」のレシピを教えていただきました。

漬けダレに半日漬けたら…

 見た目に豪華で、ボリューム満点。

「朝起きたら、晩酌用に手羽中をタレに漬けておくこと。手間はそれだけです」

 食べてビックリ。手羽中は、しっとりしていてコクがあります。それでいてあっさりしているのは、10分蒸すからでしょう。東京から訪れた観光客の女性は、「手羽は苦手ですが、これは別。おいしい」と笑って連れの男性と手を伸ばしていました。

「豆鼓(トウチ)を使うことで、コクが生まれるのです。かたくり粉を混ぜる時は、手羽中に豆鼓がつくように混ぜるのがコツ。仕上げに白ネギに熱した油をかけると、ネギ油の風味も加わります。豆鼓はスーパーで手に入りますから、この機会に常備しておくといいですよ」

 アドバイスに従って、豆鼓を購入。記者も試してみました。計量スプーンで分量をきちんと量れば、漬けダレは混ぜるだけ。それができたら、タッパーなどに入れて冷蔵庫で味をなじませれば、8合目に突入です。蒸し器がなければ、水を張った鍋で代用可能。その方法はネットで調べればすぐわかります。

 キャベツ8分の1というと、結構なボリュームですが、漬けダレと手羽中のウマ味が加わり、最高のツマミに仕上がっています。ビール、焼酎、紹興酒、泡盛……。個性の強い酒との相性は抜群で、意外と赤ワインも合います。食べ過ぎ、飲み過ぎ注意の一品です。

【材料】

・手羽中 6本
・キャベツ 8分の1玉

〈漬けダレ〉
・砂糖 15グラム
・酒 15グラム
・醤油 33グラム
・オイスターソース 21グラム
・豆鼓 10グラム
・コショウ 少々
・かたくり粉 20グラム
・白ネギのみじん切り 10グラム

【レシピ】

(1)手羽中を半分に切り、〈漬けダレ〉に半日漬ける。
(2)キャベツをざく切りにする。
(3)1にかたくり粉を混ぜ合わせる。
(4)皿に2をのせてから3をのせ、10分蒸す。
(5)4に白ネギをのせて、熱した油をかける。

本日のダンツマ達人…大城忍さん

▽おおしろ・しのぶ
 四川飯店で四川の調理法をマスターすると、フレンチ店で修業。ソーセージも好物で、その作り方を会得。「自分が好きなものを出していたら、こんな店になっちゃった」

▽Refuge
 パテ・ド・カンパーニュや和牛ホホ肉の赤ワイン煮とともに、水餃子と汁なし担々麺。不思議なメニュー構成ながら、どれも超本格的。予約必須。沖縄県那覇市安里388-10

(日刊ゲンダイ2018年10月5日付記事を再編集)

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

関連キーワード

フード 新着一覧


やさしくしみる「ビシソワーズ」ほのかなニンニク風味が魅力
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・銀座の「bar NIKOKO」の乾喜代子...
芸能界御用達のロケ弁「鳥久」実食レポ 2021.12.18(土)
 大田区蒲田にお店を構える「鳥久本店」。テレビのバラエティー番組などで、度々話題に上るお弁当屋さんで、芸能界で人気のある...
肉汁が口にジュワーッと…「肉焼売」焼売オン焼売のぜいたく
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・駒場東大前の「菱田屋酒場」の菱田アキラさ...
蒲田で発見! 魅惑のソーセージ自動販売機 2021.12.15(木)
 コロナ禍で、自動販売機が一大ブームになりました。  非接触で商品を売買できるという利点を生かし、冷凍ラーメンやら...
煮込まない「もつ煮込み」 沸騰したら火を止め余熱で火入れ
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・駒場東大前の「菱田屋酒場」の菱田アキラさ...
アップルパイLOVE♡聖地の青森弘前で堪能 2021.12.14(火)
 好きなパンランキング6位(日本能率協会総合研究所調べ、2020年)に入るぐらい支持率の高い「アップルパイ」。実はりんご...
「生ホルモンとピーマン辛味噌炒め」ピーマンの切り方に秘訣
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・駒場東大前の「菱田屋酒場」の菱田アキラさ...
マヨ甘酢でさっぱり「マカロニサラダ」ゆかりと大葉を混ぜて
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・駒場東大前の「菱田屋酒場」の菱田アキラさ...
「白菜コッチョリサラダ」うま味と風味広がるピリ辛生キムチ
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・駒場東大前の「菱田屋酒場」の菱田アキラさ...
「苺のパンケーキ」3選。2021.12.11(土)
 待ちに待った苺の季節。今回は、苺がトッピングされたオススメのパンケーキをご紹介したいと思います! カフェでほっとひとい...
ほっこり温かい「山形内陸風の芋煮」牛肉の甘味が口に広がる
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・御茶ノ水の「麺ダイニング ととこ」の菅原...
ねっとり軟らか「押し麩の醤油麹焼き」クセになり過ぎる食感
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・御茶ノ水の「麺ダイニング ととこ」の菅原...
まだ買える⁉無印のカカオトリュフに夢中 2021.12.7(火)
 冬季限定で絶賛販売中の無印良品「カカオトリュフ」(全5種)、これ、本当にすごい。11月に入ってすぐ、お店でなんとなく目...
「マッシュルーム、トマト、チーズのホイル包み」肉厚が最高
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・御茶ノ水の「麺ダイニング ととこ」の菅原...
プリプリでしょっぱ美味!「玉こんにゃく」熱々でも冷めても
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・御茶ノ水の「麺ダイニング ととこ」の菅原...
京都の「餅菓子」4選。2021.12.4(土)
 12月の京都は風情があって魅力的。冬にかけて旅行を計画している方も少なくないと思います。京都にはおいしい食べ物がたくさ...