「豚肩ロースで作るふわトロ角煮」煮込み1時間の時短レシピ

コクハク編集部
更新日:2021-09-27 06:00
投稿日:2021-09-27 06:00
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・築地のイタリアンバル「TIME」の時任健一さんに、普通の鍋を使って煮込み1時間で作れる「豚肩ロースで作るふわトロ角煮」のレシピを教えていただきました。

圧力鍋を使用しなくても軟らかく!

 角煮は、長時間じっくり煮込むため、手間がかかるイメージが強いもの。手軽なおつまみには、ふさわしくないような気がしますが……。

「そんなことはありませんよ。このレシピなら、煮込むのは1時間ほどです」と時任さん。

 使用するのは圧力鍋でなく、普通の鍋というから驚きです。時間短縮に一役買っているのが紅茶で、その成分タンニンには、肉を軟らかくする作用があるといいます。

 さらにテアフラビンは脂質の消化吸収を抑えてくれるらしく、おなか周りが気になる人も心配無用。煩悩の赴くまま、好みのお酒に合わせて、つまむのみです。

 食べてみると、肉が軟らかいこと! お箸で簡単に切れるし、口の中ではトロ~ッと溶けていきます。脂身もくどさを感じません。これが1時間の煮込みで仕上がるなんて!

 しっかりとした赤ワインにも負けない風味は、おつまみはもちろん、ご飯との相性もバッチリです。家族にふるまえば株が上がること間違いなしでしょう。

材料

・豚肩ロース  600グラム
・長ネギ  1本
・ニンジン  2分の1本

<煮ダレ>
・酒  大さじ4
・水  300㏄
・長ネギの青い部分  適量
・生姜  1片
・シナモンスティック  1本
・鷹の爪  1本
・砂糖  大さじ2
・紅茶(ティーバッグ)  2個
・醤油  大さじ5

レシピ

(1)豚肉を7~8センチ角に切る。ニンジンは皮を剥き、乱切りにする
(2)フライパンにオリーブオイルを引き、強めの中火で熱し、豚肉の全面に焼き目をつける
(3)深めの鍋に酒と水を入れ、中火で2を一度煮立たせる。アクが浮いてきたらすくい取り、煮ダレの醤油以外のものとニンジンも加えたら落としぶたをして弱火で20分煮る
(4)3に醤油を加え、弱火でさらに30分煮る
(5)4を煮ている間に、ネギの白い部分を5センチ幅に切る。1つは白髪ネギにして仕上げまで取っておく。残りは数カ所切れ込みを入れたら、フライパンで焼き目をつける
(6)4に切れ込みを入れた白ネギを加え、10分ほど煮込む 
(7)肉と野菜に味を染み込ませるため一度冷ます
(8)食べる直前に冷めた⑦を弱火で温め直したら、器に盛り、白髪ネギを添えたら完成

本日のダンツマ達人…時任健一さん

▽時任健一(ときとう・けんいち)
 1977年、東京都生まれ。「くつろいでもらえる時間と空間を提供したい」という思いから、2012年に「TIME」をオープン。

▽TIME
 赤い木目調のシックな店内で、食事とワインが楽しめる。ワインは常時50本以上用意。都内ではほとんど流通しない幻の伊豆牛のサーロインステーキは一食の価値アリ。中央区築地2―11―3 ウィンド築地ビル1F。

(日刊ゲンダイ2021年9月18日付記事を再編集)

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

フード 新着一覧


イタリアンおつまみ「ゴーヤのアンチョビマリネ ユッケ風」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・六本木ヒルズにあるイタリアン「オッジ・ダル...
2020-07-15 06:02 フード
20分で完成 うま味とコクたっぷり「鳥ひき肉と豆のカレー」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・銀座の和食店「かこい亭」の栫山賢一さんに、...
ひき肉とキャベツと混ぜて焼くだけ「紅ショウガハンバーグ」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・大井町にあるテキーラバー「Gatito」の...
6時間待てばプロの味 「アユのコンフィ」は暇な土日の午後に
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・神田のビストロ「関山米穀店」のオーナーシェ...
発酵食品を組み合わせ キムチとチーズで「キムチーズサンド」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・銀座のバー「ロックフィッシュ」店主・間口一...
彩り野菜と「鶏の白ワイン蒸し」スープは締めの一杯に最高
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は兵庫・芦屋のビストロ「Isshiki」の一色幸作...
いろいろ使える自家製「そば味噌」 夏の燗酒には最高の相棒
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・築地の「そば処 築地長生庵」の松本憲明さん...
「厚揚げの麻婆豆腐」揚げにしみ込んだピリ辛がたまらない
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・西荻窪の居酒屋「じんから」の堅谷博さんに、...
「さば缶のリエット」バターと混ぜて冷蔵庫で冷やすだけ
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・外苑前のワインビストロ「アミニマ」の阿部真...
締めに食べたい「〆鯖サンドイッチ」 わさびバターで洋風に
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・渋谷にある「小料理 百けん」の松﨑友江さん...
外出自粛で体重が…ヘルシーだけどおいしいスープで調整!
 外出自粛中に運動がなかなかできず、体重が増えて気になる……という方も多いのではないでしょうか? 私たちもみなさんと同じ...
ぐっち夫婦 2020-07-31 11:31 フード
「サーモンのタルタル、グリビッシュソース」中華風の味わい
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・学芸大学のフレンチレストラン「トキヤ」の飯...
ガラス小鉢で涼しげに…「夏野菜のジュレ」で暑さを忘れる
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・築地の「そば処 築地長生庵」の松本憲明さん...
週末に挑戦したいお店の味「甘鯛とジャガイモの包み焼き」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は兵庫・芦屋のビストロ「Isshiki」の一色幸作...
ビールの苦みと相性抜群!「納豆ペースト」と野菜スティック
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・銀座のダイニングバー「麦酒屋るぷりん」の海...
「ブリのなめろう」スーパーの刺身がごま油で高級ブリに変身
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・渋谷にある「小料理 百けん」の松﨑友江さん...