期間限定!里山の宝石「山椒」を食す 2021.5.20(木)

コクハク編集部
更新日:2021-05-20 06:00
投稿日:2021-05-20 06:00
 ノビルタケノコと続き、地元の旬の食材第3弾は「山椒」。いつもの無人販売所に並んでいたので早速、購入しました。

激レアさんな「山椒」

 スーパーで買うとちょっとお高い山椒も、地元では1袋100円ととってもリーズナブル。

 が、しかし! 1年のうちでも見かけるのは2、3回。この機会を逃すとまた1年お預けなんです。買えてよかった♡

孤独な作業に身を投じ

 実は、山椒は下ごしらえが超めんどい!

 おいしくいただくためには、一粒ずつ小枝から外す作業が欠かせません。きれいな花には棘がある。おいしい山椒には枝がある。

 ただもくもくと、ただひたすらに外していきます。

 この作業、去年は裸眼で出来たんだけど、今年はメガネがないとちょっと手元がおぼつかない感じ……。年々自分の衰えを感じる。

ついに出合えた緑の輝き

 2時間近くかけて、おちょこ一杯分のきれいな山椒が取れました。まさに里山のエメラルド!(言い過ぎ)。

 一粒口にしてみると、青臭さの中に涼しい刺激が広がります。「山椒は小粒でもぴりりと辛い」とはよくいったもんですな。

レッツあく抜き♪

 さて、今度はこの山椒をあく抜きします。

あく抜きの仕方

1. 鍋の中にたっぷりの水を入れ、沸騰したら、小さじ1杯の塩を加える。

2. 山椒を入れ5分~8分茹でる。指で押して柔らかくなったらOK。

3. 茹で上がったら、1時間ほど冷水にさらす。時々水を変えたほうがベター。

4. キッチンペーパーでしっかり水を切って完成。

 山椒のいい香りが部屋中を満たしてうっとり。この香りで酒が飲めるわ。

苦労の割にはちょびっとでした

 あく抜きした山椒は、小分けにして冷凍すれば1年は楽しめます。

 あれだけ頑張ったのにこうして見ると案外少ない。また売ってくれないかなー。

山椒ご飯の作り方

 まずは、定番中の定番「山椒ご飯」を作りました。

材料

・山椒 適量
・米 2合
・出汁 1カップ
・水 1カップ
・醤油 大さじ1
・オリーブオイル 大さじ1

レシピ

 炊飯器の内釜に研いだ米、調味料類、山椒、出汁、水を入れて白米と同様に炊く。

 あれ、なんかレシピってほどでもなかったですね。すみません。ちりめんじゃこと一緒に炊いても間違いなくおいしいですよ。

 お出汁と山椒の香りがたまりません。なんだか高級料亭の気分。行ったことないから知らんけど。炊きあがったご飯の上に別に取り分けておいた山椒の葉っぱを飾れば、見た目も美しい!

 出汁を含んだふっくら甘いご飯に山椒がピリリときいて、無限に食べられます。糖質制限? も今日のところは忘れちゃいましょう。

おわりに

 翌日、無人販売所に行ったらすでに愛しい山椒の姿はありませんでした。悲しい……。どうにか、ベランダで育てることはできないもんだろうかと考えています。夢の山椒ライフ!
 
 山椒は、代謝を高め冷え改善に効果があるのだとか。ぬか床に入れると酸っぱくなりすぎるのを防ぐそうです。うーん、自然のものだから贅沢はいえないけど、やっぱりもっと欲しかったな(苦笑)。

(編集K)

 

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

関連キーワード

フード 新着一覧


テンメンジャンを使った「マグロユッケ」甘めの優しい味わい
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・築地の和食店「魚菜 まる富」の富成勝さんに...
「新玉ネギの和風ビネグレットサラダ」煮切り醤油でコク出し
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・新橋のビストロ「スリジィエ」の山本延年さん...
ポテサラ風に食べる「おからサラダ」はヘルシーおつまみ!
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・外苑前の「ごはんやパロル」の桜井莞子さんに...
「キュウリとミョウガのシードル漬物」これはオトナの浅漬け
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は兵庫県・加古川のビストロ「ビストロ・エピ」の宮崎...
豆腐でエスニック!?何度でも作りたくなるヘルシーサラダ♡
 今回はおうちで簡単に作ることができるエスニックサラダをご紹介! 豆腐を使っているのでヘルシーに仕上がっているのもうれし...
ぐっち夫婦 2020-04-25 18:02 フード
春を感じる上品な濃厚さ「蛤と菜の花と大麦のヴァポーレ」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・吉祥寺のイタリアン「パノラマ キッチン」の...
スイーツ好き店主が作る華やかな「ガナッシュタルト仕立て」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は福岡市・大濠公園近くのフレンチ「TTOAHISU...
「レンコンくわ焼き」皆が大好きな人気メニューを組み合わせ
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は大阪・長堀橋「和旬 撫子」の卜部吉恵さんに、紅し...
「里芋のエビあんかけ」宝石箱のイメージで盛り付けて♪
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は北海道・札幌の和食店「酒と肴 類」の菊岡正輝さん...
アンチョビー感覚で「サバのへしことブロッコリーの炒め」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・築地の創作和食店「やまだや」の高山和慶さん...
「菜の花のゴマクミン和え」スパイスふりかけがアクセント
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・神宮前のカレーバー「ヘンドリクス」の若林剛...
「ホタテ貝柱のフリット」ブロッコリーとの黄金の組み合わせ
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は山形・鶴岡のイタリアン「アル・ケッチァーノ」の奥...
「焼き油揚げとエノキの中華和え」歯ざわりも楽しめる一品
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・築地の和食店「魚菜 まる富」の富成勝さんに...
「鶏レバーの玉ネギソース炒め」レバーが苦手な人でも大丈夫
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は兵庫県・加古川のビストロ「ビストロ・エピ」の宮崎...
「鯛の竜田揚げ」お酒好きの店主が考案した理想のおつまみ
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・外苑前の「ごはんやパロル」の桜井莞子さんに...
未経験の食感にびっくり!「レーズンバター」をおウチで作る
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・吉祥寺のイタリアン「パノラマ キッチン」の...