トースターで極上おつまみ「しいたけのブルーチーズ焼き」

コクハク編集部
更新日:2020-07-19 06:00
投稿日:2020-07-19 06:00
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・大井町にあるテキーラバー「Gatito」の伊藤裕香さんに、誰でも簡単に作れる「しいたけのブルーチーズ焼き」のレシピを教えていただきました。

チーズには赤ワインと決めてはいけない

 店主の伊藤さんは時々、テキーラを「朝飲む」といいます。

「シャンパンとか飲むと、もう一日ダメになっちゃうけど、テキーラには覚醒作用があるんですよ。だから、シャキッとするんです。もちろん、だらだら飲んで酔っぱらっちゃダメですけどね。1杯くらいだとやる気になる」

 ウソだと思っていたら、店に初老の紳士が入ってきました。テキーラを1杯だけ頼み、すぐ席を立とうとします。聞けば、これから大阪出張なんだとか。

「1杯だけ飲んで気合を入れるんだ」

 覚醒作用は本当の話だったようです。確かに単一原料の蒸留酒は残りにくいですよね。日本でいえば、泡盛。テキーラには100%アガべのものとそうでないものがありますが、100%のものは抜けがいいそうです。一気に飲むのではなく、グラスについで5分くらいたつと、いいテキーラは芳醇な香りが立ってきます。

 このおツマミも一見、赤ワインに合いそうですが、いいテキーラにもよく合います。なぜ、クルミを? と聞くと、「だって、ブルーチーズだけだとつまらないじゃない」と伊藤さん。

 こんなに簡単にできて、食べたこともないような食感。完成度が高いつまみにはいいお酒が合いますね。

【材料】

しいたけ  人数分
クルミ    適量
ブルーチーズ 適量

【レシピ】

 しいたけの軸を取り、かさを下にして、砕いたクルミとブルーチーズをのせる。チーズがとけるまでトースターで焼く。

本日のダンツマ達人…伊藤裕香さん

▽いとう・ゆか
 石川県出身。文藝春秋の社員だったがテキーラに魅了され、2013年テキーラバー「Gatito」を東京・大井町にオープン。芳醇なテキーラの楽しみ方を広めるために日々、尽力している。2015年「TEQUILA BAR Elote」を沖縄県那覇市にオープン。日本テキーラ協会公認「グラン・マエストロ・デ・テキーラ」。

▽Gatito
 数少ないテキーラ専門店。古いものから未輸入のものまで、伊藤さんが独自ルートで集めたアガベ100%のテキーラが揃う。その数、約300本。テキーラにバッチリ合うツマミも多数。東京都品川区大井4―10―7。

(日刊ゲンダイ 2017年7月24日付記事を再編集)

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