「あさりとレタスの酒蒸し」やっぱり汁が一番おいしい!

コクハク編集部
更新日:2020-04-25 06:20
投稿日:2020-04-25 06:00
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は北海道・札幌の居酒屋「さかなとお酒 うぉんたな」の松森拓さんに、岩塩が素材の味を引き立てる「あさりとレタスの酒蒸し」のレシピを教えていただきました。

あさりのうま味を吸ったレタスが絶品

 あさりの酒蒸しは“あさりの身より、汁が一番うまい”と思ったことはありませんか。居酒屋でひとり、だし汁をすするわけにもいかず、下げられる皿に、ちょっともったいない気持ちが残る……。そんな一番おいしいエキスをレタスで味わえる酒蒸しです。

「料理は食感ですから、レタスはあえて手でちぎります。その方がよくエキスも吸い込むのです。あさりはうま味が強いので、きりっとした辛口の酒が合う。中でも大吟醸がおすすめです」

 塩や醤油の使い方もポイント。醤油ならご飯のおかずには濃い口、酒の肴は薄口が基本だそう。

「塩がいいと味幅が広がります。イタリア岩塩は“味がぬける”といって、素材個々の味を引き立てます。逆に、うま味成分の強い塩は具材の味をまとめて調和を生むのが得意だったり、特性があるんですよ」

 塩選びも楽しんでみてはいかがでしょうか。

【材料】

・あさり(殻つき) 500グラム
・レタス 4枚
・昆布の一番だし 200㏄
・酒 100㏄
・イタリア岩塩 小さじ2分の1
・オリーブオイル 大さじ1
・黒こしょう 少々

【レシピ】

1. 小鍋にあさりと一番だし、酒を入れ、火にかけ、ひと煮立ちしたらアクをとる。
2. イタリア岩塩を加え、手でちぎったレタスを入れる。
3. レタスの色が変わったら火を止め、オリーブオイルを上からかけ、仕上げに黒こしょうをふる。

本日のダンツマ達人…松森拓さん

▽まつもり・たく
 1975年、北海道札幌市生まれ。大学卒業後、東京で割烹、ホテルなどで日本料理を12年間学び、札幌でコンビニの商品開発、営業、経営など多方面から飲食に携わり、2017年同店をオープン。「いい食材をリーズナブルに提供できるのは卸業者の尽力です」

▽さかなとお酒 うぉんたな
 宮内庁御用達の水産業者から仕入れた取れたて魚介などを使った上質でリーズナブルなメニューを提供。水揚げから5時間で届く道内産の魚を使ったにぎり寿司など、居酒屋レベルを超えた絶品メニューの数々と、全国から厳選した日本酒に、出張で必ず立ち寄るサラリーマンも多い。札幌市中央区南3条西5―36―1 F・DRESS五番街ビル7階。

(日刊ゲンダイ2019年6月18日付記事を再編集)

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

関連キーワード

フード 新着一覧


「ささっ」と作れて「とっても」おいしいアボカドのおつまみ
 秋になるとお酒をゆっくり飲みたくなる。そんな日も増えてきませんか? そこで簡単に作れる1品をご紹介します!
ぐっち夫婦 2020-11-10 19:05 フード
自分好みの味に…黄金比率で仕込む「自家製サーモンマリネ」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・浅草橋のビストロ「ジョンティ」の斎藤光さん...
噛めばジュワッ!名店仕込み「カニと根三つ葉のだし巻き卵」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・銀座の寿司の名店「銀座 すし延」の伊東純司...
普段使いの材料だけで作る「ふわふわ卵の海苔あんかけ」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・人形町の和食料理店「いわ瀬」の望月洋介さん...
ひと手間かけた「鮭の竜田揚げ」 濃い味付けにお酒が進む
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・浅草の和食店「おにくのおすし 浅草店」の南...
アサリたっぷり! 具だくさん「魚介のパスタ」はメインにも
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は青森県・青森市のイタリアン「リンチェ」の滝沢英哲...
ビールが進む「鶏ネギの塩焼き」パリッパリの鶏皮が香ばしい
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・浅草の和食店「おにくのおすし 浅草店」の南...
「ワタリガニと壬生菜のとんぶり和え」薄味仕上げの上品小鉢
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・銀座の寿司の名店「銀座 すし延」の伊東純司...
デザートみたいなおつまみ「ナガノパープル白和え」の意外性
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・人形町の和食料理店「いわ瀬」の望月洋介さん...
「マグロと納豆のユッケ」何にでも!万能ユッケだれの作り方
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・浅草の和食店「おにくのおすし 浅草店」の南...
スープも絶品!手羽元と手羽先で作る「鶏肉のトマト煮込み」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は青森県・青森市のイタリアン「リンチェ」の滝沢英哲...
鰹節がうま味を引き出す「アボカドとカニと生ハムのサラダ」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・銀座のフレンチ「ルヴァン・エ・ラ・ヴィアン...
旬の牡蠣を使って平たいお皿で作る「牡蠣の中華風茶碗蒸し」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は沖縄・那覇のビストロ「Refuge」の大城忍さん...
「牛もつとキノコのバター炒め」こってりなのにさっぱり!
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・浅草の和食店「おにくのおすし 浅草店」の南...
「エビとエリンギの炒め」タレが絡んだ具材の食感を楽しむ
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・幡ケ谷にある「餃子の店 您好」の野坂由郎さ...
さつまいものおいしい季節に!中華風でおかず&おつまみにも
 秋になると店頭に並ぶさつまいも。今回はエビと組み合わせておいしい1品を作ります! おかずにもおつまみにもなるので、ぜひ...
ぐっち夫婦 2020-11-10 19:04 フード