「鶏皮カラシ和え」安い食材が爽やかなおツマミに大変身!

コクハク編集部
更新日:2020-02-21 06:00
投稿日:2020-02-21 06:00
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・赤坂の居酒屋「がっしょ出雲」の野津宏太さんに、鶏皮の弾力が癖になる「鶏皮カラシ和え」のレシピを教えていただきました。

丹念な作業で仕上がりが変わる

 クチュクチュとした歯ごたえとジュワッと広がるうま味――。独特の食味でファンが多い鶏皮は、茹で上げた後の“掃除”がキモです。

「流水にさらしながら、裏側にある筋や脂を手でひたすら取り除いていくのです。これをちゃんとやれるかどうかで、仕上がりが全然違ってきますよ。きれいに掃除してあげると、すごくおいしくなります」

 焼き鳥で食べるときよりも弾力があり、ポン酢の酸味とツンと鼻に抜けるカラシの風味がアクセントになって、なかなか癖になるお味です。

「冷蔵庫で一晩寝かせて翌晩のツマミにするのもいいですが、カラシの風味が飛んでしまうことがあります。1日置くときは、より強めになるようにしてください」

 茹でるときは大量のあくが出るので、これも丁寧に取ってあげてください。手を抜かず丹念に作業すれば、スーパーで安く手に入る食材が、雑味のない爽やかなおツマミに化けるはず!

【材料】

・鶏皮 200グラム
・洋カラシ  適量(やや鼻にツンとくるぐらい)
・濃い口醤油 30㏄
・ポン酢 30㏄
・砂糖 小さじ1杯

【レシピ】

1. 鶏皮を下茹でする。
2. 完全に火が入ったら流水して冷ます。
3. 皮の裏の白い余計な脂を水で流しながら捨てて掃除する。
4. ペーパーで水分を拭き取り、食べやすい大きさの細切りにする。
5. 合わせたタレに漬け込み、冷蔵庫で30分程度寝かせて完成。

本日のダンツマ達人…野津宏太さん

▽のつ・こうた
 10歳で実家の飲食店を手伝い、中学~高校時代にはホールや厨房で料理の世界に触れてきた。高校卒業後、父親が経営する出雲料理の店「山頭火」で本格的に修業し、24歳で独立。赤坂で「出雲」を表現している。

▽がっしょいずも
 2012年5月、「出雲の最高峰」をテーマにオープン。“がっしょ”は出雲弁で「一生懸命」の意味。出雲に行っても手に入らないような最高級の食材を使った料理の数々で、舌の肥えた美食家をうならせている。東京都港区赤坂3―21―14 2F。

(日刊ゲンダイ2019年2月28日付記事を再編集)

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

フード 新着一覧


風味引き立つ「甘エビの魚醤漬け」翌日の朝食に使う裏ワザも
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・本所吾妻橋の「割烹 船生」の船生宜之さん...
お寿司とお酒の楽園「独楽寿司」レポ 2021.11.26(金)
 寿司をツマミに酒を飲む――。THE大人!って感じで憧れます。しかしながら、筆者の少ないお給料では、そうそうできることじ...
「鶏肉の紹興酒漬け」茹で鶏が紹興酒でバージョンアップ!
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、北海道・札幌の「台湾小籠湯包 ファンズ・マルヤ...
手軽に本格的な味「台湾甘酢漬け」優しい甘みと柔らかな酸味
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、北海道・札幌の「台湾小籠湯包 ファンズ・マルヤ...
アボカドも一緒に揚げる「エビとアボカドのマヨネーズ和え」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、北海道・札幌の「台湾小籠湯包 ファンズ・マルヤ...
夜市の定番「台湾風ネギ卵焼き」お酒のアテや豪華なおかずに
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、北海道・札幌の「台湾小籠湯包 ファンズ・マルヤ...
地味だけど美味!ブロッコリーのパスタ 2021.11.20(土)
 晩秋から3月ごろまで国産ものが多く出回るブロッコリー。買い物に出かけ、粒がぎっしり詰まってみずみずしい“上物”を見つけ...
「客家式ピータン豆腐」ピータンのコクと豆腐の甘味が一体に
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、北海道・札幌の「台湾小籠湯包 ファンズ・マルヤ...
“ふわふわ系”グミ7種を食べ比べ 2021.11.18(木)
 コンビニやドラックストアで購入できる「グミ」。SNSで空前の“グミブーム”が到来していることもあり、種類も豊富な印象で...
ビールに合う「ガパオガイ」はキング・オブ・エスニック!
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・新橋の「タイ料理バル タイ象」のジットダ...
タイ北部のサラダ「ラープガイ」 3色のさっぱりスパイシー!
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・新橋の「タイ料理バル タイ象」のジットダ...
「パクチーポテトサラダ」香りが苦手な人でも食べられる!
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・新橋の「タイ料理バル タイ象」のジットダ...
カレー味のふんわり卵に包まれた「プーアッパッポンカリー」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・新橋の「タイ料理バル タイ象」のジットダ...
ダシとスパイスで食す「マサライカ焼き」大阪名物を超える?
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・下北沢の「タコムマサラダイナー」の藤田一...
「麻婆キーマカレー」お酒と一緒にちびりちびりつまみたい!
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・下北沢の「タコムマサラダイナー」の藤田一...
錦糸町の“ヤバいカレー屋”に行ってみた 2021.11.11(木)
 すっかり日本の国民食として定着した「カレー」。筆者も大のカレー好きです。スパイスの香りに誘われて、ついカレー屋さんに入...